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銀杏を食べ過ぎるとどうなる?食べられる目安や食べ過ぎた時の対処法も解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

秋から冬にかけて旬を迎えるとされる銀杏。小粒で食べやすい大きさのため、つい食べ過ぎてしまった経験がある人もいるかもしれません。

しかし、銀杏の食べ過ぎは場合によっては人体に影響をおよぼす可能性があるとされているため、注意が必要です。

食べてもよい量の目安を知っておくと、食べ過ぎによる体調不良を防ぎやすくなるでしょう。

本記事では、銀杏を食べ過ぎるとどのような症状が出る可能性があるのか、食べてもよい量、食べ過ぎた時の対処法などをご紹介します。旬の銀杏を楽しみたい人は、本記事を参考にして食べ過ぎないようにしましょう。

銀杏を食べ過ぎるとどうなる?

銀杏を食べ過ぎるとどうなる?

※写真はイメージ

銀杏を食べ過ぎると『銀杏中毒』を引き起こし、次のような症状が出る可能性があるといわれています。

【食べ過ぎによる症状の例】

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 呼吸困難
  • 痙攣(けいれん) など

特に、5歳未満の子供は少量の銀杏を食べただけでも発症する可能性があるのだとか。5歳未満の子供がいる家庭で銀杏を使った料理を出す時は、子供だけ別メニューにして食べさせないなどの対策が必要です。

また、大人も銀杏を大量摂取すると、銀杏中毒になる場合があるとされています。

銀杏中毒の原因

銀杏中毒になる原因は、銀杏に含まれる『4ʼ-O-メチルピリドキシン』という物質のようです。

4ʼ-O-メチルピリドキシンは、ビタミンB6と構造が似ているといわれています。そのため、銀杏の4ʼ-O-メチルピリドキシンを摂取すると、ビタミンB6の働きを邪魔するのだとか。すると、ビタミンB6が足りない状態となり、中毒症状が起こるそうです。

ビタミンB6には、神経伝達物質『GABA』が作られるのをサポートする役割があるとされています。そして、GABAには脳の緊張や興奮状態をおさえる効果があるといわれているようです。

ビタミンB6が不足すると神経を沈静する力が弱まり、緊張や興奮状態が続くことで、嘔吐や痙攣などの症状につながることがあるといわれています。

銀杏中毒の発症時間

銀杏を食べ過ぎてから銀杏中毒を発症するまでの時間は、1〜12時間が目安のようです。個人差はありますが、少量でも重篤化する可能性もあるため、異変を感じたらすぐに医療機関を受診してください。

発症後は24〜90時間程度でおさまることが多いといわれていますが、悪化する可能性もあるため、軽症でも自己判断は避けましょう。

銀杏はどれくらいなら食べてもよい?

銀杏はどれくらいなら食べてもよい?

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先述したように、銀杏は多過ぎなければ食べても問題ないそうです。ただし、幼い子供は銀杏中毒になりやすいとされているため、食べさせないようにしましょう。5歳以上の子供でも、あまり多くは食べさせず、1日5個以内にするとよいとされています。

大人が食べる場合、銀杏中毒にならない量の目安は1日10個以内なのだとか。ただし、子供と大人の個数はあくまで目安のため、一度に大量摂取しないようにしましょう。

銀杏を食べ過ぎて具合が悪くなった時の対処法

銀杏を食べ過ぎて具合が悪くなった時の対処法

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銀杏中毒のような症状が出た場合、嘔吐や痙攣を引き起こす場合があるため、無理に吐こうとするのはやめたほうがよいそうです。症状が出た時はすぐに病院へ行くか、急を要する場合は救急車を呼びましょう。

銀杏中毒はビタミンB6が不足することで起こっているとされているため、病院でビタミンB6製剤を投与して症状の改善を図る場合があるようです。

ただし、原因が銀杏であっても、素人判断でビタミンB6の多い食べ物を食べたり薬を服用したりするのはやめましょう。

中毒症状が出た時は、必ず病院で、医師による治療を受けてください。

銀杏は食べ過ぎなければよい効果も期待できる

銀杏は食べ過ぎなければよい効果も期待できる

※写真はイメージ

銀杏は食べ過ぎると身体に悪影響をおよぼす可能性がありますが、適量であればよい効果も期待できます。

銀杏には、カリウムが多く含まれているそうです。カリウムは、体内に水分をとどめる性質があるといわれるナトリウムを排出する効果があるとされているのだとか。また、血圧を調整する効果も期待でき、健康維持に役立つ可能性があります。

なお、一度に大量に摂取しないようにするためには、小分けにして保存することがおすすめです。1日に食べる量だけまとめておけば、食べ過ぎを防ぎやすいでしょう。

銀杏は常温、冷蔵、冷凍で保存できるため、量に応じて保存方法を決めるのがおすすめ。殻がついた状態で保存する場合、常温だと1週間、冷蔵保存で1〜2か月、冷凍で1〜2か月が保存期間の目安です。

銀杏の保存方法については以下の記事に詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

食べ過ぎに注意しておいしく銀杏を食べよう

銀杏は食べ過ぎるとビタミンB6が不足して銀杏中毒となり、嘔吐や痙攣などの症状が出る可能性があります。特に、5歳未満の子供は少量でも中毒になる可能性があるため、食べさせるのはやめましょう。

中毒症状が現れたら、無理に吐こうとせず病院を受診してください。受診時には、銀杏を食べ過ぎたことを伝えるとよいでしょう。

銀杏は食べ過ぎなければ健康維持や血圧の調整効果が期待できる食べ物です。食べる量に注意して、おいしく銀杏を楽しんでください。


[文・構成/grape編集部]

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