酢を使ったブロッコリーの洗い方は?酢水の作り方や注意点までご紹介
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ブロッコリーは栄養豊富で、子供から大人まで多くの人に食べられている人気の野菜です。
しかし、房の間には農薬や虫、ほこりが残りやすいとされており「どう洗えば安全に食べられるの」と悩む人も少なくありません。
ブロッコリーの汚れ落としには『酢』がよいといわれていますが、どのくらいの濃度で、どう洗えばよいか具体的な方法までは、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、酢を使ってブロッコリーを洗う理由や具体的な洗い方、注意点などを詳しく解説します。
酢以外の洗い方についても紹介しているため「ブロッコリーを安全においしく食べたい」という人は、ぜひ参考にしてください。
ブロッコリーを洗ったほうがよい理由とは?
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一見するときれいに思えるブロッコリーですが、口にしたり調理したりする前には洗ったほうがよいそうです。
まずは、ブロッコリーを洗ったほうがよい理由について、2つの観点からご紹介します。
虫や汚れなどの除去
ブロッコリーの房は独特の形をしており、房の間に虫やほこりが入り込みやすいとされています。それらを取り除くためにも、ブロッコリーは洗ったほうがよいでしょう。
農薬で害虫を極力予防していても、房の間や葉の裏には『アオムシ』『コナガ』『アブラムシ』といった虫が付着している可能性も。
また、収穫や流通の過程でほこりや土のかけらが残ることも考えられますよね。
丁寧に洗うことで、虫や汚れを効率的に取り除けるでしょう。
農薬の除去
ブロッコリーを洗うもう1つの理由に、農薬を除去することが挙げられるようです。
市販されているブロッコリーは、栽培中に害虫や病気から守るため農薬が使用される場合があります。
この農薬が『残留農薬(ざんりゅうのうやく)』として、ブロッコリーの表面や房の隙間に微量残ることがあるのだとか。
農薬の使用については、国が基準を設けているため過度に心配する必要はないともいわれていますが、丁寧に洗うことで残留農薬を減らせて、より安全に食べられるでしょう。
なぜ『酢』を使ってブロッコリーを洗うのか?
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ブロッコリーを酢で洗う理由は、主に衛生面での安全性を高めるためです。
流水によって適切な方法で洗うだけでも、農薬や虫、汚れはある程度取り除けるようですが、酸性といわれている酢には殺菌、除菌効果もあるとされています。
普段の予洗いに酢をプラスして房の隙間や表面に付着した雑菌を減らすことで、小さな子供や高齢者も安心して食べられるでしょう。
また、酢水に浸すことで微細な虫や汚れも落としやすくなるといわれています。
酢を使ったブロッコリーの洗い方
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続いては、酢を使ったブロッコリーの洗い方について見ていきましょう。
株ごと洗う方法、小房に切り分けて洗う方法の2種類を解説しているため、洗う際の参考にしてください。
株ごと洗う
酢を使ってブロッコリーを株ごと洗う方法は、次の通りです。
ボウルの代わりに、ビニール袋やポリ袋を使用するのもよいでしょう。洗い方は、変わりません。
房を下向きにして酢水に浸ける理由は、ブロッコリーの表面についている『ブルーム』に対処するためとされています。
ブルームは自然由来の成分で水をはじく効果があるといわれており、房部分を流水で洗っただけでは、農薬や虫、汚れなどをきれいに落とすことができないのだとか。
そこで、房を下向きにして酢酸に浸ければ、しっかりと汚れなどを落とせるようです。
なお、ブロッコリーは水に浮きやすいとされているため、浮いてくる場合はまな板を重し代わりにしたり、トングなどで固定したりするとよいでしょう。
小房に切り分けて洗う
「すぐ調理に使いたい」「隅々まできれいにしたい」という人は、ブロッコリーを小房に切り分けてから洗うことをおすすめします。
小房に切り分ける場合の洗い方は、次の通りです。
なお、株ごと洗うよりもきれいに洗えるようですが、ビタミンCなどの栄養素が流れ出やすい点には注意しましょう。
栄養素の流出をできるだけ防ぐため、小房に分けて洗う場合は、調理直前に短時間でおこなうことがポイントです。
ブロッコリーを酢洗いする際の注意点
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ブロッコリーを酢洗いする際は、本章で紹介する2つのポイントに注意しましょう。
『房』を強くこすり洗いしない
ブロッコリーを酢で洗う際は、房を強くこすり洗いしないほうがよいそうです。
強くこすると、粒が潰れたり傷んだりして、食感や見た目が悪くなってしまいます。
酢水に浸す場合は、茎を持って軽く振る程度にとどめてください。
流水ですすぐ際もやさしく洗うことで、残留農薬の除去をしながら、ブロッコリーの形や食感を保てるでしょう。
長時間水に浸さない
ブロッコリーを酢水に浸す際は、長時間浸け置きしないことも大切なのだとか。
前述した通り、ブロッコリーを長く水に浸けすぎると、ビタミンCなど水溶性の栄養素が流れ出やすくなるようです。
目安としては、房ごと洗う場合は10分前後、小房に切り分けて洗う場合は5分前後が推奨されています。
浸け置き後は、流水でやさしくすすぎ、キッチンペーパーで水気をふき取ることで、衛生面を保ちながら栄養や食感を損なわずに食べられるでしょう。
酢以外のブロッコリーの洗い方
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「ブロッコリーを洗おうと思ったのに、肝心の酢がない」となってしまったことはありませんか。
実は、酢や流水以外にもブロッコリーをきれいに洗う方法があるそうです。
酢以外のブロッコリーの洗い方を3つご紹介します。
塩水
ブロッコリーを『塩水』で洗うと、塩の細かい粒子が房の隙間に入り込み、汚れを掻き出す効果が期待できるのだとか。
洗い方は酢を使う場合と同じようですが、塩の量は小さじ1杯程度が目安といわれています。
塩水で洗う際は、長時間浸け置かないこと、そして塩抜きのために水を取り替えながら、数回振り洗いするようにしましょう。
50℃洗い
『50℃洗い』は、ブロッコリーを50℃前後のぬるま湯で短時間洗う方法です。
50℃洗いの方法を下記にまとめました。
50℃洗いのよいところは、表面の農薬や虫、汚れをやさしく取り除けるだけでなく、鮮度が戻り色鮮やかになることなのだそう。
ぬるま湯を用意するだけで簡単にできるため、酢や塩がない時はぜひお試しください。
重曹
ブロッコリーを『重曹』で洗うことにより、表面の虫や汚れだけでなく、残留農薬も効率よく落とせるという意見があるようです。
洗い方は酢を用いた場合と同様ですが、分量は塩水と同じ小さじ1杯程度が目安とされています。
ただし、重曹は『掃除用』と『食品用』があるため、ブロッコリーを重曹で洗う際は、かならず『食品用』を使用してくださいね。
ブロッコリーを洗う際によくある疑問と回答
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この記事の最後に、ブロッコリーを洗う際によくある疑問とその回答を2つご紹介します。
『すし酢』でも代用できる?
ブロッコリーを洗う際に使う酢は『穀物酢』が一般的とされていますが、『すし酢』でも代用できるという意見もあるようです。
ただし、両者は原材料が異なるという点に注意しておきましょう。
すし酢には砂糖や食塩、調味料といった原材料が含まれているため、洗浄後に甘みや塩分が残ると、味や調理後の風味に影響を与える可能性も考えられます。
基本的には『穀物酢』を使用し、手元にない場合に限り『すし酢』を代用するのが望ましいでしょう。
『野菜用洗剤』で洗ってもよい?
ブロッコリーを洗う際に、市販の『野菜専用洗剤』を使っても問題はないという意見があります。
野菜用洗剤は、残留農薬や土汚れなどを落とすことを目的に作られており、食品に使用できるよう安全性も考慮されているようです。
ただし「洗剤を使って野菜を洗うことに抵抗がある」「洗剤を使わなくても残留農薬や汚れは落とせる」と考える人もおり、賛否の分かれる洗い方といえます。
野菜用洗剤を使ってみたいという人は、かならず食品用の洗剤であることを確認し、ラベルに記載されている方法を守って正しく使用しましょう。
ブロッコリーをきれいに洗っておいしく食べよう
ブロッコリーは一見きれいに思えても、房の間や葉などに残留農薬や虫、汚れが付着している可能性があります。
そのため、食べる前や調理の際には、丁寧に洗うことが大切です。
酢を使う方法から塩水で洗う方法など、その日の気分や家庭にあるものですぐに試せます。
この中から自身に合ったやり方を見つけて、これからの新習慣にしてみませんか。それぞれの洗い方の特徴を理解して正しく洗い、安心、安全のおいしいブロッコリーを楽しみましょう。
[文・構成/grape編集部]