ガラムマサラとは？カレー粉との違いや使い方、おいしいレシピを紹介

スパイスの１つである『ガラムマサラ』をご存じですか。実際に料理で使用する機会はなくても、名前を聞いたことがある人が一定数いるかもしれません。スパイスの効いたインドカレーをイメージする人も多いかもしれません。

本記事では、ガラムマサラは一体どのようなスパイスなのか、どうやって使うのか、カレー以外の料理への取り入れ方などを詳しくご紹介します。

ガラムマサラとは？

ガラムマサラは、インドを代表するスパイスの１つ。ヒンディー語で熱いを意味する『ガラム』と混ぜたものを意味する『マサラ』を組み合わせた言葉です。スパイスを作る工程で、複数のスパイスを混ぜて熱を加えることから付いた名前とされています。

スパイスミックスのこと

『混ぜたもの』の名の通り、３〜１０種類ほどのスパイスをパウダー状にし、混ぜ合わせたミックススパイスを意味します。

スパイスの種類や配合には、はっきりとした決まりはありません。ブラックペッパーやカルダモン、シナモン、クミン、ナツメグなどさまざまなスパイスを、目的や料理に合わせてブレンドして使用します。

ガラムマサラの効能

ガラムマサラは、１つのスパイスではなく複数のスパイスをミックスしているため、さまざまな効能が期待できます。

ブラックペッパーやチリペッパーなど辛みのあるスパイスは身体がポカポカ温まりますよ。漢方に使用されているスパイスもあるため、身体に嬉しい効能が期待できるスパイスでもあるのです。

ガラムマサラとカレー粉の違い

ガラムマサラはカレーのイメージが強いですが、カレー粉と何が違うのでしょうか。本章では２つの違いを見ていきましょう。

ガラムマサラは香りをプラス

ガラムマサラは、香りや辛みを付ける時に活躍します。カレーの仕上げなどに加えると、エスニックな香りが広がり、一気にインド風に。

チリペッパーが混ざっていると、辛みも一緒に楽しめます。一方でカレー粉は香り、色、辛みのバランスの取れたスパイスとされていますね。

カレー粉は簡単にカレーを作るためのスパイス

カレー粉は、実はイギリス生まれのミックススパイス。１８世紀後半、イギリス人がインドからスパイスを自国に持ち帰り、イギリスでカレー文化が広まりました。その後、イギリスでも簡単にカレーが作れるようにとカレー粉が生まれたのです。

違いの決定打はターメリック

ガラムマサラもカレー粉もミックススパイスであると分かりましたが、一体どのような違いにより、２つに分かれているのでしょうか。

違いの決定打としてあげられるのは、『ターメリック』が使われているかどうか。カレー粉にはターメリックを入れますが、ガラムマサラには入れません。カレー粉は、ターメリックによる色鮮やかな黄色が特徴です。

ガラムマサラの使い方

ガラムマサラはカレーだけではなく、さまざまな料理の仕上げや下味にも大活躍します。

料理の仕上げに

ガラムマサラを使用する時は、料理の仕上げに入れるのがポイントです。カレーに使う時は、長時間煮込んでしまうとガラムマサラの香りがなくなってしまう場合も。最後の仕上げに入れて、スパイスの香りを楽しみましょう。

意外にも野菜炒めやポテトフライ、焼きそばなどの仕上げにもぴったり。食材の青臭さが消えたり、コクが増したりと、普段の料理がグレードアップします。

お肉の下味に

ガラムマサラを使用して、お肉に下味を付けるのもおすすめです。鶏肉をガラムマサラとヨーグルトで漬けると、インドカレーのお供『タンドリーチキン』ができ上がります。

から揚げなどの下味に使えば、スパイスの効果で肉の臭みを消してくれるので、下味や隠し味にぴったりですね。

ガラムマサラを使ったおいしいレシピ

『エスビー食品株式会社』のウェブサイトでは、さまざまなレシピが紹介されています。本記事ではガラムマサラを使用したカレー、チキン、チャーハンのレシピをご紹介していきますよ。

マサラカレー

ガラムマサラで作る！タンドリーチキン

ガラムマサラが決め手のスパイシーチャーハン

ガラムマサラを手軽に使って料理を楽しもう

インドカレーのイメージが強いガラムマサラですが、実はバリエーション豊かに使える万能なスパイスであると分かりました。さまざまな料理に使うと、普段と違ったおいしさが見つかるかもしれません。

カレーだけでなく、野菜やお肉などいろいろな料理にガラムマサラを取り入れてみてくださいね。

---

[文・構成／grape編集部]