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フォンドボーの代用はできる?家にある調味料で再現するコツと簡単レシピ

By - grape編集部  公開:  更新:

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フォンドボーの代用はできる?家にある調味料で再現するコツと簡単レシピ

※写真はイメージ

主にフランス料理で使われているフォンドボー。レシピに書かれていても自宅に常備しておらず、困った経験はありませんか。フォンドボーは手間のかかる出汁であるため、代用品で済ませたいと感じる人もいるでしょう。

一方で、代用品では味が落ちるのではと思う人もいるかもしれません。

実はフォンドボーがなくても、代用品で本格的なコクと味わいを再現可能です。

本記事では、フォンドボーの代用品と、代用品を使ったレシピを紹介します。料理の幅を広げたい人は参考にしてください。

フォンドボーとは

フォンドボーとは

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フォンドボーは、仔牛の骨やスジ肉、香味野菜をじっくり焼き付けて、長時間煮込んで作る出汁です。

フォンドボーを作る工程により、肉の旨味や野菜の甘み、香ばしい風味が凝縮され、料理にコクと深みを与えます。

フォンドボーは、デミグラスソースと混同されることがよくありますが、両者は全く別物です。

フォンドボーはあくまでもソースのベースとなる出汁であり、これを元に赤ワインやトマト、小麦粉などを加えて作られたものがデミグラスソースです。

フォンドボーを家庭で一から作るには手間がかかるのが実情です。そのため、市販品や代用品の活用も選択肢といえます。

フォンドボーの代用になる市販品3選

フォンドボーの代用になる市販品3選

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フォンドボーが手に入らない時、キッチンに常備されている調味料で代用可能です。組み合わせ次第で本格的な味わいのベースを作れるでしょう。

ここからは、フォンドボーの代用になる市販品を紹介します。

1.ブイヨン

ブイヨンは、フォンドボーの代用品として活用可能です。

ブイヨンとは、肉や香味野菜を煮込んで作る出汁を指します。フォンドボーはステーキやハンバーグなどのソースに使われることが一般的ですが、ブイヨンはスープに使用されることが多いようです。

ブイヨンは、塩や香辛料で味付けされる前の、シンプルな出汁そのものといえるでしょう。

そのためブイヨンは、フォンドボーが持つ旨味の基礎を補うのに適しているとされています。市販の固形や顆粒タイプを使えば、料理のベースを手軽に作れる点も魅力です。

ただし、ブイヨン単体では薄味のため、塩やハーブなどを加えて自分好みに調整する必要があります。

2.コンソメ

コンソメも、フォンドボーの代用品となる調味料です。

コンソメとは、ブイヨンで肉や野菜などを煮込んで風味を出し、塩や醤油で味を調えたスープを指します。市販されている固形や顆粒の製品は、フォンドボーの味を手軽に再現するのに役立つでしょう。

コンソメは、洋風の煮込み料理を作る際のベースとして、レシピの水分量に合わせて溶かして使います。

コンソメだけではフォンドボー特有の深みに欠ける可能性があるため、味見をしながら塩や香辛料を加えるとよいでしょう。

3.デミグラスソース

市販のデミグラスソース缶は、手軽で失敗が少なく、フォンドボーの代用に適しているといえます。

デミグラスソースは、もともとフォンドボーをベースに作られていることが多いようです。そのため、デミグラスソース缶を使えば、本格的な洋食の味に近づけられるかもしれません。

そのまま使うのはもちろん、赤ワインやケチャップを加えて自分好みの味に調整することもおすすめです。ただし、フォンドボーと比べてデミグラスソースは味が濃いため、入れる量は少なめがよいでしょう。

フォンドボーの代用品で作れるおすすめレシピ2選

フォンドボーの代用品で作れるおすすめレシピ2選

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紹介した代用品を使えば、本格的な洋食を作ることも可能です。いつもの料理がワンランクアップするレシピを2つ紹介します。

1.煮込みハンバーグ

コンソメを使えば、子供から大人まで大好きな煮込みハンバーグが簡単に仕上がるでしょう。マッシュルームを加えて具だくさんにすれば、満足感もアップします。

【材料(2人分)】

■ハンバーグ

  • 合いびき肉 200g
  • 玉ねぎ(みじん切り) 100g(約2分の1個)
  • コンソメ顆粒 小さじ1杯
  • 醤油 小さじ2分の1杯
  • ウスターソース 小さじ2分の1杯
  • トマトケチャップ 小さじ2分の1杯
  • 砂糖 小さじ2分の1杯
  • ナツメグ 少々
  • 乾燥パン粉 15g
  • 溶き卵 2分の1個分
  • 牛乳 大さじ2(約30㎖)

■ソース

  • 玉ねぎ(薄切り) 50g
  • マッシュルーム(薄切り) 2~3個分
  • 水 約180㎖
  • みりん 大さじ1杯
  • 赤ワイン 大さじ1杯
  • トマトケチャップ 大さじ1杯
  • 醤油 大さじ2分の1杯
  • サラダ油 大さじ2杯

【作り方】

  1. みじん切り玉ねぎをサラダ油大さじ2分の1杯を入れたフライパンで炒めて冷ます。
  2. ボウルにひき肉、コンソメ、醤油、ウスターソース、ケチャップ、砂糖、ナツメグを入れ、冷ました玉ねぎ、パン粉、溶き卵、牛乳を加えて粘りが出るまでよく混ぜる。
  3. 手に油をつけ、空気を抜きながら厚さ2cm程度の俵型に整え、サラダ油大さじ1杯を入れたフライパンで両面に焼き色が付くまで焼いて取り出す。
  4. 同じフライパンにサラダ油大さじ2分の1杯を足し、薄切り玉ねぎとマッシュルームを炒める。
  5. 水、みりん、赤ワイン、ケチャップ大さじ1杯、醤油大さじ2分の1杯を混ぜた煮汁を加え、ハンバーグを戻す。
  6. ふたをして弱火で約15分煮込む。煮汁が少なくなったら、水を少量足して調整する。
  7. 火を止め、器に盛って煮汁をかける。

ひき肉に調味料を混ぜ込み、香ばしく焼き付けてからじっくり煮込めば、ジューシーで香り高いハンバーグに仕上がるでしょう。仕上げに煮汁をからめて、お楽しみください。

2.ハヤシライス

デミグラスソースを使えば、フォンドボーを使わなくても、ハヤシライスに本格的な深みを出すことができます。

牛肉と玉ねぎをしっかり炒めて旨味を引き出し、調味料を加えて煮込むだけです。短時間でできるのに、深い味わいが楽しめます。

【材料(2〜3人分)】

  • 牛もも肉 200g
  • 玉ねぎ 200g(中1個程度)
  • マッシュルーム缶(スライス) 60g
  • デミグラスソース 80g
  • 水 200〜250㎖
  • 赤ワイン 60g(約3分の1まで煮詰めて20gに)
  • トマトピューレ(缶詰) 20g
  • インスタントコーヒー 0.5g(1つまみ)
  • バター 15g
  • ご飯 2人分

【作り方】

  1. 牛肉と玉ねぎは、それぞれ1cm幅に切る。マッシュルームは水気を切る。
  2. 鍋にデミグラスソース以外の材料(牛肉、玉ねぎ、マッシュルーム、煮詰めた赤ワイン、トマトピューレ、インスタントコーヒー、水、バター)をすべて入れて火にかける。
  3. 全体が煮立ったら、デミグラスソースを加え、混ぜながらさらに煮立たせる。
  4. 温かいご飯を皿に盛り、仕上がったソースをかけて完成。

ポイントは、赤ワインをあらかじめ3分の1の量まで煮詰めておくことです。そのひと手間を加えることで、ソースのコクが深まるでしょう。

フォンドボーに関するよくある疑問【Q&A】

フォンドボーに関するよくある疑問【Q&A】

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最後に、フォンドボーやその代用品に関する、よくある疑問と回答を掲載します。

Q1. フォンドボーはどこで売ってる?

フォンドボーは輸入食品を多く扱う店や、デパートの食材売り場などで購入できるようです。一方、一般的なスーパーで見かけることは少ないかもしれません。

幅広い種類から選びたいなら、オンラインストアがおすすめです。缶詰やレトルトパウチなど、さまざまな形態で販売されているため、用途に合わせて選択できます。

Q2. フォンドボーを手作りすることは難しい?

本格的なフォンドボーを家庭で作るのは、難易度が高いといえるでしょう。

その理由は、調理工程の複雑さにあります。

フォンドボーを作るには、骨を下処理し、オーブンで香ばしく焼き付け、大量の香味野菜とともに寸胴鍋で長時間アクを取りながら煮込む必要があります。こうした理由から、家庭で一から作るのは難しいようです。

本格的な味を手軽に楽しみたい場合は、市販の既製品を購入するか、本記事で紹介した代用品を活用するとよいでしょう。

Q3. フォンドボーの代用品で作ったソースは保存できる?

代用品で作ったビーフシチューやハヤシライスのソースは、清潔な保存容器に入れ、冷蔵保存が可能なようです。

冷蔵保存したソースは、品質の低下や食中毒のリスクを避けるためにも、翌日には食べるようにしましょう。

より長持ちさせたい場合は、フリーザーバッグなどの密閉袋に入れて冷凍することも選択肢のようです。冷凍であれば約1か月の保存ができるとされています。

代用品を活用したソースを冷蔵、冷凍保存する場合は、粗熱をとってから保存しましょう。熱いまま保存すると、冷蔵庫の温度が上がり、ほかの食材に影響が出る恐れがあるとされています。

フォンドボーの代用品を活用して本格的な味を作ろう

本記事では、フォンドボーの代用品について解説しました。

フォンドボーは仔牛から取った出汁のことを指し、料理に深いコクを与えます。家にない時は、コンソメや市販のデミグラスソース缶などで手軽に代用可能なようです。

フォンドボーがなくても、代用品を上手に使えば、いつもの料理がワンランク上の味わいに。ぜひ本記事を参考に、料理のレパートリーを広げてみてください。


[文・構成/grape編集部]

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