カボチャを冷凍するとまずくなる原因は?おいしく保存するコツや解凍方法を解説
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カボチャは栄養価が高く、煮物やスープ、サラダなど幅広い料理に活躍する食材です。
しかし、一度に使い切るのが難しく、冷凍したところまずくなってしまったという経験をした人も少なくないでしょう。
実は、カボチャが冷凍でまずくなってしまうのには明確な理由があるようです。正しい方法で下処理や保存を行えば、冷凍してもおいしさを保てるでしょう。
本記事では、冷凍したカボチャがまずくなる理由やおいしさを保つ保存方法、解凍方法などについてまとめました。
カボチャを冷凍する際においしさを保ちたい人は、ぜひ参考にしてください。
冷凍カボチャがまずいと感じる理由
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冷凍したカボチャを調理して食べた時に、「まずい」と感じたことがある人もいるでしょう。なぜ冷凍をすると、まずく感じることがあるのか気になりますよね。
冷凍したカボチャがまずくなってしまう理由は、カボチャに含まれる水分が冷凍時に氷の結晶となり、細胞壁を壊してしまうことにあります。
細胞が壊れると解凍時に水分が外へ流れ出し、結果としてべちゃべちゃ、ぶよぶよ、またはスカスカといった食感になりやすいのです。
カボチャをおいしく冷凍する方法
カボチャは大きいため、購入したらすぐに食べきれないことがあるかもしれません。そんな時に冷凍保存は便利ですが、冷凍してもおいしさをキープしたいという人は多いでしょう。
冷凍したカボチャは必ずまずくなるというわけではなく、適切な方法で保存すればおいしさを保ちやすくなります。
ここでは、冷凍する前の下処理をはじめ、カボチャの状態別の保存方法をまとめました。
冷凍する前の下処理
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カボチャは購入後すぐに下処理をしておくと、保存中の劣化や調理後の食感の低下を防げます。どの保存方法でも、まずは以下の下処理を実施しましょう。
1.スプーンを使って、種とわたを取り除く。
2.キッチンペーパーで水分を拭き取る。
3.使いやすい大きさに切る。
種とわたを取り除き水気を減らすことで、冷凍後も水っぽくなりにくく、カボチャらしい甘みや食感を保ちやすくなります。
生のまま冷凍保存する場合
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カボチャを生の状態で冷凍保存する際は、以下の手順を参考にしてください。
1.下処理をする。
2.1回分ずつ小分けにし、ラップで包む。
3.冷凍用の保存袋に入れて空気を抜き、冷凍保存する。
この方法なら使いたい分だけ取り出せるため、日々の調理が楽になるでしょう。生のカボチャを冷凍保存した時の保存期間は、約1か月のようです。
加熱してから冷凍保存する場合
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加熱してからも冷凍保存できます。その際の手順は、以下の通りです。
1.下処理をする。
2.カットしたカボチャを耐熱皿に並べ、電子レンジの600Wで4分ほど加熱する。
3.粗熱を取り、水分をキッチンペーパーで拭く。
4.1回分ずつラップで包む。
5.冷凍用の保存袋に入れて密封し、冷凍保存する。
加熱後に冷凍保存した時の保存期間は、約1か月と言われています。
なお、加熱時間はカボチャの大きさや量、使用する電子レンジによっても異なるため、様子を見ながら時間を調整しましょう。
マッシュしてから冷凍保存する場合
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スープやコロッケなどにカボチャを使いたい時は、マッシュにしてから冷凍保存するのがおすすめです。
マッシュにしてから冷凍保存する際は、以下の手順を参考にしてください。
1.下処理をする。
2.カットしたカボチャを電子レンジや鍋で加熱してやわらかくする。
3.熱いうちにマッシャーやフォークでつぶす。
4.1回分ごとにラップで包み平らにする。
5.冷凍用の保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫で保存する。
カボチャのつぶし加減は、用途に合わせてなめらかにも粗めにも調整できます。マッシュの状態で冷凍保存する際の保存期間は、約1か月です。
冷凍カボチャがまずくならない解凍方法
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適した方法で冷凍保存しても、解凍方法によってはまずくなってしまうかもしれません。せっかく冷凍したカボチャがまずくなるのは避けたいですよね。
冷凍したカボチャをおいしく食べるためには、基本的には凍ったまま調理に使うことをおすすめします。
煮物やスープ、ポタージュのようにしっかり火を通す料理であれば、そのまま鍋に入れて加熱するだけで問題なく調理できるでしょう。
一方で、炒め物や天ぷらのように調理時間が短い料理では、凍っていると中心まで熱が入りにくい場合があります。その場合は電子レンジを利用して軽く加熱し、半解凍の状態にしてから調理しましょう。
冷凍カボチャは解凍せず凍った状態で調理するのが基本ですが、料理の種類に応じて電子レンジを活用することで、食感や風味を損ないにくく便利です。
冷凍以外でカボチャを保存する方法
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カボチャは冷凍だけでなく、常温や冷蔵でも保存が可能だと言われています。状態や季節に合わせて方法を選べば、風味を損なわずに長く楽しめるでしょう。
ここでは、常温や冷蔵で保存する方法をまとめました。
常温保存
切っていない丸ごとのカボチャは、常温保存ができます。涼しくて暗い場所に保存しておくと、追熟が進むことででんぷんが糖分に変わり、甘みが増すのも常温保存の魅力です。
丸ごとのカボチャを常温保存する時は、以下の手順を参考にしてください。
1.ヘタを下にして新聞紙の上に置く。
2.新聞紙で全体を包む。
3.ヘタを上にして、10℃前後の風通しのよい冷暗所で保存する。
1〜2か月ほど保存可能ですが、夏場は温度が高くなるため、冷蔵庫の野菜室で保存したほうが安心です。
冷蔵保存
2分の1や4分の1にカットしたカボチャは水分が多く傷みやすいため、冷蔵での保存が適しています。冷蔵保存する手順は、以下の通りです。
1.種とわたをスプーンで丁寧に取り除く。
2.キッチンペーパーで表面の水分をよく拭き取る。
3.ラップでぴったりと包み、野菜室に入れる。
すぐに使う予定がある場合は、角切りや薄切りにしてから保存すると料理する際に便利でしょう。
冷蔵保存した場合の保存期間の目安は、3〜5日程度となっています。量が多く数日以内に食べきれない場合は、冷凍保存にしたほうがよいでしょう。
冷凍したカボチャがまずいのは水分が流れ出してしまうから
冷凍したカボチャはまずいと言われることがありますが、下処理や保存方法を工夫すればおいしさを保ちやすくなります。
カボチャは、生のまま、加熱してから、マッシュにしてからなど、状態によって冷凍保存の方法が異なるため、用途に合わせて選びましょう。
また、冷凍したカボチャを使う際は、自然解凍を避けて凍ったまま加熱するのが基本です。さらに、常温や冷蔵といった保存方法も組み合わせれば、季節や使うタイミングに応じて長く楽しめます。
正しい保存方法を知って、カボチャを無駄なくおいしく味わいましょう。
[文・構成/grape編集部]