薄力粉と片栗粉の3つの違いと使い分け方! おすすめレシピ6選も紹介
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「薄力粉と片栗粉の違いを知りたい」「薄力粉は片栗粉で代用できるのだろうか」「薄力粉と片栗粉の用途の違いがよく分からない」などと、悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
薄力粉と片栗粉では、原材料が違います。互いに代用が可能ですが、料理によって向き不向きがあるため、適切な使い分け方を知っておきましょう。
そこで本記事では薄力粉と片栗粉の違いと、使い分け方について解説します。それぞれの人気レシピも紹介しているので、薄力粉と片栗粉の使い方にお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。
薄力粉と片栗粉の3つ違い
ここでは、薄力粉と片栗粉の3つの違いについて解説します。
それぞれの違いを理解して、適切に使い分けましょう。
原材料
薄力粉と片栗粉は、原材料に違いがあります。それぞれの原材料は、以下のとおりです。
薄力粉は、小麦の中でも軟質小麦を使用してできた小麦粉です。小麦粉は、原材料となる小麦の違いで、薄力粉に加えて以下の2種類があります。
一般的に小麦粉は薄力粉のことを指します。お菓子の材料や生地のつなぎなど、幅広く活躍する薄力粉。
レシピに小麦粉と記載されている場合は、薄力粉を使用して問題ありません。薄力粉以外の小麦粉を使用する場合は『中力粉』や『強力粉』など、粉の種類が記載されているケースが多いです。
一方で片栗粉は、水と熱を加えることで強い粘り気が出るため、料理のとろみづけによく使用されます。小麦粉は麦の香りがしますが、片栗粉は無味無臭で、料理の邪魔をしないことも特徴の1つです。
見た目と触感
薄力粉と片栗粉では、見た目と触感も異なります。薄力粉と片栗粉の見た目と触感の違いは、以下のとおり。
小麦粉はすべて同じ色をしているため、種類別に見た目での判別が難しいです。中力粉と強力粉は、薄力粉よりもサラサラしているので、触感の違いがあります。
片栗粉は白色の粉で、キシキシやギュッとした感触です。粉を握った時に固まれば、片栗粉だと判断できるでしょう。
使用用途
薄力粉と片栗粉は用途も異なります。それぞれの用途は、以下のとおりです。
・とろみづけ
・肉にまぶす
・お菓子
・とろみづけ
・肉にまぶす
・打ち粉
薄力粉と片栗粉は、揚げ衣やとろみづけ、肉にまぶすなど、使用用途が同じケースもあります。薄力粉は揚げ衣におすすめです。揚げた後に時間が経っても、しっとり柔らかいため、冷えてもおいしく食べられます。
片栗粉は、肉を焼く前のひと手間として活用しましょう。片栗粉をまぶしてから肉を焼くと、しっとり柔らかく仕上がります。
焼いたり揚げたりする時に、肉から水分が蒸発するのを、片栗粉によって防げるためです。また、片栗粉をまぶすことで、調味料が肉に絡みやすくなります。
薄力粉と片栗粉は互いに代用できる
薄力粉と片栗粉は互いに代用可能です。例えば、薄力粉の代わりに片栗粉でクッキーを作れます。しかし薄力粉と片栗粉は、異なる特性を持つため、仕上がりが変わってしまう点に注意しましょう。
片栗粉で作ったクッキーは、ホロホロとした食感になります。薄力粉で作った時のサクサクとした食感のクッキーとは、異なる仕上がりに。
また、薄力粉でとろみをつけると、片栗粉を使用した時よりもサラサラになります。あんかけやスープなど、どろっとしたとろみをつけたい場合は、片栗粉を使うのがおすすめです。
代用できないわけではありませんが、料理によって向き不向きがあるため、適切に使い分けましょう。
【ケース別】薄力粉と片栗粉の使い分け方
ここでは、薄力粉と片栗粉の使い分け方を以下の2つのケースに分けて解説します。
それぞれのケースで、薄力粉と片栗粉を使う際の参考にしてください。
揚げ衣として使う場合
薄力粉と片栗粉を揚げ衣として使う場合の、違いは以下のとおりです。
・揚げるとはきれいなきつね色になる。
・コロッケやから揚げに向いている。
・薄力粉よりもカリッとした食感が強い。
・天ぷらや竜田揚げに向いている。
薄力粉を衣に使って揚げると、カリッと歯切れのよい食感に。時間が経つとしっとり柔らかくなる特徴があり、薄力粉を使って揚げると、冷えてもおいしく食べられます。
一方で片栗粉は、表面が柔らかい鶏肉や豚肉などを揚げる際の衣に使うのがおすすめです。肉の表面に片栗粉をまぶすことで、水分を吸収するとともに、うまみ成分の損失を防げます。
ただし、片栗粉は油を吸収しやすいため、時間が経つとべたっとした食感に。揚げ物の衣に片栗粉を使った場合は、早めに食べるのがおすすめです。
とろみづけに使う場合
薄力粉と片栗粉をとろみづけに使う場合の違いは、以下のとおりです。
・クリームシチューやグラタンを作る際に向いている。
・あんかけやスープなどに向いている。
薄力粉はホワイトソースなどのとろみをつける際に活用しましょう。バターに薄力粉を熱しながら混ぜ、牛乳で伸ばします。
粘度が低く、さらっとしたとろみがつくのが特徴です。薄力粉は水分を吸いにくく、ダマになりやすいので、水分を少量ずつ加えてしっかり溶かしましょう。
一方で、片栗粉はしっかりとしたとろみをつけたい時に適しています。水に片栗粉を入れ『水溶き片栗粉』にした状態で、とろみをつけたいスープなどに加えましょう。片栗粉もダマになりやすいため、水でしっかりと溶かしてから使いましょう。
薄力粉を使うおすすめレシピ3選
ここでは、薄力粉を使用した人気レシピを3つ紹介します。
薄力粉を使った料理を探している人は、ぜひ参考にしてください。
鶏肉とマッシュルームの濃厚クリーム煮
鶏肉とマッシュルームの濃厚クリーム煮のレシピを紹介します。薄力粉でとろみをつけた濃厚なクリーム煮です。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
鶏ガラスープの素はコンソメでも代用可能です。コンソメを使用すると、またひと味違った味を楽しめます。鶏ももを鶏むねで代用しても、おいしくできあがります。
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタン
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンのレシピを紹介します。簡単に作れるホワイトソースがクリーミーでおいしいグラタンです。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
牛乳は沸騰させると分離する可能性があるため、火加減に注意して熱してください。
コロッケ
冷めてもさっくりとおいしいコロッケのレシピを紹介します。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
成形した後に冷蔵庫で冷やすことで、衣付けや揚げる際に崩れにくくなります。熱を持った状態で冷蔵庫に入れると、水分が出てべちゃっとするため、粗熱をとってから冷やしましょう。
片栗粉を使うおすすめレシピ3選
ここでは、片栗粉を使用した人気レシピを3つ紹介します。
片栗粉を使った料理を作る際の参考にしてください。
野菜のから揚げ
片栗粉で揚げる野菜のから揚げのレシピを紹介します。野菜の素材を存分に味わえるから揚げです。必要な材料は以下のとおり。
お好みの野菜で揚げるとアレンジが広がります。作り方は以下のとおりです。
1種類ずつ揚げると、揚げムラがなく仕上がります。揚げる時に、片栗粉をしっかりつけるのがポイントです。表面がカリカリになり、野菜が焦げにくくなります。
鶏むね肉の甘酢から揚げ
鶏むね肉の甘酢から揚げのレシピを紹介します。酒をもみこみ、片栗粉でコーティングすることで、柔らかく仕上がる鶏むね肉が絶品です。必要な材料は以下のとおり。
子供が小さい人や減塩を考えている人は、下味に塩を入れなくても問題ありません。作り方は以下のとおりです。
鶏もも肉でも代用可能です。ヘルシーに仕上げたい場合は、鶏むね肉を使ったり、皮を剥いだりするとカロリーを抑えられます。
かぼちゃとひき肉のそぼろ煮
かぼちゃとひき肉のそぼろ煮のレシピを紹介します。ほくほく甘いかぼちゃを、鶏ひき肉と一緒にとろっと甘辛く仕上げたレシピです。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
水溶き片栗粉は、片栗粉が1ならば、水は2の比率で作るのがおすすめです。使用量はとろみの様子を見ながら、お好みで調整してください。
薄力粉と片栗粉は料理によって使い分けよう
薄力粉と片栗粉は、料理によって使い分けが必要です。互いに代用できますが、特性が異なるため、料理の仕上がりに影響します。薄力粉は、お菓子やから揚げなどに使用するのがおすすめです。揚げ衣に使用すると、時間が経ってもおいしく食べられます。
一方で、片栗粉はとろみをつける料理に使用するのがおすすめです。片栗粉は無味無臭のため、食材の味を損ねる心配がありません。薄力粉と片栗粉をうまく使い分けて、さまざまな料理に挑戦してみてください。
[文・構成/grape編集部]