教育版『桃鉄』が教育機関で無償提供へ! トラブル要素排除で『貧乏神』はお休み
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1988年に発売されて以来、幅広い世代に愛されているゲームシリーズ『桃太郎電鉄』。
『桃鉄』の愛称で知られ、鉄道会社の社長として資産運用を行い、すごろくで全国を巡りながら日本一のお金持ちを目指すゲームです。
プレイをすることで、「地理に詳しくなった」「経済に興味を持てる」といった声が上がる、『桃鉄』シリーズ。
そういったプレイヤーの声を受け、株式会社コナミデジタルエンタテインメントは『桃鉄』を教育分野で活用することを明かしました。
教育版『桃太郎電鉄』が、学校教育機関で無償提供に!
2022年9月15日に発表されたのは、ブラウザ版ゲーム『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~(以下、桃鉄教育版)』。
同作品は、ゲームをしながら子供が地理や経済について楽しく勉強することができるよう、教育現場向けにシステムを構築しています。
なんと、できるかぎり多くの教育機関で導入できるよう、無償での提供を予定しているとのこと!
一般的な授業時間で完了できる短いプレイ期間を設定できることに加えて、対象地域は『日本全国』のほか『北海道』から『九州・沖縄』まで7つの地域が選択可能。
また、駅に停まるたびに都道府県の情報や、特産品や観光地、史跡についての説明を読むことができます。
『桃鉄』シリーズをプレイした経験のある人は、「子供がムキになって、トラブルに発展しないのだろうか?」と心配になるかもしれません。
ですが、ご安心ください。『桃鉄教育版』では、誰かを指定する攻撃カードや、プレーを妨害する貧乏神は非搭載に!
また、過度に資金が変動しないシステムに調整されているため、教育現場でも安心して使える仕様になっています。
『桃鉄教育版』で監修協力を務めた、小学校教諭の正頭英和さんは、同作についてこのようにコメントしました。
満たされた現代社会において、子供たちは学びの意欲を維持し続けることが難しくなっています。今の時代に重要なのは「頑張って勉強しよう!」ではなく「いつの間にか学んでいた」という環境を作ることです。
エンターテイメントには人の心を惹きつける魅力があります。それを教育(エデュケーション)の世界で活用することは、今とても注目を集めています。これを『エデュテイメント(エンターテイメント+エデュケーション)』といいます。
『桃太郎電鉄』は、まさにエデュテイメントの先駆けです。『桃太郎電鉄 教育版』を通して、子どもたちの笑顔と「いつの間にか学んでいた」の総量が増えて、エデュテイメントがもっと浸透していけばいいなと思っています。
また、『桃太郎電鉄』シリーズの原作者である、さくまあきらさんも、今作のリリースに喜びをあらわにしています。
昔から、『桃鉄』が学校教材にならないかな?と思って、作っていました。
今回の『桃太郎電鉄 教育版』の話は、長年の夢が叶った気がします。
みんなで地理のテストで満点を取って、先生方を困らせてください。
『桃鉄教育版』は、2023年より全国の学校教育機関で導入できるよう、準備を進めているとのこと。
ティザーサイトでは、導入を検討する教育関係者向けの問い合せ窓口を設置しています。
楽しみながら学ぶのは大事なこと。ゲームをプレイしながら全国各地の地理について学んだ子供たちは、「いつか実際の地を訪れてみたい!」と思うかもしれませんね!
[文・構成/grape編集部]