水飴は『はちみつ』以外でも代用できる!ほかの代用品や使い方、甘さの違いなどを解説
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料理や菓子作りに水飴を使いたくても、水飴がなくて諦めた経験がある人もいるでしょう。実は、水飴はほかの材料で代用できる可能性があります。
代用品やその使い方を知ることで、水飴がないからと諦めたり、わざわざ買いに行ったりする手間もかかりません。
本記事では、水飴の代用品を3つご紹介。さらに、具体的な使い方や、代用品を使う際の注意点、気になる疑問にもお答えします。
水飴の代用品を探している人は、ぜひご覧ください。
水飴ってそもそも何?
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水飴がほかのもので代用できるかを確認する前に、まずは水飴について知っておきましょう。
水飴と混同されやすい製品もあるため、ここでは水飴について詳しく解説します。
水飴の原材料
水飴の主な原材料は、じゃがいもやトウモロコシなどに含まれるでんぷんのようです。これらのでんぷんを、酸や酵素の力で糖に変えることで水飴が作られています。
でんぷんは、トウモロコシから作る『コーンスターチ』、ジャガイモから作る『ばれいしょでんぷん』などがあるのだとか。
なお、ばれいしょでんぷんは粘度が高く、とろみ付けなどによく使われています。
混同されやすい製品
水飴と混同されやすいものに、『還元水飴』があるでしょう。還元水飴は水飴とは異なり、水飴に水素を添加することで製造される糖アルコールの一種であり、複数の種類があるようです。
還元水飴は砂糖より低カロリーなだけでなく、消化吸収がされにくいという特徴もあります。
そのため、ダイエット目的で選ばれることがありますが、一度にたくさん摂取するとお腹がゆるくなることがあるため注意しましょう。
水飴の代用になるもの
ここでは、水飴の代用として使えそうな食材を3つご紹介します。
もし家にあれば、水飴の代用として使えるかもしれません。
ガムシロップ
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ガムシロップは風味が水飴に近いことから、同量で置き換えられるといいます。ただし、温度によって甘さの感じ方が変わる点には注意が必要です。
市販のガムシロップは果糖ぶどう糖液糖が主成分で、これは温度が低いほど甘みを強く感じる性質があります。そのため、冷たいスイーツに使うと想定より甘く仕上がることがあるため、量を調整するとよいでしょう。
また、商品によっては清涼感のある風味を感じる場合もあります。水飴の代用として使う際は、あらかじめ風味を確認しておくのがおすすめです。
はちみつ
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はちみつはとろりとした粘度と甘さがあり、水飴の代用として使えます。
蜂がみつを採取する花の種類にも風味や味は異なりますが、砂糖よりも甘く感じられるようなので、スイーツなどに向いているでしょう。
ただし、はちみつ特有の豊かな香りがあるため、多く使いすぎると料理やお菓子の風味が大きく変わってしまうことがあります。まずは少量から試すのがおすすめです。
さらに、1歳未満の赤ちゃんがはちみつを食べると乳児ボツリヌス症を発症する危険があります。赤ちゃんが口にするものへの使用は避けてください。
オリゴ糖
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オリゴ糖も水飴の代用として使えます。水飴に比べて甘さが控えめとされているため、甘みを抑えたい人に向いているでしょう。
また、難消化性のオリゴ糖にはビフィズス菌などの善玉菌をサポートし、腸内環境を整える働きがあるといわれているようです。
そのため、腸の調子が気になる人はオリゴ糖を代用してもよいでしょう。
水飴の代用として使う際は分量に注意
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水飴の代用として使えるものはいくつかありますが、それぞれ『甘味度』が異なる点に注意しましょう。
甘味度とは、私たちがよく使う砂糖の甘さを100%とした時に、ほかの甘味料がどのくらいの甘さなのかを示した数値です。
水飴の甘味度は35~40%といわれているため、代用するものの甘味度がこれより低い場合は、量を増やす必要があります。
例えば、甘味度が約30%のオリゴ糖を使うなら、水飴より少し多めに量を加えるとよいでしょう。
一方、はちみつなどに含まれる果糖は、甘味度が約120%とかなり高めです。さらに、冷やすと甘みをより強く感じる性質があるため、冷たい飲み物や氷菓に使うのがおすすめです。
水飴の代用に関する疑問
水飴の代用について、使い方やトラブルに関する疑問はありませんか。
ここでは、代用品を使う際の分量や、よくあるお悩みの解決法をまとめました。
砂糖やグラニュー糖でも代用可能?
砂糖やグラニュー糖を水と混ぜ、鍋で煮詰めたり電子レンジで加熱したものも、水飴の代用品として使うことができます。作り方もシンプルなため、誰でも簡単に作れるでしょう。
材料は、砂糖と水だけです。砂糖2、水1の割合で混ぜて鍋で加熱するか、ラップをせず電子レンジで加熱してください。
鍋で加熱する場合は、色が変わらないように沸騰直前のふつふつとした状態に保ちましょう。電子レンジで加熱する場合は、30秒~1分ほど温めるのをくり返して調整します。
なお、煮詰めすぎと加熱しすぎに注意しましょう。水分が飛ぶと茶色くなり、風味が変わってしまうため、加熱時間が重要です。
固まったはちみつを水飴の代用にするにはどうすればよい?
はちみつが固まってしまうのは、温度変化によるものであり、気温が低くなる冬場や冷蔵庫に入れておくと、白く固まることがあります。品質には問題はありませんが、容器から出しにくくなるため使いづらいでしょう。
はちみつが固まって容器から出せない時は、湯せんで溶かしてください。容器のふたを外し、45℃程度の湯で、水が入らないよう注意しながら温めましょう。
また、使い捨てカイロでも、固まったはちみつを溶かすことができます。直接容器に当てると温度が高すぎるため、タオルで包むなどして、熱が直接伝わらないように注意してください。そのまま半日ほど置いておけば、ゆっくりと溶けていくでしょう。
そのほか、電子レンジで温めてはちみつを溶かす方法もあります。長く温めると温度が高くなってしまうため、数秒だけ温めてかき混ぜる作業をくり返してください。
水飴は、はちみつや普通の砂糖で代用できるかも
水飴の代用としてガムシロップ、はちみつ、オリゴ糖が使えることが分かりました。水飴の代用品は、砂糖と水があればご家庭で簡単に手作りすることも可能でしょう。
ただし、水飴の代用として使えるものは、それぞれ甘さや風味などの特性が異なります。そのため、使用する量には注意しましょう。
また、はちみつには独特の風味があるため、水飴の代用として使った場合は仕上がりのイメージが異なるかもしれません。
料理やお菓子の風味をそのまま生かしたい場合は、クセのないガムシロップや、砂糖と水で作った手作りシロップを使うのがおすすめです。
水飴の代用品を上手に使いこなして、お菓子作りや料理をさらに楽しんでくださいね。
[文・構成/grape編集部]