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「食中毒って、夏のワードじゃないの?」 秋も危険な理由とは…【厚労省に聞いた】

By - ずいきゅう  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2025年9月下旬、涼しい風が吹き始め、日中でも過ごしやすくなりました。

会社にお弁当を持参している筆者としては、食材が傷む暑さではなくなり、ひと安心しています。

そんなある日、インターネットで調べものをしていると、こんな言葉が目に飛び込んできました。

「秋の食中毒に注意」

「食中毒って、夏のワードじゃないの?」と首を傾げた人も多いでしょう。筆者も、その一人です。

気になる『秋の食中毒』…一体どういうものなのか、厚生労働省に話をうかがいました。

食欲の秋ならでは 注意するべき食中毒とは?

気温の高い時期は食材が傷みやすく、食事を作る時は細心の注意を払いますよね。

涼しくなってくると油断してしまいがちですが、厚生労働省によると、食中毒自体は1年を通じて発生し続けているそうです。

2024年の発生件数を見てみると、気温の高い8月は67件、9月が64件のところ、秋が深まってくる10月は74件になっています。

なぜ、このような動きになるのでしょうか。厚生労働省に聞いてみたところ、『秋の味覚』が影響していることを教えてくれました。

食中毒の発生は、年や月によってばらつきがあるため、どの時期が一番多いとはいえません。

しかし、秋になると、夏とは違って『毒キノコ』による食中毒の発生が増えるのが大きな特徴です。

秋の味覚とは、キノコ!

ハイキングも兼ねて、キノコ狩りに行く人もいるでしょう。

そこで、食用と誤解して、誤って毒キノコを持って帰ってしまう人が少なくないといいます。

例えば、シイタケやヒラタケと間違えやすいのが、ツキヨタケです。

ツキヨタケ

※写真はイメージ

ツキヨタケは、食後30分から1時間程度で嘔吐や下痢、腹痛といった中毒症状を引き起こします。

2024年の毒キノコによる食中毒は全部で20件。その内10件がツキヨタケです。

患者数は33人に上り、特に間違えやすい毒キノコのようですね。

シイタケと見比べてみると、確かに雰囲気が似ています!

シイタケ

※写真はイメージ

見間違えやすい毒キノコは、ほかにもあります。そのため、厚生労働省は、このように呼びかけていました。

間違いなく食用だと判断できないキノコは、採らない、食べない、売らない、あげないことが重要です!

もし、野生のキノコを食べて体調が悪くなったら、すぐに医師の診断を受けましょう。

「自分は大丈夫」と思わず、必ず安全なキノコかどうかを確認してくださいね。

細菌性の食中毒にも引き続き注意!

最後に、厚生労働省は、細菌性の食中毒についても注意をうながしていました。

涼しくなってきたとはいえ、10月は気温の高い日もあります。

食品の保管を油断すると、細菌性の食中毒になる可能性が十分あるので、引き続き注意してください。

秋になると、自宅でも外食でも、キノコをたっぷり使ったメニューを口にする機会が増えるでしょう。

筆者も風味豊かなキノコは大好きで、よく食べています。しかし、詳しいわけではないので、自分でキノコを採るとなると、きちんと見分けられる自信がありません…。

おいしい食事の後に食中毒で辛い思いをしたくないですよね。

危険性をきちんと理解した上で、キノコは信用できるものだけを使い、安全に食事を楽しみましょう!


[文・構成/grape編集部]

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