さつまいもの別名は?料理における別名や英語表現も解説
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秋の味覚として親しまれ、料理や和菓子などに幅広く利用されているさつまいもには、『甘藷』『唐芋』『十三里』など、伝来の歴史や江戸時代の洒落に由来するさまざまな別名が存在します。
さつまいもの別名や歴史的背景を知れば、食文化への理解が深まるでしょう。本記事では、さつまいもの代表的な別名や由来、料理名、英語表現まで分かりやすく解説します。
さつまいもの名前の由来
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さつまいもの漢字表記は『薩摩芋』です。南北アメリカ大陸の熱帯地帯で生まれたとされるさつまいもは、ヨーロッパを介して東南アジアから中国へと伝わり、現在の沖縄県である琉球へ渡ったといわれています。
琉球から薩摩地方を経て国内に広まったことから、『薩摩芋』と呼ばれるようになったという見方が主流のようです。
さつまいもの別名
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さつまいもには、『甘藷(かんしょ)』や『唐芋(からいも)』など、さまざまな別名があります。それぞれの名称には、伝来の歴史や見た目などが由来しているといわれているようです。
ここでは、さつまいもの別名とその由来について見ていきましょう。
甘藷(かんしょ)
『甘藷(かんしょ)』は、さつまいもの別名の1つです。
甘藷はもともと中国での呼び名とされ、『甘い芋』を意味するのだとか。
中国を経由して伝来してきたことから、中国での呼び名がそのまま用いられたといわれています。
唐芋(からいも)
『唐芋(からいも)』も、さつまいもの別名として挙げられる名称です。
『唐の国』、つまり中国から伝わった芋であることから、唐芋と呼ばれているとされています。『からいも』のほか、『とういも』と読むこともあるようです。
琉球芋(りゅうきゅういも)
さつまいもは、『琉球芋(りゅうきゅういも)』と呼ばれることもあります。
琉球から伝わった芋という意味で、唐芋のように原産地を表す呼び名ではないようです。
十三里(じゅうさんり)
『十三里(じゅうさんり)』も、さつまいもの別名として挙げられます。
名前の由来は江戸時代に遡るようです。当時、焼き芋は『八里半(はちりはん)』と呼ばれていたといわれています。同じ秋の味覚である栗(九里)にわずかにおよばないという意味だそうです。
その後『栗(九里)より(四里)おいしい十三里』という意味で『十三里(じゅうさんり)』という看板を掲げた焼き芋店が登場し、さつまいもが十三里と呼ばれるようになったとする説が有力なのだとか。
そのほか、さつまいもの名産地であった現在の埼玉県川越市付近が江戸から十三里、つまり約51km離れていたために、十三里と呼ばれるようになったという説もあるとされています。
干し芋をあらわす方言一覧
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干し芋をあらわす方言には、以下のようにさまざまなものがあるようです。
このように、各地で独自の呼び名があることが分かります。
さつまいも料理における別名
さつまいも料理における別名としては、『丸十(まるじゅう)』や『がね揚げ』が挙げられるでしょう。
丸十は、日本料理におけるさつまいもの別名のようです。さつまいもが琉球から伝わり、有数の産地となった薩摩藩の藩主である島津家の家紋が十字であることに由来しているといわれています。
また、がね揚げは熊本県の郷土料理であり、さつまいもの天ぷらです。見た目がカニに似ており、カニは熊本地方の方言で『がね』ということに由来するといわれています。
仏事では、殺生を連想させる肉や魚を供えものとして使用できないため、さつまいもで代用したことが始まりとされているようです。
さつまいもの英語表現
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さつまいもは、英語で『sweet potato』といいます。一方、日本で『スイートポテト』といわれているさつまいもを使った焼き菓子は『sweet potato cake』や『sweet potato tart』と表現するようです。
さつまいもの別名は甘藷、唐芋、十三里など
さつまいもには甘藷、唐芋、十三里など、多くの別名があります。薩摩地方や琉球からの伝来や江戸時代の洒落に由来するものが多いことが特徴といえるでしょう。
別名とその由来を知ることで、食文化の背景や歴史の深い理解につながるはずです。多彩な別名の理解を通じて、日常的な食材であるさつまいもを、これまで以上に奥深く味わえるようになるでしょう。
[文・構成/grape編集部]