飲食店で座ったら、席の近くに『コンセント』を発見! これってスマホの充電OK?【弁護士が解説】
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撮影:grape編集部
取材・監修協力弁護士
北村真一
まこと法律事務所 代表弁護士。
「きたべん」の愛称で大阪府茨木市で知らない人がいないという声もあがる大人気ローカル弁護士。
猫探しからM&Aまで幅広く取り扱う。
LUIS FIELD
株式会社LUIS FIELDは、元警察官の代表が、皆様の人生が今よりも少し豊かになる情報をお届けしたいという想いから立ち上げた会社です。
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外出中にスマホのバッテリーが切れそうになり、飲食店や駅、公共施設の壁にあるコンセントを見て「借りられないかな…」と頭をよぎった経験がある人もいるかもしれません。
「ほんの数分だから大丈夫」
「電気代なんて数銭程度だろう」
このように軽く考えて、無断でコンセントを使うのは『NG』。実は刑法上の犯罪に問われる可能性がある行為です。
たとえ1円にも満たないわずかな電気であっても、許可なく使用すれば法律上のトラブルや警察に通報されるリスクにつながります。
コンセントの無断充電と『電気窃盗』
※写真はイメージ
店や施設でのコンセント無断使用に関する法的リスクや正しいルールについて、大阪府大阪市でまこと法律事務所を運営する北村真一弁護士にお話をうかがいました。
――飲食店や公共施設のコンセントで勝手にスマホを充電した場合、どのような罪に問われる可能性があるのでしょうか。
他人の所有するコンセントから無断で電気を使用した場合、刑法上の『窃盗罪(刑法235条)』が成立する可能性があります。
刑法第245条には『この章の罪については、電気は、財物とみなす』と規定しています。
そのため、有体物(形のあるモノ)と同じように、電気も無断で取得すれば『電気窃盗』として窃盗罪が成立する仕組みになっているのです。
――「電気代は1回あたり1円未満だから問題ない」という主張は通らないのでしょうか。
法律上、被害額の多少は犯罪の成立自体には影響しません。
たとえ1円に満たないごくわずかな電気代であっても、所有者の許可なく電気を消費した時点で違法性が認められます。
――実際に無断充電で警察に通報されたり、逮捕されたりすることはあるのでしょうか。
実際に店舗側からの通報により、警察が警察官を派遣して事情聴取を行ったり、悪質と判断されて書類送検や逮捕に至ったりした事例は存在します。
「ご自由にお使いください」といった表示がないコンセントを勝手に使用し、店舗側から注意されたにもかかわらず開き直ったり、反省の態度を見せなかったりした場合、警察トラブルに発展しやすいです。
また、長時間にわたって無断使用を続けた場合も悪質とみなされやすくなります。
――カフェなどで『充電用』と書かれていない席のコンセントを使うのも危険でしょうか。
危険です。
客席付近にあるコンセントであっても、清掃用や店舗機器用として設置されている場合があります。
「客席にあるから使ってよいだろう」と勝手に判断せず、許可の表示がない限りは無断で使用しないのが鉄則です。
※写真はイメージ
――外出先で充電トラブルを防ぐためには、どのような意識が必要でしょうか。
一番大切なのは、事前に必ず『店舗や施設の許可を得ること』です。
「コンセントをお借りしてもよろしいですか」と店員に一言確認するだけで、余計なトラブルを防ぐことができます。
最近では『充電自由』『コンセントあり』と明記しているカフェやファストフード店、有料のモバイルバッテリーレンタルサービスが増えています。
そうした正規のサービスを利用するのがもっとも安全で確実です。
正しい確認とマナーで、モラルのあるスマホ利用を
※写真はイメージ
バッテリー残量が少なくなると焦ってしまいますが、「少しだけならバレないだろう」という軽い気持ちで無断充電をするのはやめましょう。
電気は法律上『財物』であり、無断で使用すれば窃盗罪に問われかねません。
あなたも外出先でスマホを充電する時は、一度立ち止まって『許可されたコンセントかどうか』を確認してみてはいかがでしょうか。
[文・取材/LUIS FIELD 構成/grape編集部]