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モロヘイヤの安全な食べ方とは?注意点や調理方法を解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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モロヘイヤの安全な食べ方とは?注意点や調理方法を解説

※写真はイメージ

「モロヘイヤには猛毒があると聞いたけど、実際食べてもいいのか分からない」と、食べ方で悩んでいませんか。

「夏場に不足しがちな栄養を摂取できると聞いたので、正しい方法で食べてみたい」という人もいるでしょう。

本記事では、モロヘイヤの特徴や注意点、安全な食べ方を解説します。モロヘイヤの正しい食べ方を理解して、しっかりと栄養を補って夏を乗り切りましょう。

モロヘイヤの特徴

モロヘイヤの特徴

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モロヘイヤは緑黄色野菜で、古くからエジプトやアラビア半島でも食べられているのだとか。高温地帯や乾燥地帯でも、育つ強い生命力があるといわれています。

また、βカロテンやカリウム、鉄などのビタミンやミネラルが豊富で、夏に不足しがちな栄養素を補給できる食材の1つでもあるでしょう。

モロヘイヤの毒性に注意

モロヘイヤの毒性に注意

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モロヘイヤの種子やさやには、『ストロファンチジン』という心臓の収縮力を高める作用を持った物質が含まれており、身体に害があるようです。

収穫時期や食べてもいい部位など、よく確認する必要があるので注意しましょう。

家庭菜園で収穫したものは注意

家庭菜園で栽培したモロヘイヤは、特に注意する必要があるといわれています。成長段階や部位によって、『強心配糖体(きょうしんはいとうたい)』である『ストロファンチジン』が含まれる可能性があるためです。

強心配糖体とは、心筋に対して収縮力を高める作用のある成分なのだとか。日本薬学会によると、強心配糖体は心不全の治療に使われており、不整脈や嘔吐などの副作用があるそうです。

農林水産省のウェブサイトを参考に、モロヘイヤに強心配糖体が含まれる時期や部位について表にまとめました。

含まれる時期や部位 含まれない時期や部位
・発芽直後の若葉
・成熟中の種
・成熟した種やさや
・栽培用の種
・収穫期の葉、茎、根
・つぼみ発生期の葉、茎、根、つぼみ

表のとおり、発芽から間もない若葉、種やさやなどは、食べることを避けたほうがいいでしょう。家庭菜園で育てたモロヘイヤを食べる時は、収穫時期や部位に注意してください。

一方で、収穫期の『葉、茎、根』や、つぼみが発生する時期の『葉、茎、根、つぼみ』には、強心配糖体が含まれていないのだとか。この時期の可食部は問題なく食べられるようです。

万が一、収穫時期や部位を間違えて食べると、めまいや嘔吐などの中毒症状を起こす可能性があります。モロヘイヤの旬は6月〜9月の暑い時期とされており、家庭菜園のものを食べる時は収穫時期や部位に注意してください。

農林水産省も注意を呼びかけている

モロヘイヤの毒性について、農林水産省でも『消費者の部屋通信(令和2年5月号)』にて以下のように呼びかけています。

 モロヘイヤの強心配糖体は、成熟した種子に最も多く含まれるほか、成熟中の種子、成熟種子の莢(さや)、発芽からしばらくまでの若葉などにも含まれます。しかしながら、収穫期の葉、茎、根の各部位並びに蕾(つぼみ)発生期の葉、茎、根、蕾の各部位には含まれず、野菜としての“モロヘイヤ”、モロヘイヤ健康食品、モロヘイヤ茶などからも検出されないことが報告されていす。
 従って、家庭菜園などでモロヘイヤを栽培して食される場合には、収穫時期に十分留意し、種子やその莢が混入しないよう、また、市販のタネには、強心配糖体が含まれていますので、小児等が誤って口に入れない等の注意が必要です。

農林水産省 ーより引用(原文ママ)

そのほかにも、長崎で実の付いたモロヘイヤを食べた牛が死亡した事例を挙げており、モロヘイヤの毒性について国も認めています。十分に注意しなければなりません。

モロヘイヤの茹で方、食べ方

モロヘイヤの茹で方、食べ方

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ここでは、モロヘイヤの茹で方や食べ方を紹介します。モロヘイヤは下茹でしてアクを抜く必要があるのだとか。

今回の調理方法は、市販品を使用する場合の手法です。家庭菜園で収穫したモロヘイヤを使うケースでは、収穫時期に注意して葉や茎のみを食べることをおすすめします。

茎と葉を分ける

モロヘイヤを茹でる時は、茹でる前に葉と茎を分けてください。

葉と茎では硬さが異なり茹で時間に差があるため、時間差で投入することでおいしく食べられると考えられています。

茎の根元は、筋っぽいため切り落とすといいでしょう。

茎を先に鍋に入れ、後から葉を茹でる

まずは、鍋に湯を沸かして、塩を入れてください。先ほど紹介したように、モロヘイヤは茎と葉を時間差で茹でるため、茎から茹で始めます

茎を入れて30〜40秒ほどで葉を入れてください。その後、葉を入れてから30〜40秒ほどでザルに上げます。

ザルに上げたら、水にさらし、冷めたら水気を切りましょう。

細かく刻むことで粘りが出る

茹で終わったモロヘイヤは、しっかりと絞り、細かく刻んでください。刻むことで、モロヘイヤ独特の粘り気が出ます。

粘り気をあまり出したくない場合は、大きく切るか、刻まずに使うのがおすすめです。

醤油やみりんなどのシンプルな味付けでも、おいしくいただけるでしょう。

モロヘイヤの保存方法

モロヘイヤの保存方法

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モロヘイヤの保存方法を紹介します。モロヘイヤは茹でた状態であれば、冷凍保存が可能です。

小分けにして冷凍状態で置いておくと、食事に1品足したい時などにも便利なため、ぜひ試してみてください。

冷蔵保存

冷蔵保存は、日持ちが3〜4日といわれています。

モロヘイヤは傷みやすい野菜のため、保存方法がポイントです。適切に保存しないと、日持ちしにくくなる可能性があるため注意しましょう。

冷蔵保存の方法は以下のとおりです。

  • まずは葉がピンとなるまで水に浸す。
  • ザルにあげて、水気を切る。
  • 葉に水分が残る場合は、キッチンペーパーで拭き取る。
  • 水を湿らせたキッチンペーパーで茎を包み、保存袋に入れる。
  • できるだけ立てた状態にして、野菜室に入れる。

葉に水分が残ると、劣化の原因となる可能性があります。しっかりと水を切り、それでも水分が残る場合はキッチンペーパーを使用しましょう。

一方で、ある程度の水分がないと乾燥する可能性があるため、茎は濡れたキッチンペーパーで包んでください。

どちらかといえば日持ちのいい食材ではないため、なるべく早く食べましょう。

冷凍保存

モロヘイヤは、冷凍保存であれば2〜4週間ほど日持ちするため、食べ切れない場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍しておくと、使いたい時にすぐ調理できるため便利に使えます。

手順は、以下の通りです。

  • 下茹でして、食べやすいようにカットする。
  • 一回ぶんずつ分けてラップする。
  • ラップしたものをジッパー付きの保存袋に入れて、冷凍する。
  • 解凍する時は、必要なぶんだけを取り出す。

冷凍保存する際は、そのまま食べられる状態まで調理しておきましょう。

また、一回で使う量ごとに分けておくと後から使いやすいため、分割して冷凍するといいかもしれません。保存する際は、冷凍保存が可能な袋を使用しましょう。

解凍する時は、常温や冷蔵庫による自然解凍がいいとされていますが、凍ったまま調理しても問題ありません。

モロヘイヤは毒性に注意し、茹でて食べよう

モロヘイヤは、夏に不足しがちなミネラルを豊富に含むと考えられている食材です。

成熟した種やさやには毒性があり、めまいや嘔吐などの中毒症状を引き起こすリスクがあります。

家庭菜園のものを食べる際は、収穫時期を確認して、葉や茎のみを食べるようにしましょう。

※この記事は、一部農林水産省、日本薬学会のウェブサイトを参照しています。


[文・構成/grape編集部]

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出典
農林水産省

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