戦時中を振り返る女性「疎開した時、トラックに…」母のまさかの行動に驚き! 提供:大丸松坂屋百貨店 By - grape編集部 公開:2019-12-27 更新:2020-01-03 思い出親子 Share Post LINE はてな 母から譲り受けた成人式の着物、夫からプレゼントされたダイヤモンドの指輪…。 どんなに時が経っても色あせない、人生の思い出がつまった自分だけの宝物。あなたなら何を思い浮かべるでしょうか。 それぞれ『思い出の一品』を前に、当時を思い出して涙があふれるこちらの3人の女性たち。心温まる家族とのエピソードに、もらい泣きしてしまいます。 人生における『思い出の一品』はありますか? 90年間連れ添った『3枚の写真』 父の写真は1枚もないんですよ。自分の写真は撮らずにね、私の写真をこうやって残してくれて。 女性が愛おしそうに眺めるのは、今から90年以上前に撮影された3枚の写真。これは、36歳という若さでこの世を去った彼女の父が撮ってくれたものです。 生まれて間もない1歳の時、おもちゃのボートを買ってもらった3歳の時、『紐落とし』という儀式で着物を着た5歳の時…。父との思い出が息づく写真たちは、女性の人生にずっと寄り添い続けてきました。 あれ以上のもんは何もない。宝物よ、もちろん。 亡き父への感謝の想いから、写真を大切に持ち続けてきたと語る女性。「いつまでも、いつまでも、残したいねん」と、父との思い出を振り返りながら笑みがこぼれます。 戦火をくぐりぬけた『ひな人形』 飽かずも眺めていました。あんまり綺麗で、ワクワクしながら。 毎年飾りましてね。同級生を家に呼んで、ひな祭りをしたのを今でも覚えています。 80年前、女性が初節句の時に母の実家から送られたという『ひな人形』。当時、戦争が激化し、幼き日の彼女は疎開することになりました。 最低限の荷物にしなければいけないところ、母は迷わず大きな『ひな人形』をわざわざトラックに積んで、疎開先に持っていったのだとか。 それから年を重ね、母になり、孫ができた今でも、春になるとこの『ひな人形』を飾り、桃の節句を祝っているという女性。「見るたびに母の優しい顔やまなざしを思い出す」と感慨深げに語ります。 祖母があつらえた『ウェディングドレス』 兵庫県淡路島で生まれ育った女性。最愛の男性に出会ったものの、彼は島の出身ではないうえに、一度海に出たら1年以上も帰ってこない船乗りだったため、両親からの反対にあってしまったといいます。 そんな中たった1人、結婚に賛成してくれたのが、彼女の祖母でした。 おばあちゃんは「やっぱり、好きな人と添い遂げるのが一番いいで」って…。そして、結婚式を強行しました。結婚してからも、これを見るたびに思い出すものねぇ。 祖母があつらえてくれたウェディングドレス…それは今もなお、彼女にとって"祖母の魂が宿った守り神のような存在"なのだそうです。 「どんなことがあっても、きっと乗り切れる…そういう気持ちが沸くの」と、ドレスを眺めながら涙ぐみます。 『思い出の一品』を300年保管し、未来に引き継ぐ 彼女たちの人生に寄り添ってきた、『思い出の一品』。この先、何十年、何百年と、後世に受け継いでいけたら――。 創業300周年を迎えた大丸松坂屋百貨店は、こんな素敵なプロジェクトを展開しています。 大丸で買い物をした品物とそれにまつわるエピソードを、"大丸での幸せな買い物体験"の象徴として、次の300年後の未来に残して後世に届けるプロジェクト『300年クローゼット』。 「創業300年の節目を迎えた今だからこそ、これからの300年に向けた大丸の覚悟を示し、お客様への新しい約束ができれば」という考えのもと生まれたという、この心温まるプロジェクト。 「大丸は、これからも変わらずに、お客様一人ひとりの幸せなお買い物体験をお手伝いするために存在し続けたい」という想いが込められています。 管理マニュアル 300年間、大切なお客様の思い出の品を引き継いでいく…それは決して簡単なことではないはずです。 300年間有効な『300年引継証』を発行し、持ち主やその子孫と連絡を取り合えるようにしたり、東京国立博物館に相談しながら、温度・湿度・防虫などを徹底し、長い年月の保管に耐えうる保管方法を整えたり…。 「300年後まで思い出を守り抜く」という、大丸の本気の覚悟は、とどまるところを知りません。 「購入した場所に、また戻る…。これ以上の幸せはないと思いました」「今が幸せだから、次に向かっていけるという希望も出てきたんです」 父とよく行った大丸の写真館で撮影した幼いころの写真、叔父からの贈り物として大丸で買ってもらった『ひな人形』、祖母が大丸であつらえたウェディングドレス…。 動画の3人の女性たちの『思い出の一品』は、大丸とゆかりのあるものでした。そして今回、彼女たちの品物が『300年クローゼット』に収蔵されることになったのです。 人生のほとんどを一緒に過ごしてきた思い出の品を手放すことになり、トラックで運ばれていく様子を女性たちは寂しさと嬉しさが入り混じる表情で見つめます。 彼女たちの品物は、グランドオープンした大丸心斎橋店で保管を始めるとともに、2019年12月26日~2020年1月9日の期間で、同店本館1階イベントスペースにて展示しています。 「自分の子供、孫、その後もずっと見てもらえたら…。こういう人もいたんだなって、感じてもらいたい」と、展示された自分の宝物を見ながら、女性たちは嬉しそうに微笑みます。 ほかにも、今回紹介した動画や、300年間保管するにあたって大丸松坂屋百貨店内で代々引き継いでいく『管理マニュアル』なども展示されています。買い物が紡いだ、人と人との物語。あなたものぞいてみませんか。 便利な世の中になり、モノを買ったら捨てて、新しいものを買う…そんな日常が当たり前になりつつあります。でも、どんなに時間が経っても、歴史的・芸術的価値がなくても、ずっと残しておきたい『思い出の一品』がきっとあなたにもあるはずです。 年末年始。実家に眠っている『自分だけの宝物』を久々に掘り起こして、家族と思い出を語らってみてはいかがでしょうか。 300年クローゼット [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
母から譲り受けた成人式の着物、夫からプレゼントされたダイヤモンドの指輪…。
どんなに時が経っても色あせない、人生の思い出がつまった自分だけの宝物。あなたなら何を思い浮かべるでしょうか。
それぞれ『思い出の一品』を前に、当時を思い出して涙があふれるこちらの3人の女性たち。心温まる家族とのエピソードに、もらい泣きしてしまいます。
人生における『思い出の一品』はありますか?
90年間連れ添った『3枚の写真』
父の写真は1枚もないんですよ。自分の写真は撮らずにね、私の写真をこうやって残してくれて。
女性が愛おしそうに眺めるのは、今から90年以上前に撮影された3枚の写真。これは、36歳という若さでこの世を去った彼女の父が撮ってくれたものです。
生まれて間もない1歳の時、おもちゃのボートを買ってもらった3歳の時、『紐落とし』という儀式で着物を着た5歳の時…。父との思い出が息づく写真たちは、女性の人生にずっと寄り添い続けてきました。
あれ以上のもんは何もない。宝物よ、もちろん。
亡き父への感謝の想いから、写真を大切に持ち続けてきたと語る女性。「いつまでも、いつまでも、残したいねん」と、父との思い出を振り返りながら笑みがこぼれます。
戦火をくぐりぬけた『ひな人形』
飽かずも眺めていました。あんまり綺麗で、ワクワクしながら。
毎年飾りましてね。同級生を家に呼んで、ひな祭りをしたのを今でも覚えています。
80年前、女性が初節句の時に母の実家から送られたという『ひな人形』。当時、戦争が激化し、幼き日の彼女は疎開することになりました。
最低限の荷物にしなければいけないところ、母は迷わず大きな『ひな人形』をわざわざトラックに積んで、疎開先に持っていったのだとか。
それから年を重ね、母になり、孫ができた今でも、春になるとこの『ひな人形』を飾り、桃の節句を祝っているという女性。「見るたびに母の優しい顔やまなざしを思い出す」と感慨深げに語ります。
祖母があつらえた『ウェディングドレス』
兵庫県淡路島で生まれ育った女性。最愛の男性に出会ったものの、彼は島の出身ではないうえに、一度海に出たら1年以上も帰ってこない船乗りだったため、両親からの反対にあってしまったといいます。
そんな中たった1人、結婚に賛成してくれたのが、彼女の祖母でした。
おばあちゃんは「やっぱり、好きな人と添い遂げるのが一番いいで」って…。そして、結婚式を強行しました。結婚してからも、これを見るたびに思い出すものねぇ。
祖母があつらえてくれたウェディングドレス…それは今もなお、彼女にとって"祖母の魂が宿った守り神のような存在"なのだそうです。
「どんなことがあっても、きっと乗り切れる…そういう気持ちが沸くの」と、ドレスを眺めながら涙ぐみます。
『思い出の一品』を300年保管し、未来に引き継ぐ
彼女たちの人生に寄り添ってきた、『思い出の一品』。この先、何十年、何百年と、後世に受け継いでいけたら――。
創業300周年を迎えた大丸松坂屋百貨店は、こんな素敵なプロジェクトを展開しています。
大丸で買い物をした品物とそれにまつわるエピソードを、"大丸での幸せな買い物体験"の象徴として、次の300年後の未来に残して後世に届けるプロジェクト『300年クローゼット』。
「創業300年の節目を迎えた今だからこそ、これからの300年に向けた大丸の覚悟を示し、お客様への新しい約束ができれば」という考えのもと生まれたという、この心温まるプロジェクト。
「大丸は、これからも変わらずに、お客様一人ひとりの幸せなお買い物体験をお手伝いするために存在し続けたい」という想いが込められています。
管理マニュアル
300年間、大切なお客様の思い出の品を引き継いでいく…それは決して簡単なことではないはずです。
300年間有効な『300年引継証』を発行し、持ち主やその子孫と連絡を取り合えるようにしたり、東京国立博物館に相談しながら、温度・湿度・防虫などを徹底し、長い年月の保管に耐えうる保管方法を整えたり…。
「300年後まで思い出を守り抜く」という、大丸の本気の覚悟は、とどまるところを知りません。
「購入した場所に、また戻る…。これ以上の幸せはないと思いました」
「今が幸せだから、次に向かっていけるという希望も出てきたんです」
父とよく行った大丸の写真館で撮影した幼いころの写真、叔父からの贈り物として大丸で買ってもらった『ひな人形』、祖母が大丸であつらえたウェディングドレス…。
動画の3人の女性たちの『思い出の一品』は、大丸とゆかりのあるものでした。そして今回、彼女たちの品物が『300年クローゼット』に収蔵されることになったのです。
人生のほとんどを一緒に過ごしてきた思い出の品を手放すことになり、トラックで運ばれていく様子を女性たちは寂しさと嬉しさが入り混じる表情で見つめます。
彼女たちの品物は、グランドオープンした大丸心斎橋店で保管を始めるとともに、2019年12月26日~2020年1月9日の期間で、同店本館1階イベントスペースにて展示しています。
「自分の子供、孫、その後もずっと見てもらえたら…。こういう人もいたんだなって、感じてもらいたい」と、展示された自分の宝物を見ながら、女性たちは嬉しそうに微笑みます。
ほかにも、今回紹介した動画や、300年間保管するにあたって大丸松坂屋百貨店内で代々引き継いでいく『管理マニュアル』なども展示されています。買い物が紡いだ、人と人との物語。あなたものぞいてみませんか。
便利な世の中になり、モノを買ったら捨てて、新しいものを買う…そんな日常が当たり前になりつつあります。でも、どんなに時間が経っても、歴史的・芸術的価値がなくても、ずっと残しておきたい『思い出の一品』がきっとあなたにもあるはずです。
年末年始。実家に眠っている『自分だけの宝物』を久々に掘り起こして、家族と思い出を語らってみてはいかがでしょうか。
300年クローゼット
[文・構成/grape編集部]