帽子の色あせを簡単に戻す方法!自宅でできる手入れ術
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お気に入りの帽子も、日差しや洗濯によって少しずつ色あせてしまうものです。色があせると見た目の印象が古びてしまい、使うのをためらう人も少なくありません。
しかし、色あせた帽子は必ずしも買い替える必要はなく、自宅でできる簡単な手入れで見た目がよみがえる可能性があります。
本記事では、帽子の色あせを簡単に戻す方法や色あせを防ぐ方法を解説しているため、お気に入りの帽子を長く使いたい人は参考にしてください。
帽子の色あせを簡単に戻す方法
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帽子の色あせを簡単に戻す方法の手順は、次の通りです。
1.帽子を洗う。
2.染料で染め直す。
詳しく解説します。
帽子を洗う
帽子を染め直す前には、まず丁寧に洗って下準備をすることが大切です。洗濯機を使うと型崩れや生地の傷みにつながる可能性があるため、基本的には手洗いが推奨されるのだとか。
ぬるま湯に中性洗剤を溶かして洗濯液を作り、帽子を浸してやさしく押し洗いします。汚れが気になる部分は、歯ブラシなどで優しくこすりましょう。
洗った後は、ぬるま湯を何度か替えてしっかりすすぎ、洗剤を残さないことが重要です。水分はタオルで包んで吸い取り、決してねじらないようにしてください。
乾燥させる際は、帽子の中にタオルなどを詰めて形を整え、風通しのよい日陰で自然乾燥させると、型崩れを防ぐことができます。
ただし、帽子によっては水洗いができないものもあるようです。また、洗うことで帽子のつば部分などが変形する可能性もあるため、洗濯表示を必ず確認しましょう。
染料で染め直す
帽子の汚れを取ったら、染料を使い染め直します。本記事では、スプレータイプの染料で染める方法をご紹介するため、参考にしてください。
まず、準備するものは次の通りです。
次に、帽子を染料スプレーで染め直す手順を説明します。
1.屋外などの換気のよい場所で、新聞紙やダンボールを敷く。
2.帽子のロゴや刺繍など、染めたくない部分をマスキングテープで養生する。
3.スプレー缶を軽く振って準備する。
4.帽子から15〜30cmほど離してスプレーを吹きかける。
5.一度に塗ろうとせず、薄く何度も重ね塗りする。
6.染めムラがないか確認しながら2〜3回繰り返す。
7.スプレー後は風通しのよい場所で、半日~24時間ほど自然乾燥させる。
周囲を汚さないよう新聞紙などを敷き、換気しながら行ってください。また、製品によっては使用方法や使用可能な素材、乾燥時間が異なる場合があるため、染料スプレーの使用方法を必ず確認しましょう。
帽子が色あせる3つの原因
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帽子が色あせる原因には、汗やホコリによる酸化や、紫外線による日焼けがあるといわれています。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.汗による酸化
帽子は頭部に直接触れるため、汗を吸収しやすく、色あせの原因になりやすいようです。
帽子に吸収された汗には水分だけでなく皮脂や垢などが含まれているとされ、これが酸化すると雑菌の繁殖や染料の変色を引き起こすと考えられています。
例えば、黒い帽子の一部が薄茶色に変色している場合は、酸化した汗ジミが原因なのだとか。帽子やキャップは冬場でも蒸れやすく、汗ジミによる色あせのリスクは季節を問わず避けられません。
時間が経つほど黄ばみや色あせが進むため、汗をかいた後は早めの手入れが大切です。
2.ホコリによる酸化
帽子は長時間使用したり、長期間保管したりすることで、ホコリや汚れが付着しやすくなります。
空気中のホコリや砂、衣類から出る糸くず、室内のダニ、微細な汚れなどが帽子に積み重なると、それらが酸化して繊維にダメージを与え、黄ばみや色あせの原因になるのだとか。
特に汗や皮脂、雨に含まれる汚れが残ったままの状態では、酸化が進み雑菌が繁殖しやすくなり、帽子の劣化を早める可能性があります。
コレクション用の帽子を室内に飾っている場合も同様で、定期的なホコリや汚れの除去が色あせ防止には重要です。
また、雨や洗濯による湿気が残っている場合も、色あせにつながる可能性があるとされています。きちんと乾燥させることもポイントでしょう。
3.紫外線による日焼け
紫外線も、帽子の色あせの原因の1つのようです。
紫外線を浴びることで繊維や染料に化学変化が起こり、色が薄くなったり変色したりすると考えられています。さらに繊維そのものが劣化し、破れやすくなることもあるとされているため、注意が必要です。
紫外線は晴れた日だけでなく、曇りの日や冬の雪による反射、室内の窓際でも影響をおよぼすといわれています。屋外での使用時はもちろん、保管の際も直射日光を避けることが重要でしょう。
帽子の色あせを防ぐ3つの方法
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帽子の色あせを防ぐ方法には、主に次の3つがあるようです。
具体的に解説します。
1.紫外線カットスプレーをかける
紫外線による色あせを防ぐには、布製品用の紫外線カットスプレーを使うのが手軽かつ効果的なようです。
防水スプレーのように製品に吹きかけるだけで、帽子の表面や内側をコーティングし、紫外線を軽減できるとされています。スプレーは定期的にかけ直すことで効果を維持できるでしょう。
紫外線が強いとされる4~9月は、特に帽子の外側やツバの部分に重点的にかけるとよいといわれています。ぜひ、帽子の素材に合った紫外線カットスプレーを探してみてください。
2.汚れはすぐに落とす
帽子の色あせを防ぐには、汚れを放置せずこまめに落とすことも重要なようです。
洗う際は、洗濯機ではなく手洗いをするか、中性洗剤を含ませてしっかり絞ったタオルでパッティングしながら汚れを落とすのがおすすめなのだとか。こすりすぎると型崩れや繊維の痛みの原因になるため、注意が必要です。
乾燥時は直射日光を避け、日陰で干しましょう。裏返して干すと表面の日焼けを防ぐことができ、紫外線による色あせも抑えられると考えられています。
ただし、水洗いが可能な帽子であるか、洗濯表示を事前に確認してください。
帽子は色あせの予防ケアを日頃から行い、汚れた場合は速やかに落とすことが基本です。
3.防水スプレーを使う
帽子の汚れや水分、汗による色あせを防ぐには、防水スプレーを使うのも効果的とされています。かばんや靴に使うイメージがありますが、帽子にも使用できるようです。
防水スプレーを帽子の裏表に吹きかけることで、汗や雨などの水分、汚れやホコリの付着を防止できるのだとか。
布製品用の防水スプレーを使うと素材に優しく、帽子を傷めずに簡単にケアできます。防水スプレーが使用可能な素材かは、念のため確認するようにしてください。
出かける前にかけておけば、水分や汗の付着を軽減し、色あせや汚れの予防につながるでしょう。
帽子の色あせには染料での染め直しがおすすめ
帽子の色あせは、汗やホコリの酸化、紫外線による日焼けが主な原因でした。色あせを防ぐには、まず汚れをこまめに落とし、手洗いで丁寧にケアすることが大切とされています。
さらに、紫外線カットスプレーで帽子の裏表をコーティングしたり、防水スプレーで汗や雨から守ったりすることで、色や素材の劣化を抑えられるでしょう。
また、帽子の色あせを簡単に戻すには、布用の染料で染め直す方法もあります。手軽に使える染料もあるようなので、色あせが気になる人はぜひチャレンジしてみてください。
[文・構成/grape編集部]