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牛乳を飲もうとした男の子 冷蔵庫を開けると『あること』に気が付き…?

By - grape編集部  公開:  更新:

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紙パック

お風呂に入り、身体を温めた後には、冷たい飲み物が欲しくなるもの。

小学生の男の子もお風呂あがりには、冷たい牛乳を飲むことが日課です。

いつものように冷蔵庫を開けたところ、『あること』に気が付きました。

紙パックの画像
紙パックの画像
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この漫画は漫画家の羊の目。さんによる作品です。

紙パックの牛乳を飲もうとした男の子が、同じ紙パックに入った飲み物でも、記載されているマークが2種類あることに気が付きます。

翌日から母親とともに紙パックの飲み物を調べてみますが、飲み物の種類による違いはありません。

また、同じ飲み物でも銘柄によって異なることもあり、見分けるにはマークを確認するほかないと分かったのでした。

なぜ同じ紙パックでも、2種類のマークが使い分けられているのでしょうか。

『紙』マークと『紙パック』マーク 何が違う?

『紙パック』マークの付いたほうは、紙にポリエチレンがラミネートされたもので、アルミは使われていません

『紙』マークの付いたほうは、内側がアルミでコーティングされ、さらにポリエチレンがラミネートされたものです。

『紙パック』マークのものよりも、賞味期限や消費期限が長いことが特徴です。

紙パックの画像

いずれも飲み終わった後は、リサイクルが可能な資源となりますが、マークによって生まれ変わるものが異なります。

『紙パック』マークの製品に使われている真っ白いパルプは、非常に上質な資源で、主にトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの衛生紙にリサイクルされます。

一方、『紙』マークの製品に使われているパルプは、お菓子の箱などの汎用的な紙製品に生まれ変わるのです。

作られるものが違えば、当然リサイクルする工場も違います。

アルミが入っているとリサイクルをすることが難しい工場も多いので、見た目が似ていても、『紙パック』マークと、『紙』マークは、しっかりと分別しなければなりません。 

紙パックの画像

牛乳、お茶、ジュースなど、紙パックの飲み物をよく飲むという人でも、マークまで注意深く見ている人は少ないのではないでしょうか。

『紙はリサイクルできる』とはいえ、紙の種類が違ったら、異物とみなされてリサイクルできなくなることもあります。

紙製品をリサイクルに出す際には、気を付けたいポイントの1つですね!

環境にもやさしい『紙パック』

『紙パック』をリサイクルするためには『洗う』『開く』『乾かす』といった工程が必要であり、作業が面倒に感じてしまう人もいるでしょう。

リサイクル資源として非常に優秀な『紙パック』ですが、その回収率は低く、2022年度の使用済紙パックの回収率は29.4%にとどまっています。

つまり、約70%の『紙パック』が、飲んだ後に、燃えるゴミとして捨てられてしまったり、『紙』や、『段ボール』など、異なるマークのものと混同されてしまったりしているのです。

リサイクルをすることで、社会や地球環境にさまざまなメリットがある『紙パック』。しかし、そのまま捨てると単なるゴミになってしまいます。

環境省請負調査の結果から計算すると、屋根型の1000㎖の紙パック1枚をリサイクルすれば、燃えるゴミとして処理した場合と比べて、CO2を半分以下に削減することができるとのこと。

紙パックのリサイクルは、誰でも身近で手軽にできる地球環境へのやさしい取組みの1つです。

紙パックの飲み物を飲む時には、マークを確認してみてくださいね。


[文・構成/grape編集部]

羊の目。

漫画家、イラストレーター。X(Twitter)にて漫画を発信し始めると、独特なストーリー展開とほんわかしたイラストが話題となり、2024年1月現在、SNSの総フォロワーは80万人を越えている。
書籍に『スキありオムライス』、『1%ORANGE sideA sideB』、『アウトサイダーズ』。
X:@odorukodomo8910 Instagram:hitsujinome

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