あばらが浮いた瀕死の犬 その姿に命を預かる責任を考えさせられる By - grape編集部 公開:2016-08-18 更新:2016-08-20 犬 Share Post LINE はてな コメント 出典:Samantha Sam 道路の脇に横たわり、今にも死んでしまいそうな犬がいるとの連絡を受け取った動物保護団体のサマンサさん。 すぐに現場に駆けつけてみると、そこにはあばらが浮き、毛が抜けて肌が露出したひどい状態の犬がいました。 Houston K-911 Rescueさんの投稿 2016年8月7日 立ち上がれない程に衰弱していたため、慎重にリードをかけて車まで誘導します。 保護された直後の車内での様子。「どこに連れていかれるんだろう」と不安を感じているのでしょうか。 Samantha Samさんの投稿 2016年8月7日 後にワトソンと名付けられるこの犬は、すぐに獣医の診察を受けました。検査結果によると10歳ほどのオス犬で、栄養失調によりほとんど歯が抜け落ちてしまって物が噛めない状態。 さらに『かいせん』と呼ばれるダニが寄生して起こる皮膚の病気や、フィラリア、心臓病も患っていました。劣悪な環境で育てられ、最終的に捨てられてしまった可能性が高いというのが獣医の見解。 しかし、ワトソンはそんなひどい状態だったにも関わらず、生きることを諦めていませんでした。必死にエサを食べ、水を飲み、尻尾を振る姿から「生きたい!」という明確な意思をサマンサさんは感じたのです。 ワトソンの新しい生活 やがて体力が回復してきたワトソンですが、まだ病気が治ったわけでありません。ワトソンは療養する間、サマンサさんの家に迎えられることになりました。 初めて家にきたとき、サマンサさんが「どうぞ、入って」と家に招き入れようとするのですが、ワトソンは家の前に立ちすくみ、どうしていいのかわからないという顔をしたそうです。 This is an "outside" dog. He doesn't know what a soft bed is like, he dares not to come in without making sure it's ok….Houston K-911 Rescueさんの投稿 2016年8月7日 ワトソンは家の中には一度も入ったことがなかったのでしょう。声をかけても、「本当にいいのかな」とためらっていました。 また、ワトソンはベッドやソファーも初めてでした。10歳のワトソンにとって、家の中のすべてのことが初体験でした。 そう語るサマンサさん。 やがて室内にいても、ソファに寝転がっても怒られないことがわかったのか、次第に室内の生活を楽しむようになったワトソン。 Samantha Samさんの投稿 2016年8月13日 表情に余裕が出るようになり、もともと持っていたであろう穏やかな性格が感じられるようになりました。 生まれ変わって幸せへの道へ ひどい仕打ちを受けて来た過去から、生まれ変わったをことを祝してワトソンのバースデーパーティーが開かれました。 Samantha Samさんの投稿 2016年8月9日 『ハッピー”リ”バースデー ワトソン』と書かれた犬用のケーキを、おいしそうにほおばるワトソン。 パーティーを訪れた多くの方がワトソンの頭をなでながら声をかけました。人の愛情を知らず、ひどい仕打ちを受けてきたであろうワトソンは、10歳にしてようやく人の愛情を受けられるようになったのです。 Samantha Samさんの投稿 2016年8月9日 今まで過酷な生活を強いられてきたであろうワトソン、これからは今まで受けられなかった分の愛情を取り戻し、幸せになっていってくれるといいですね。 ペットとして飼われた犬は、本来たくさんの愛情を受けて幸せになっていなければいけないはず。しかし、現実は身勝手な飼い主に捨てられ、尊い命を失うペットが後を絶ちません。 ワトソンの姿から、改めて一つの命を背負っていく責任を考えさせられました。 出典 Samantha Sam Share Post LINE はてな コメント
道路の脇に横たわり、今にも死んでしまいそうな犬がいるとの連絡を受け取った動物保護団体のサマンサさん。
すぐに現場に駆けつけてみると、そこにはあばらが浮き、毛が抜けて肌が露出したひどい状態の犬がいました。
立ち上がれない程に衰弱していたため、慎重にリードをかけて車まで誘導します。
保護された直後の車内での様子。「どこに連れていかれるんだろう」と不安を感じているのでしょうか。
後にワトソンと名付けられるこの犬は、すぐに獣医の診察を受けました。検査結果によると10歳ほどのオス犬で、栄養失調によりほとんど歯が抜け落ちてしまって物が噛めない状態。
さらに『かいせん』と呼ばれるダニが寄生して起こる皮膚の病気や、フィラリア、心臓病も患っていました。劣悪な環境で育てられ、最終的に捨てられてしまった可能性が高いというのが獣医の見解。
しかし、ワトソンはそんなひどい状態だったにも関わらず、生きることを諦めていませんでした。必死にエサを食べ、水を飲み、尻尾を振る姿から「生きたい!」という明確な意思をサマンサさんは感じたのです。
ワトソンの新しい生活
やがて体力が回復してきたワトソンですが、まだ病気が治ったわけでありません。ワトソンは療養する間、サマンサさんの家に迎えられることになりました。
初めて家にきたとき、サマンサさんが「どうぞ、入って」と家に招き入れようとするのですが、ワトソンは家の前に立ちすくみ、どうしていいのかわからないという顔をしたそうです。
ワトソンは家の中には一度も入ったことがなかったのでしょう。声をかけても、「本当にいいのかな」とためらっていました。
また、ワトソンはベッドやソファーも初めてでした。10歳のワトソンにとって、家の中のすべてのことが初体験でした。
そう語るサマンサさん。
やがて室内にいても、ソファに寝転がっても怒られないことがわかったのか、次第に室内の生活を楽しむようになったワトソン。
表情に余裕が出るようになり、もともと持っていたであろう穏やかな性格が感じられるようになりました。
生まれ変わって幸せへの道へ
ひどい仕打ちを受けて来た過去から、生まれ変わったをことを祝してワトソンのバースデーパーティーが開かれました。
『ハッピー”リ”バースデー ワトソン』と書かれた犬用のケーキを、おいしそうにほおばるワトソン。
パーティーを訪れた多くの方がワトソンの頭をなでながら声をかけました。人の愛情を知らず、ひどい仕打ちを受けてきたであろうワトソンは、10歳にしてようやく人の愛情を受けられるようになったのです。
今まで過酷な生活を強いられてきたであろうワトソン、これからは今まで受けられなかった分の愛情を取り戻し、幸せになっていってくれるといいですね。
ペットとして飼われた犬は、本来たくさんの愛情を受けて幸せになっていなければいけないはず。しかし、現実は身勝手な飼い主に捨てられ、尊い命を失うペットが後を絶ちません。
ワトソンの姿から、改めて一つの命を背負っていく責任を考えさせられました。