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「響きが可愛い!」スーパーでよく見る『野菜を束ねるテープ』には名前があった

By - grape編集部  公開:  更新:

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・薄くてよく貼り付くセロハン粘着テープ「セロテープ®」。

・やわらか素材で肌に優しい救急絆創膏「ケアリーヴ」。

・青果物や花などを束ねるテープ「たばねら」。

これらはいずれもニチバンの製品。独自の粘着技術を活かし、私たちの暮らしや産業を支えるテープ製品で知られる同社は、2018年に創業100周年を迎えます。

「やさしさに ぴったり そんな明日を」

この100周年メッセージのもと、新たな歴史を刻みはじめたニチバンへの想いを、ニュースキャスターの安藤優子さんと、尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんが語り合いました。

物語性のある企業

安藤 ニチバンさんが100周年を迎えられましたが、ひと口に100年といっても、長きにわたって私たちの暮らしを支え続けるのは大変なことだと思います。ちなみに尾木先生は教師になられて何年になりますか。

尾木 中学、高校が22年、大学に移って22年で、合わせて44年になります。子どもたちや学生を見ていると、こちらの働きかけによってどんどん成長していく、その教育の魔力に取りつかれたんですね(笑)。安藤さんが報道の世界に入られたのは?

安藤 大学在学中に報道番組のアシスタントになったのがきっかけです。高校時代に留学していて、英語が話せるということでテレビ局から声をかけられたのが最初で、何も知らないまま報道の世界に飛び込んだ感じです。ですからはじめは何も分からなかったのですが、できないからやめるというのも悔しい思いがあったんですね。

尾木 先輩方は、安藤さんのそんな負けず嫌いなところを見抜いて、伸びる方向へうまく導いたのではないでしょうか。

安藤 そうかもしれませんね。また仕事を通した出会いから気付きを得ることも多く、作家の丸山健二さんを取材させていただいたときに、「人間の才能は何だと思う」と聞かれ、「それはその人に欠けているものが才能なんだ」とおっしゃったんです。つまり、自分に欠けているものを探し続けられる、自分を育て続けられるのが才能だと言いたかったんですね。

尾木 安藤さんがこれまで続けてこられたのは、そうしたたくさんの出会いが今のご自身につながっている物語性を感じます。 ニチバンさんが企業として長く続いてきたのも、社会やお客様とのさまざまな物語があるからではないでしょうか。

暮らしに寄り添うやさしさ

安藤 100年続く企業には「私たちの暮らしをつくってきた」という印象があります。たとえば「セロテープ®」は小さいころから身近にあるのが当たり前で、本が破れて困ったときに母がきれいに「セロテープ®」で直してくれた思い出がありますが、製品が暮らしのなかに溶け込んでいるんですね。

尾木 救急絆創膏の「ケアリーヴ」もそうですね。孫がよくケガをするので、僕も貼ってあげるのですが、貼ったところをさすりながら「痛いの、痛いの、飛んでけー」と言うと、そのことで心理的にも痛みがやわらぐんですね。そんなふうに、家族の絆を深めてくれるような風景が浮かぶ製品という感じがします。「絆創膏」に「絆(きずな)」という文字が使われているのも、人に寄り添う感じでいいですね。

安藤 本当にそうですね。それから今回初めて知ったのですが、私たちがスーパーマーケットなどでよく見かける野菜を束ねるテープは「たばねら」っていう名前なんですね。人に対してだけでなく野菜も傷つけない配慮をされていて、そうした製品を作られていることをお聞きすると、やさしさが伝わってきますね。

尾木 それこそ、ニチバンさんが100年間続いてきて、これからも新たな歴史を刻んでいく芯の部分なのだと思います。

安藤 誠実な企業姿勢は、製品からも伝わってきますね。

使う人に共感しながら

尾木 長く続く企業のキーワードは、「誠実さ」によって「信頼」を勝ち取ることだと思うのです。その繰り返しを積み重ねていくことは、実は大変なことなんですね。

安藤 それがはっきり表れているのが、日本企業のモノづくりのきめ細やかさではないでしょうか。仕事で外国に行く機会も多く、そんなとき実感するのが、海外に比べて日本製品には使う人への思いやりが詰まっていることなんです。たとえば、破れた本を「セロテープ®」で補修すると、透明なので下の文字がしっかり見えますよね。海外で粘着テープを使うとその違いを実感します。

尾木 やはり常に使う人の声に耳を傾け、真摯に受け止め、共感しながら製品を作っているからなのでしょうね。だからこそ、暮らしに溶け込んだモノづくりができるのだと思います。

安藤 時代のニーズも使う人のニーズも少しずつ変わっていきますから、企業自身も少しずつ変化していかなければなりませんね。ニチバンさんには、そうした使い手にぴったり寄り添う人にやさしい姿勢を、これからもずっと続けていただきたいと思います。

尾木 生活に密着したモノづくりを、次の100年も期待しています。

尾木直樹

おぎ・なおき●中学校、高校の教師として、22年間にわたり子どもを主役とした創造的な教育を実践。その後大学教員として22年、合計44年間教壇に立つ。現在は教育評論家、法政大学特任教授。「尾木ママ」の愛称で親しまれ、教育等に関する著書は200冊を超える。

安藤優子

あんどう・ゆうこ●高校時代に米国留学し、帰国後、大学在学中から報道の世界に入る。湾岸戦争をはじめ、世界各地の現場を取材・リポートし、数多くの報道番組でメインキャスターとして活躍。現在はフジテレビ系「直撃LIVEグッティ!」のメインキャスター。

ニチバン100周年記念対談 第4回「総集編」

「ニチバンの100年」

ニチバンの歴史は、1918(大正7)年1月、東京・南品川に歌橋製薬所として創業し、絆創膏類や軟膏、硬膏類を製造したことにはじまります。戦後間もない1947年には、GHQ(連合国軍総司令部)からセロハンテープ製造の依頼を受け、わずか1ヶ月で試作品を届けた逸話も。100年にわたり、独自の粘着技術をベースに人々の健康や快適な暮らし、産業の発展を支え続けてきたDNAは、次の100年にも受け継がれていきます。


[文・構成/grape編集部]

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