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「運命の人は突然、現れない」 オリラジ中田の『星の王子さま』の解説が素晴らしい

By - grape編集部  公開:  更新:

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提供:産経新聞社

2016年11月28日に放送されたテレ朝系のバラエティ番組『しくじり先生』にオリエンタルラジオの中田敦彦さんが登場。

番組内で、中田さんは1943年に発売され、世界中で愛され続けて来た名作『星の王子さま』の解説を行いました。

累計1億5千万部のベストセラーでありながら、内容が難解で「何を言いたいのか分からない」と途中で挫折してしまう人も多いという『星の王子さま』。それを中田さんが分かりやすく、自身の解釈も交えて解説したところ、「とても分かりやすい」と絶賛されています。

『星の王子さま』の主人公は誰?

「作品の名前しか知らない」という多くの人が勘違いをしているのが、『星の王子さま』の主人公は王子様ではないという事実。実は、この作品の主人公はパイロットなのです。

物語は、主人公であるパイロットが砂漠に不時着したところから始まります。

パイロットが飛行機の修理をしていると、そこへ別の星から来たという王子様が現れます。王子様は自分の星のことや地球で見聞きしたことをパイロットに話し始めます。

こうして物語が進んで行くのです…

『星の王子さま』ストーリー1

王子様が住んでいたのは、地球の一軒家よりも少し大きいぐらいのとても小さな星。そこにたった1人で住んでいた王子様は、一輪のバラを大切に、大切に育てていたと言います。

ある日、そのバラと口論になり、自分が住む星を飛び出して来たという王子様。地球に辿り着くまでに、6つの星に降り立ちました。

それらの星の住人たちは、次のような人たちだったと王子様は話します。

  • 体面を保つことに精一杯の王様
  • 称賛の言葉しか耳に入らない大物気取りの男
  • 酒を飲むことを恥じ、それを忘れるために酒を飲む酒びたりの男
  • 夜空の星の所有権を主張し、星の数を数えることに日々を費やす実業家
  • 1分に1回星が自転するため、1分ごとにガス灯の点火や消火を行っている点灯人
  • 自分の机を離れたことがない地理学者

中田さんは、ここまで物語を紹介すると、この部分を「挫折のポイントである」と語り、次のように解説しました。

「それぞれの星の人たちがなぜこのような行動をとっていたのかを考えて、自分に置き換えて読んでみると面白いんです」

「その結果、王様は権力、大物気取りの男は人気、酒びたりの男は快楽、実業家は財力、点灯人は労働、地理学者は学問を象徴しているのではないかと考えました」

「6つの星の住人たちは、人間が溺れがちなものを表しているのではないかと感じたんです」

しくじり先生 俺みたいになるな!! ーより引用

さらに物語は続きます。

『星の王子さま』ストーリー2

王子様は、7つ目の星となった地球の印象をパイロットに話し始めます。そして、地球には次のような人たちがいたと語ります。

  • 111人の王様
  • 3億1100万人の大物気取り
  • 750万人の酒びたり
  • 90万人の実業家
  • 46万2511人の点灯人
  • 7000人の地理学者

王子様の目には、地球では3億人以上の人が「称賛の言葉しか耳に入らない大物気取り」に見えたというのです。

つまり、多くの人から注目を集め、人気を得たいと考えている人だらけだということ。ドキッとさせられる指摘です。

中田さんは「自分はどの星の住人なのか」を考えながら読むと、より心に響くと語ります。

そして解説は、Twitterでも多くの称賛を集めた「運命の人」についてのパートに突入して行きます。

オリラジ中田さんが考える「運命の人」とはどんな人なのか?

出典
しくじり先生 俺みたいになるな!!

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