薄力粉と片栗粉の3つの違いと使い分け方! おすすめレシピ6選も紹介 By - grape編集部 公開:2024-06-06 更新:2024-06-06 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 「薄力粉と片栗粉の違いを知りたい」「薄力粉は片栗粉で代用できるのだろうか」「薄力粉と片栗粉の用途の違いがよく分からない」などと、悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。 薄力粉と片栗粉では、原材料が違います。互いに代用が可能ですが、料理によって向き不向きがあるため、適切な使い分け方を知っておきましょう。 そこで本記事では薄力粉と片栗粉の違いと、使い分け方について解説します。それぞれの人気レシピも紹介しているので、薄力粉と片栗粉の使い方にお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。 目次 1. 薄力粉と片栗粉の3つ違い1.1. 原材料1.2. 見た目と触感1.3. 使用用途2. 薄力粉と片栗粉は互いに代用できる3. 【ケース別】薄力粉と片栗粉の使い分け方3.1. 揚げ衣として使う場合3.2. とろみづけに使う場合4. 薄力粉を使うおすすめレシピ3選4.1. 鶏肉とマッシュルームの濃厚クリーム煮4.2. 鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタン4.3. コロッケ5. 片栗粉を使うおすすめレシピ3選5.1. 野菜のから揚げ5.2. 鶏むね肉の甘酢から揚げ5.3. かぼちゃとひき肉のそぼろ煮6. 薄力粉と片栗粉は料理によって使い分けよう 薄力粉と片栗粉の3つ違い ここでは、薄力粉と片栗粉の3つの違いについて解説します。 原材料 見た目と触感 使用用途 それぞれの違いを理解して、適切に使い分けましょう。 原材料 薄力粉と片栗粉は、原材料に違いがあります。それぞれの原材料は、以下のとおりです。 薄力粉:小麦 片栗粉:じゃがいものデンプン 薄力粉は、小麦の中でも軟質小麦を使用してできた小麦粉です。小麦粉は、原材料となる小麦の違いで、薄力粉に加えて以下の2種類があります。 中力粉:中間質小麦 強力粉:硬質小麦 一般的に小麦粉は薄力粉のことを指します。お菓子の材料や生地のつなぎなど、幅広く活躍する薄力粉。 レシピに小麦粉と記載されている場合は、薄力粉を使用して問題ありません。薄力粉以外の小麦粉を使用する場合は『中力粉』や『強力粉』など、粉の種類が記載されているケースが多いです。 一方で片栗粉は、水と熱を加えることで強い粘り気が出るため、料理のとろみづけによく使用されます。小麦粉は麦の香りがしますが、片栗粉は無味無臭で、料理の邪魔をしないことも特徴の1つです。 見た目と触感 薄力粉と片栗粉では、見た目と触感も異なります。薄力粉と片栗粉の見た目と触感の違いは、以下のとおり。 区分薄力粉片栗粉 見た目黄身がかった白色白色 触感手にまとわりつく握るとギュッと固まる 小麦粉はすべて同じ色をしているため、種類別に見た目での判別が難しいです。中力粉と強力粉は、薄力粉よりもサラサラしているので、触感の違いがあります。 片栗粉は白色の粉で、キシキシやギュッとした感触です。粉を握った時に固まれば、片栗粉だと判断できるでしょう。 使用用途 薄力粉と片栗粉は用途も異なります。それぞれの用途は、以下のとおりです。 薄力粉片栗粉 ・揚げ衣 ・とろみづけ ・肉にまぶす ・お菓子・揚げ衣 ・とろみづけ ・肉にまぶす ・打ち粉 薄力粉と片栗粉は、揚げ衣やとろみづけ、肉にまぶすなど、使用用途が同じケースもあります。薄力粉は揚げ衣におすすめです。揚げた後に時間が経っても、しっとり柔らかいため、冷えてもおいしく食べられます。 片栗粉は、肉を焼く前のひと手間として活用しましょう。片栗粉をまぶしてから肉を焼くと、しっとり柔らかく仕上がります。 焼いたり揚げたりする時に、肉から水分が蒸発するのを、片栗粉によって防げるためです。また、片栗粉をまぶすことで、調味料が肉に絡みやすくなります。 薄力粉と片栗粉は互いに代用できる 薄力粉と片栗粉は互いに代用可能です。例えば、薄力粉の代わりに片栗粉でクッキーを作れます。しかし薄力粉と片栗粉は、異なる特性を持つため、仕上がりが変わってしまう点に注意しましょう。 片栗粉で作ったクッキーは、ホロホロとした食感になります。薄力粉で作った時のサクサクとした食感のクッキーとは、異なる仕上がりに。 また、薄力粉でとろみをつけると、片栗粉を使用した時よりもサラサラになります。あんかけやスープなど、どろっとしたとろみをつけたい場合は、片栗粉を使うのがおすすめです。 代用できないわけではありませんが、料理によって向き不向きがあるため、適切に使い分けましょう。 【ケース別】薄力粉と片栗粉の使い分け方 ここでは、薄力粉と片栗粉の使い分け方を以下の2つのケースに分けて解説します。 揚げ衣として使う場合。 とろみづけに使う場合。 それぞれのケースで、薄力粉と片栗粉を使う際の参考にしてください。 揚げ衣として使う場合 薄力粉と片栗粉を揚げ衣として使う場合の、違いは以下のとおりです。 薄力粉片栗粉 ・外はカリッとして、冷えるとしっとりする。 ・揚げるとはきれいなきつね色になる。 ・コロッケやから揚げに向いている。・サクサクと軽い食感になる。 ・薄力粉よりもカリッとした食感が強い。 ・天ぷらや竜田揚げに向いている。 薄力粉を衣に使って揚げると、カリッと歯切れのよい食感に。時間が経つとしっとり柔らかくなる特徴があり、薄力粉を使って揚げると、冷えてもおいしく食べられます。 一方で片栗粉は、表面が柔らかい鶏肉や豚肉などを揚げる際の衣に使うのがおすすめです。肉の表面に片栗粉をまぶすことで、水分を吸収するとともに、うまみ成分の損失を防げます。 ただし、片栗粉は油を吸収しやすいため、時間が経つとべたっとした食感に。揚げ物の衣に片栗粉を使った場合は、早めに食べるのがおすすめです。 とろみづけに使う場合 薄力粉と片栗粉をとろみづけに使う場合の違いは、以下のとおりです。 薄力粉片栗粉 ・ルーを作る際に活用する。 ・クリームシチューやグラタンを作る際に向いている。・あんを作る際に活用する。 ・あんかけやスープなどに向いている。 薄力粉はホワイトソースなどのとろみをつける際に活用しましょう。バターに薄力粉を熱しながら混ぜ、牛乳で伸ばします。 粘度が低く、さらっとしたとろみがつくのが特徴です。薄力粉は水分を吸いにくく、ダマになりやすいので、水分を少量ずつ加えてしっかり溶かしましょう。 一方で、片栗粉はしっかりとしたとろみをつけたい時に適しています。水に片栗粉を入れ『水溶き片栗粉』にした状態で、とろみをつけたいスープなどに加えましょう。片栗粉もダマになりやすいため、水でしっかりと溶かしてから使いましょう。 薄力粉を使うおすすめレシピ3選 ここでは、薄力粉を使用した人気レシピを3つ紹介します。 鶏肉とマッシュルームの濃厚クリーム煮 鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタン コロッケ 薄力粉を使った料理を探している人は、ぜひ参考にしてください。 鶏肉とマッシュルームの濃厚クリーム煮 鶏肉とマッシュルームの濃厚クリーム煮のレシピを紹介します。薄力粉でとろみをつけた濃厚なクリーム煮です。必要な材料は以下のとおり。 鶏もも肉:250g 玉ねぎ:2ぶんの1個 マッシュルーム:100g 塩:少々 黒こしょう:少々 薄力粉:大さじ3杯 オリーブオイル:大さじ2杯 鶏ガラスープの素:小さじ1杯 生クリーム:30㎖ 牛乳:120㎖ 塩:少々 作り方は以下のとおりです。 玉ねぎとマッシュルームは薄切りにする。 鶏もも肉をひと口大に切り、塩と黒こしょうをふりかけてから薄力粉をまぶす。 フライパンを熱し、オリーブオイルを引き、鶏ももを両面に焼き色が付くまで中火で焼く。 焼いた鶏ももに玉ねぎとマッシュルームを加えて、火が通るまで中火で再び焼く。 火が通ったら、鶏がらスープの素、生クリーム、牛乳、塩を入れる。 鶏肉に絡めながら、汁気が少なくなり、とろみが出るまで中火で煮る。 鶏ガラスープの素はコンソメでも代用可能です。コンソメを使用すると、またひと味違った味を楽しめます。鶏ももを鶏むねで代用しても、おいしくできあがります。 鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタン 鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンのレシピを紹介します。簡単に作れるホワイトソースがクリーミーでおいしいグラタンです。必要な材料は以下のとおり。 マカロニ:50g お湯(ゆで用):1000㎖ 塩(ゆで用):小さじ2杯 鶏もも肉:80g ブロッコリー:80g 玉ねぎ:4ぶんの1個 コーンの水煮:50g 薄力粉:15g 牛乳:200㎖ コンソメ顆粒:小さじ1杯 塩こしょう:少々 有塩バター:20g ピザ用チーズ:60g 作り方は以下のとおりです。 玉ねぎは薄切り、鶏もも肉はひと口大に切る。 鍋でお湯を沸かして塩を入れ、マカロニをパッケージに記載された表記時間より1分短くゆでる。 マカロニがゆで上がる2分前にブロッコリーを入れる。 中火で温めたフライパンに有塩バターを入れ、玉ねぎと鶏ももを炒める。 鶏もも肉に火が通ったら、薄力粉を加える。 薄力粉がなじんだら牛乳を少しずつ加え、かき混ぜながら中火で温める。 コーンの水煮、マカロニ、ブロッコリー、コンソメ顆粒を加えて混ぜ合わせる。 とろみがついたら塩こしょうで味を調え、火から下ろす。 耐熱皿に入れ、ピザ用チーズをかけてオーブントースターで焼き色が付くまで7分程度焼く。 牛乳は沸騰させると分離する可能性があるため、火加減に注意して熱してください。 コロッケ 冷めてもさっくりとおいしいコロッケのレシピを紹介します。必要な材料は以下のとおり。 じゃがいも:5個 お湯(ゆでる用):適量 玉ねぎ:2ぶんの1個 牛豚合い挽き肉:200g サラダ油:大さじ2杯 塩こしょう:適量 薄力粉:適量 溶き卵:1個 パン粉:適量 揚げ油:適量 作り方は以下のとおりです。 じゃがいもの皮をむき、芽を取り除いておく。 玉ねぎはみじん切り、じゃがいもはひと口大に切り、柔らかくなるまでゆでて、フォークなどで潰す。 中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、牛豚合挽き肉を炒める。 牛豚合い挽き肉に火が通ったら玉ねぎを入れ、塩こしょうを合わせてさらに炒める。 全体がなじんだら火から下ろし、粗熱をとる。 じゃがいもと炒めた牛豚合い挽き肉を合わせてしっかり混ぜ、成形して冷蔵庫で30分ほど冷やす。 薄力粉、溶き卵、パン粉を付けて160~170℃の油で揚げる。 成形した後に冷蔵庫で冷やすことで、衣付けや揚げる際に崩れにくくなります。熱を持った状態で冷蔵庫に入れると、水分が出てべちゃっとするため、粗熱をとってから冷やしましょう。 片栗粉を使うおすすめレシピ3選 ここでは、片栗粉を使用した人気レシピを3つ紹介します。 野菜のから揚げ 鶏むね肉の甘酢から揚げ かぼちゃとひき肉のそぼろ煮 片栗粉を使った料理を作る際の参考にしてください。 野菜のから揚げ 片栗粉で揚げる野菜のから揚げのレシピを紹介します。野菜の素材を存分に味わえるから揚げです。必要な材料は以下のとおり。 かぼちゃ:200g ごぼう:100g にんじん:2ぶんの1個 めんつゆ(2倍濃縮):大さじ2杯 料理酒:大さじ2杯 すりおろし生姜:小さじ1杯 片栗粉:70g 揚げ油:適量 塩:小さじ2ぶんの1杯 お好みの野菜で揚げるとアレンジが広がります。作り方は以下のとおりです。 ごぼうの皮を削ぎ落とし、にんじんは皮を剥いておく。 かぼちゃの種とわたを取って横半分に切り、皮付きのまま1cm幅に切る。 ごぼうを1cm幅の斜め切りにする。 にんじんを縦半分に切り、1cm幅の半月切りにする。 ボウルにかぼちゃ、ごぼう、にんじん、めんつゆ、料理酒、すりおろし生姜を入れ、よく混ぜ合わせる。 ラップをかけて15分程度おく。 片栗粉を入れたバットに水気を切って下味をつけた野菜を入れ、全体にまぶす。 フライパンに揚げ油を底から2cm程の高さまで入れ、170℃まで熱する。 片栗粉につけた野菜を入れ、中に火が通るまで5分程揚げて取り出す。 油を切って器に盛り付け、塩を添える。 1種類ずつ揚げると、揚げムラがなく仕上がります。揚げる時に、片栗粉をしっかりつけるのがポイントです。表面がカリカリになり、野菜が焦げにくくなります。 鶏むね肉の甘酢から揚げ 鶏むね肉の甘酢から揚げのレシピを紹介します。酒をもみこみ、片栗粉でコーティングすることで、柔らかく仕上がる鶏むね肉が絶品です。必要な材料は以下のとおり。 鶏むね肉:300g 酒:大さじ1杯 塩こしょう:少々 片栗粉:大さじ2杯 サラダ油:大さじ2杯 酢・砂糖・醤油・白ごま:各大さじ1杯 子供が小さい人や減塩を考えている人は、下味に塩を入れなくても問題ありません。作り方は以下のとおりです。 鶏むね肉をそぎ切りにする。 ポリ袋に鶏むね肉と酒、塩こしょうを入れてもみこむ。 ポリ袋でもみこんだ鶏むね肉に、片栗粉を加えてまぶす。 フライパンにサラダ油をひいて中火にかけ、鶏むね肉を片面2~3分ずつ揚げ焼きにする。 ボウルに酢、砂糖、醤油、白ごまを入れて混ぜ合わせる。 揚げ焼きにした鶏むね肉と混ぜ合わせた調味料を和える。 鶏もも肉でも代用可能です。ヘルシーに仕上げたい場合は、鶏むね肉を使ったり、皮を剥いだりするとカロリーを抑えられます。 かぼちゃとひき肉のそぼろ煮 かぼちゃとひき肉のそぼろ煮のレシピを紹介します。ほくほく甘いかぼちゃを、鶏ひき肉と一緒にとろっと甘辛く仕上げたレシピです。必要な材料は以下のとおり。 かぼちゃ:300g 鶏ひき肉:150g めんつゆ(2倍濃縮):100㎖ 水:150㎖ 砂糖:小さじ2杯 水溶き片栗粉:大さじ1杯と2ぶんの1杯 ごま油:大さじ1杯 作り方は以下のとおりです。 かぼちゃは種とわたを取り除いておく。 かぼちゃは皮付きのままひと口大に切る。 耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジでやわらかくなるまで5分程加熱する。 フライパンにごま油を入れて中火で熱し、鶏ひき肉を加えて、火が通るまで炒める。 めんつゆ、水、砂糖を加え、中火でひと煮立ちさせる。 かぼちゃを加えて中火で2~3分煮込む。 水溶き片栗粉を回し入れて中火で煮込み、とろみがついたら火から下ろす。 水溶き片栗粉は、片栗粉が1ならば、水は2の比率で作るのがおすすめです。使用量はとろみの様子を見ながら、お好みで調整してください。 薄力粉と片栗粉は料理によって使い分けよう 薄力粉と片栗粉は、料理によって使い分けが必要です。互いに代用できますが、特性が異なるため、料理の仕上がりに影響します。薄力粉は、お菓子やから揚げなどに使用するのがおすすめです。揚げ衣に使用すると、時間が経ってもおいしく食べられます。 一方で、片栗粉はとろみをつける料理に使用するのがおすすめです。片栗粉は無味無臭のため、食材の味を損ねる心配がありません。薄力粉と片栗粉をうまく使い分けて、さまざまな料理に挑戦してみてください。 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな コメント
「薄力粉と片栗粉の違いを知りたい」「薄力粉は片栗粉で代用できるのだろうか」「薄力粉と片栗粉の用途の違いがよく分からない」などと、悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
薄力粉と片栗粉では、原材料が違います。互いに代用が可能ですが、料理によって向き不向きがあるため、適切な使い分け方を知っておきましょう。
そこで本記事では薄力粉と片栗粉の違いと、使い分け方について解説します。それぞれの人気レシピも紹介しているので、薄力粉と片栗粉の使い方にお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。
薄力粉と片栗粉の3つ違い
ここでは、薄力粉と片栗粉の3つの違いについて解説します。
それぞれの違いを理解して、適切に使い分けましょう。
原材料
薄力粉と片栗粉は、原材料に違いがあります。それぞれの原材料は、以下のとおりです。
薄力粉は、小麦の中でも軟質小麦を使用してできた小麦粉です。小麦粉は、原材料となる小麦の違いで、薄力粉に加えて以下の2種類があります。
一般的に小麦粉は薄力粉のことを指します。お菓子の材料や生地のつなぎなど、幅広く活躍する薄力粉。
レシピに小麦粉と記載されている場合は、薄力粉を使用して問題ありません。薄力粉以外の小麦粉を使用する場合は『中力粉』や『強力粉』など、粉の種類が記載されているケースが多いです。
一方で片栗粉は、水と熱を加えることで強い粘り気が出るため、料理のとろみづけによく使用されます。小麦粉は麦の香りがしますが、片栗粉は無味無臭で、料理の邪魔をしないことも特徴の1つです。
見た目と触感
薄力粉と片栗粉では、見た目と触感も異なります。薄力粉と片栗粉の見た目と触感の違いは、以下のとおり。
小麦粉はすべて同じ色をしているため、種類別に見た目での判別が難しいです。中力粉と強力粉は、薄力粉よりもサラサラしているので、触感の違いがあります。
片栗粉は白色の粉で、キシキシやギュッとした感触です。粉を握った時に固まれば、片栗粉だと判断できるでしょう。
使用用途
薄力粉と片栗粉は用途も異なります。それぞれの用途は、以下のとおりです。
・とろみづけ
・肉にまぶす
・お菓子
・とろみづけ
・肉にまぶす
・打ち粉
薄力粉と片栗粉は、揚げ衣やとろみづけ、肉にまぶすなど、使用用途が同じケースもあります。薄力粉は揚げ衣におすすめです。揚げた後に時間が経っても、しっとり柔らかいため、冷えてもおいしく食べられます。
片栗粉は、肉を焼く前のひと手間として活用しましょう。片栗粉をまぶしてから肉を焼くと、しっとり柔らかく仕上がります。
焼いたり揚げたりする時に、肉から水分が蒸発するのを、片栗粉によって防げるためです。また、片栗粉をまぶすことで、調味料が肉に絡みやすくなります。
薄力粉と片栗粉は互いに代用できる
薄力粉と片栗粉は互いに代用可能です。例えば、薄力粉の代わりに片栗粉でクッキーを作れます。しかし薄力粉と片栗粉は、異なる特性を持つため、仕上がりが変わってしまう点に注意しましょう。
片栗粉で作ったクッキーは、ホロホロとした食感になります。薄力粉で作った時のサクサクとした食感のクッキーとは、異なる仕上がりに。
また、薄力粉でとろみをつけると、片栗粉を使用した時よりもサラサラになります。あんかけやスープなど、どろっとしたとろみをつけたい場合は、片栗粉を使うのがおすすめです。
代用できないわけではありませんが、料理によって向き不向きがあるため、適切に使い分けましょう。
【ケース別】薄力粉と片栗粉の使い分け方
ここでは、薄力粉と片栗粉の使い分け方を以下の2つのケースに分けて解説します。
それぞれのケースで、薄力粉と片栗粉を使う際の参考にしてください。
揚げ衣として使う場合
薄力粉と片栗粉を揚げ衣として使う場合の、違いは以下のとおりです。
・揚げるとはきれいなきつね色になる。
・コロッケやから揚げに向いている。
・薄力粉よりもカリッとした食感が強い。
・天ぷらや竜田揚げに向いている。
薄力粉を衣に使って揚げると、カリッと歯切れのよい食感に。時間が経つとしっとり柔らかくなる特徴があり、薄力粉を使って揚げると、冷えてもおいしく食べられます。
一方で片栗粉は、表面が柔らかい鶏肉や豚肉などを揚げる際の衣に使うのがおすすめです。肉の表面に片栗粉をまぶすことで、水分を吸収するとともに、うまみ成分の損失を防げます。
ただし、片栗粉は油を吸収しやすいため、時間が経つとべたっとした食感に。揚げ物の衣に片栗粉を使った場合は、早めに食べるのがおすすめです。
とろみづけに使う場合
薄力粉と片栗粉をとろみづけに使う場合の違いは、以下のとおりです。
・クリームシチューやグラタンを作る際に向いている。
・あんかけやスープなどに向いている。
薄力粉はホワイトソースなどのとろみをつける際に活用しましょう。バターに薄力粉を熱しながら混ぜ、牛乳で伸ばします。
粘度が低く、さらっとしたとろみがつくのが特徴です。薄力粉は水分を吸いにくく、ダマになりやすいので、水分を少量ずつ加えてしっかり溶かしましょう。
一方で、片栗粉はしっかりとしたとろみをつけたい時に適しています。水に片栗粉を入れ『水溶き片栗粉』にした状態で、とろみをつけたいスープなどに加えましょう。片栗粉もダマになりやすいため、水でしっかりと溶かしてから使いましょう。
薄力粉を使うおすすめレシピ3選
ここでは、薄力粉を使用した人気レシピを3つ紹介します。
薄力粉を使った料理を探している人は、ぜひ参考にしてください。
鶏肉とマッシュルームの濃厚クリーム煮
鶏肉とマッシュルームの濃厚クリーム煮のレシピを紹介します。薄力粉でとろみをつけた濃厚なクリーム煮です。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
鶏ガラスープの素はコンソメでも代用可能です。コンソメを使用すると、またひと味違った味を楽しめます。鶏ももを鶏むねで代用しても、おいしくできあがります。
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタン
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンのレシピを紹介します。簡単に作れるホワイトソースがクリーミーでおいしいグラタンです。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
牛乳は沸騰させると分離する可能性があるため、火加減に注意して熱してください。
コロッケ
冷めてもさっくりとおいしいコロッケのレシピを紹介します。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
成形した後に冷蔵庫で冷やすことで、衣付けや揚げる際に崩れにくくなります。熱を持った状態で冷蔵庫に入れると、水分が出てべちゃっとするため、粗熱をとってから冷やしましょう。
片栗粉を使うおすすめレシピ3選
ここでは、片栗粉を使用した人気レシピを3つ紹介します。
片栗粉を使った料理を作る際の参考にしてください。
野菜のから揚げ
片栗粉で揚げる野菜のから揚げのレシピを紹介します。野菜の素材を存分に味わえるから揚げです。必要な材料は以下のとおり。
お好みの野菜で揚げるとアレンジが広がります。作り方は以下のとおりです。
1種類ずつ揚げると、揚げムラがなく仕上がります。揚げる時に、片栗粉をしっかりつけるのがポイントです。表面がカリカリになり、野菜が焦げにくくなります。
鶏むね肉の甘酢から揚げ
鶏むね肉の甘酢から揚げのレシピを紹介します。酒をもみこみ、片栗粉でコーティングすることで、柔らかく仕上がる鶏むね肉が絶品です。必要な材料は以下のとおり。
子供が小さい人や減塩を考えている人は、下味に塩を入れなくても問題ありません。作り方は以下のとおりです。
鶏もも肉でも代用可能です。ヘルシーに仕上げたい場合は、鶏むね肉を使ったり、皮を剥いだりするとカロリーを抑えられます。
かぼちゃとひき肉のそぼろ煮
かぼちゃとひき肉のそぼろ煮のレシピを紹介します。ほくほく甘いかぼちゃを、鶏ひき肉と一緒にとろっと甘辛く仕上げたレシピです。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
水溶き片栗粉は、片栗粉が1ならば、水は2の比率で作るのがおすすめです。使用量はとろみの様子を見ながら、お好みで調整してください。
薄力粉と片栗粉は料理によって使い分けよう
薄力粉と片栗粉は、料理によって使い分けが必要です。互いに代用できますが、特性が異なるため、料理の仕上がりに影響します。薄力粉は、お菓子やから揚げなどに使用するのがおすすめです。揚げ衣に使用すると、時間が経ってもおいしく食べられます。
一方で、片栗粉はとろみをつける料理に使用するのがおすすめです。片栗粉は無味無臭のため、食材の味を損ねる心配がありません。薄力粉と片栗粉をうまく使い分けて、さまざまな料理に挑戦してみてください。
[文・構成/grape編集部]