「安楽死させるよりつらい3つのこと」 獣医の告白に胸が締め付けられる
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※写真はイメージ

猫「飯だ。いくぞ」犬「おう!」 ご飯前の2匹の姿に「戦いに挑む前かな」「いい目をしてる」犬のこめたくんと、猫のうにちゃんと暮らす、飼い主(@chimaki0328)さん。 ご飯を食べる前の2匹の様子をXに投稿し、反響を呼びました。

「勝てる気がしねぇ!」 警戒心むき出しの猫の『ポーズ』に「やられると覚悟した」猫を被写体にしている、写真家の久方広之(@sakata_77)さんは、Xで「カメラを向けた時、気を抜いた瞬間にやられると覚悟した」とコメントを添えて、1枚の写真を公開しました。九州にある離島を訪れた際、警戒心むき出しの野良猫に遭遇したそうで…。
動物の健康を守り、時には命を救う使命を担う獣医師。やりがいのある仕事であると同時に、つらい仕事でもあります。
海外の画像投稿サイト『Imgur』に投稿された、ある獣医師の告白が反響を呼んでいます。
獣医師としてもっともつらい『3つ』のこと
3年間獣医師として働いてきたという投稿者さんは、ペットを安楽死させる時に、飼い主から決まって「これはあなたの仕事の中でもっともつらいことだろうね」といわれるのだそう。
しかし「それは違う。全然違う」といい切ります。
投稿者さんいわく、ほとんどの安楽死のケースではそれほど悲しみはないのだとか。
もちろん、家族を失った人たちを見て打ちひしがれたり、その人たちを慰めたりもするといいます。
それでも「動物の苦しみを終わらせることができるのは獣医師の特権であり、動物の体がギブアップするまで苦しむ姿を見ているほうがより悲しい」のだそう。
では投稿者さんにとって、安楽死よりつらいこととは何なのでしょうか。それは3つあるといいます。
クロスブリードとは、違う種類の犬種を交配させることです。
投稿者さんは、助かる見込みのない動物を苦しみから救うための安楽死にはそれほど悲しみは感じないのだそう。
それよりもつらいのは、飼い主が費用を出せないためにペットを助けられない時や、治療費について文句をいわれ、獣医師の知識や経験を信頼してもらえないことだといいます。
獣医師になった人たちはみんな、何年も必死に勉強して、やっと夢の職業につけたのでしょう。
しかし実際は、飼い主の経済的な理由で助かる命を助けられないこともあるのです。
そんな状況の獣医師のやるせない気持ちを想像すると胸が締め付けられます。
ペットを飼うにはフード代やワクチン代はもちろん、病気になった時は治療費がかかります。ペットが健やかに長生きできるかどうかは、飼い主の経済力が大きく影響するといっても過言ではありません。
ペットを家族に迎える人は、いざという時に高額の費用がかかっても、ペットの命を救うために全力を尽くす覚悟があるかを、自身に問う必要があるのでしょう。
[文・構成/grape編集部]