【レシピつき】タラの芽の保存方法を解説|無駄なくおいしく食べるコツとは?
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「知人からタラの芽を大量にもらったけれど、すぐには食べきれないし、どうやって食べたらよいか分からない」というような経験はありませんか。
春の訪れを告げる山菜の王様である『タラの芽』。せっかくの春の味覚を無駄にするのはもったいないですよね。
正しい保存方法を知っておけば、旬のおいしさをぐっと長持ちさせられるかもしれません。
本記事では、栄養価を損なわない下処理から、保存方法の具体的な手順、さらに保存したタラの芽のレシピまで紹介します。
タラの芽は保存前の『下処理』が重要
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タラの芽を正しく保存するには、適切な下処理が必要です。
下処理を正しく行うことで、タラの芽本来のおいしさと豊富な栄養を最大限に生かせるでしょう。
まずは、タラの芽の基本的な下処理を紹介します。
あく抜きの正しい方法
小さく柔らかいタラの芽はあくが少なく食べやすいといわれていますが、大きくなったものはあく抜きをしたほうがおいしく食べられるでしょう。
タラの芽のあくを抜く際は、まず水に10分程度さらします。その後、水1ℓに対して塩20gを沸騰させ、タラの芽を入れて1〜2分ゆでましょう。
ゆで上がったら、タラの芽が黒く変色しないよう、すぐ冷水に取り出します。ゆで上がりの目安は、竹串がスッと通る程度の硬さです。
ゆですぎると特有の香りや歯ごたえがなくなってしまうため、手際よく行いましょう。
タラの芽をカットする方法
タラの芽は、適切な下処理をすることで食感と見た目がよくなります。
『はかま』と呼ばれる、根本にある固い茶色い皮の部分を包丁で一周削り取り、硬い部分は思い切って多めにカットして食べやすくしましょう。
太い根元には十字の切り込みを入れ、火の通りを均一にします。
長すぎる茎は食べやすい大きさに調整し、切り口が乾燥している場合は1cm程度カットし直してください。
傷んだ葉先や黄色くなった部分は取り除きます。ただし、取りすぎると見た目が悪くなるため、最小限にとどめましょう。
タラの芽の鮮度を保つ保存方法と期間
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タラの芽をおいしく保存するポイントは、保存期間に応じて最適な方法を選ぶことです。
冷凍保存、冷蔵保存、常温保存では、それぞれの保存期間や注意点が異なります。正しい保存方法を理解すれば、タラの芽本来のおいしさを最大限に楽しめるでしょう。
ここでは、タラの芽の保存方法と目安の保存期間を解説します。
冷凍保存:2〜3週間くらい
冷凍保存は、タラの芽をもっとも長期間保存できる方法のようです。冷凍保存すれば、2〜3週間ほどおいしさを保てるといわれています。
タラの芽を冷凍保存する際は、1食で食べる分ずつ小分けにしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて空気を抜いてください。
この小分け冷凍をすると、使う際に必要な分だけ取り出せて便利です。冷凍庫に入れる時は手前に置くよりも、温度が安定しやすい冷凍庫の奥のほうで保存するとよいでしょう。
なお、冷凍保存する際には、タラの芽をゆでてから冷凍するか、生のまま冷凍するかで方法が変わります。続いては、それぞれの手順などを紹介します。
ゆでてから冷凍する
下ゆでしてから冷凍する方法には、色や食感を保ちやすいというメリットがあります。
水1ℓに塩20g程度を含めた塩水で、1〜2分間ゆでて芯に少し硬さが残る程度で引き上げ、冷水で急冷しましょう。
ゆですぎると解凍後に食感が悪くなるため、注意してください。
ゆでた後は、水気をしっかり拭き取ってからラップで包みます。
この方法で保存したタラの芽は、解凍後にそのまま和え物やおひたしなどに使えるでしょう。生と比べると若干食感が変わりますが、おいしく食べられます。
生のまま冷凍する
タラの芽は、生のままでも冷凍できます。前処理のみで冷凍でき、時短も期待できます。
はかまを取り除いて切り口を整えた後、そのまま小分けにして冷凍しましょう。
急速冷凍機能がある冷凍庫なら、より新鮮さを保てるようです。冷凍前に、タラの芽の表面の水分を拭き取ることを忘れないようにしましょう。
水分が残っていると、氷のかたまりができて食感が悪くなるためです。
生のまま冷凍したタラの芽は凍った状態で調理でき、天ぷらや炒め物を作る際の調理時間の短縮につながります。
冷蔵保存:2~3日以内
冷蔵保存は、数日以内に食べ切る場合におすすめです。新鮮な状態を保ったまま食感を楽しめます。
湿度管理が重要なポイントで、野菜室の3℃〜8℃程度が適してるといわれており、保存期間は2~3日、長くても5日以内が目安です。
湿らせたキッチンペーパーでタラの芽を包み、その上から新聞紙で覆います。ポリ袋に入れて軽く口を閉じ、野菜室で保存してください。
常温保存:1〜2日くらい
すぐに食べる場合には常温保存も可能なようですが、冬季でも2日、夏季なら1日以内には必ず消費するようにしましょう。
常温保存はあくまでも短期的な保存方法として考え、気温が高い時期や室温が不安定な環境では推奨できません。
保存前に軽く水にくぐらせ、表面の汚れを落としましょう。水気を拭き取りすぎず、少し湿り気を残すのがコツです。
すぐに食べきれない場合には、冷蔵もしくは冷凍での保存をおすすめします。
冷凍保存したタラの芽を解凍する方法
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冷凍保存したタラの芽の解凍は、調理法に合わせて方法を選ぶことが重要です。急激な温度変化は避け、食感を損なわないようにしましょう。
『生のまま冷凍』した場合、どの料理でも凍ったまま使えます。和え物なら凍ったまま塩ゆでして、天ぷらなら凍ったまま衣をつけて揚げるだけです。
『ゆでてから冷凍』した場合、和え物には冷蔵庫で半日程度解凍してから使います。天ぷらにする場合は、解凍せずに凍ったまま使えるため便利です。
解凍後は水分をよく拭き取り、できるだけ早く調理に使うことをおすすめします。
なお、一度解凍したものの再冷凍は、品質が落ちるため注意が必要です。
タラの芽を冷蔵保存する際のポイント
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タラの芽を冷蔵保存する時に重要なのが『湿度管理』です。正しい方法で保存できれば、タラの芽のおいしさを最大限に引き出せるでしょう。
保存する際は、湿らせたキッチンペーパーを軽く絞ってタラの芽を包み、その上から新聞紙を1〜2重に巻いて乾燥を防ぎましょう。新聞紙は湿度調整に優れ、通気性と水分吸収で乾燥を防ぎます。
包む前にタラの芽の表面の水分をしっかり拭き取り、キッチンペーパーで包むときは、タラの芽が適度に空気に触れるようにふんわりと巻きつけましょう。
キッチンペーパーは常に湿った状態がよいとされており、乾燥してしまった時は霧吹きなどで湿らせるようにしてください。そうすることで、2~3日程度は新鮮な状態を保てるそうです。
冷凍保存したタラの芽を楽しむレシピ
保存方法別にタラの芽の特性を生かした調理法をマスターすることで、春の味覚をより長く楽しめるようになります。
冷凍、冷蔵それぞれの保存特性に合わせたおいしい料理をまとめました。
タラの芽の天ぷら
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タラの芽の天ぷらは、サクサクの衣が春の味覚を引き立てます。
冷凍保存したタラの芽は、解凍せずにそのまま天ぷらに使うのがおすすめです。生のままでも同様に調理できるため、ぜひお試しください。
【材料(2~3人分)】
【作り方】
1.揚げ油を180℃に熱しておく。
2.ボウルに小麦粉と片栗粉を各大さじ1杯ずつ、冷水大さじ1と2分の1杯を合わせ、粗く箸で混ぜ合わせて衣を作る。
3.凍ったままのタラの芽を衣にくぐらせ、余分な衣を落とす。
4.180℃の油で、衣がカリッと黄金色になるまで揚げる。
5.油をよく切り、熱いうちに塩を振って完成。
片栗粉を加えることで、軽やかでカリッとした食感が楽しめるでしょう。塩で食べると、春の味覚を存分に味わえる一品です。
タラの芽のおひたし
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タラの芽は、シンプルなおひたしで素材本来の味わいを楽しめるでしょう。ほろ苦さと春の香りが口いっぱいに広がる、季節感あふれる料理です。
【材料(2~3人分)】
【作り方】
1.タラの芽は根元の硬い部分を切り落とし、はかまを包丁でそぐようにして取り除く。根元の部分に十字の切り込みを入れる。
2.鍋に湯を沸かし、塩を加えてタラの芽を1~2分間ゆでる。
3.ゆで上がったら冷水で急冷して粗熱を取り、水気をしっかり絞る。食べやすい大きさにカットする。
4.ボウルにだし醤油、みりんを入れて混ぜ合わせ、電子レンジ600Wで50秒加熱してアルコールを飛ばす。
5.タラの芽を加えて10分ほどおき、味を馴染ませる。
6.器に盛りつけ、かつお節をかけて完成。
ほどよい食感を残すため、ゆですぎないよう注意してください。
調理後、冷蔵庫で30分ほど寝かせると、味が馴染んでよりおいしくなるでしょう。
タラの芽の保存方法を知り、旬の味覚を長く楽しもう
タラの芽の保存は、用途と期間に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
冷凍保存なら『2~3週間』の長期保存が可能だといわれており、旬の味覚を楽しめます。冷蔵保存は『2~3日程度』なら新鮮さを保つことができ、食感を味わいたい時に最適です。
ただし、常温保存は一時的な保存方法であるため、夏場は『1日以内』、冬場でも『2日以内』に食べ切るようにしましょう。
本記事でご紹介した保存テクニックを活用することで、大量のタラの芽も無駄なく消費できます。正しい保存方法でタラの芽を楽しんでみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]