スーパーのベルクが設置した『あるもの』 SNS上で「海外では普通」「効率悪くない?」の声
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
このラバーストラップ、実は? 「思い出を形にする素敵な活動」「唯一無二だ…」2025年1月9日、山崎智音(@chion777)さんがXに公開したラバーストラップにまつわる投稿に、多くの反響が上がっています。ラバーストラップは、カバンやリュックサックなどに付けて楽しめる、汎用性の高いアイテムですよね。その『素材』に、注目が集まっているのです。

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スーパーマーケットを関東に展開する、株式会社ベルク(以下、ベルク)。
2024年5月現在、ベルクが始めた『ある取り組み』がネットを中心に話題となっています。
従業員が座って接客するのはアリ?
ベルクによると、埼玉県鶴ヶ島市の『ベルクすねおり店』と千葉県習志野市の『ベルクフォルテ津田沼店』、そして同年4月17日にオープンした群馬県吾妻郡の『ベルク中之条店』で、『レジ専用椅子』を設置したとのこと。
つまり、従業員が『椅子に座って働く』ということです。
今回の取り組みを始めたきっかけは、コロナ禍で働く人の価値観が大きく変化していく中、当然のように行っていた『立ってレジを打つ』という業務に、ベルクの社員が違和感を覚えたからだそう。
ベルクで働くチェッカー部のマネージャーはこのようにコメントしています。
オランダやイギリス、韓国などの諸外国においては『座ってレジを打つ』ということが『当たり前』かつ、お客様もそれを受け入れています。
ベルクでは『レジ業務は立ち仕事』という固定観念を壊しつつ、座ってレジを打つことによってレジ担当者の身体的・心理的負担が軽減され、笑顔あるよりよい接客に繋がることを期待しております。
従業員の身体への負担が減るだけでなく、心理的負担も軽減されることで、客への接客もよくなるといいます。
実際に座ってレジを打ったベルクの従業員からは「腰痛を患っているので、少し楽になった」「手隙の際に座ることができていい」「お客様から『座れるようになってよかったね』とお声がけされた」などの声が上がっているようです。
『座ってレジ打ち』へのさまざまな声
筆者はコンビニエンスストアでアルバイトをした経験がありますが、休憩時間以外の7~8時間は基本立ちっぱなしでした。
何度か耐え切れず、壁に背もたれたり、その場に座ったりなどして身体を崩していると、客からにらまれることも。
また、業務時間の後半になってくると、丁寧な接客を心掛けようと思っていても、体力的な疲れから、ついつい愛想のない声かけなどをしてしまうことがありました。
今回のベルクの取り組みには、ネット上でも、さまざまなコメントが寄せられています。
・大賛成。今まで客が店員に求めていた『当たり前』の接客が丁寧すぎた。
・全国の接客業に広まってほしい。
・海外では普通だし、日本も昔は普通に座って接客していた。
好意的な意見が目立つ中、このようなコメントもありました。
・サボりたい学生が考えそうなこと。仕事中に休憩はおかしい!
・座るのはいいけれど、カゴとかを動かすのが遅くならない?効率が悪いなら立っていたほうがいい。
・その店員の態度次第かな。
総合ディスカウントストアの『ドン・キホーテ』でも、一部店舗で座りながらのレジ打ちが試験導入されています。
しかし、このようなお店は現状、一般的ではないのが現実です。
スーパーマーケットで働いている筆者の友人に、『レジ専用椅子』をどう思うか聞くと「明日から座っていいといわれても、悪いことをしている気分になって、慣れるまでに時間がかかりそう」と話していました。
「立って接客するべき」という考え方が利用するお客さん側にも、働く従業員側にもまだまだ染み付いているのかもしれませんね。
一律に「立つべき」「座るべき」ではなく、お店や従業員ごとに『座って接客』も選択肢として当たり前になっていけば、多種多様な人たちが活躍できる社会になっていけるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]