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「着てない服を、誰かのために」リユースを促すプロジェクトで、ひろがる『輪』

By - grape編集部  公開:  更新:

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日本の家庭では年間約100万トンもの衣類が不用になっています。まだまだ着られるのに、捨ててしまうのはもったいない!

誰かの役に立つことを知ってもらえれば、衣類のリユースが進むかもしれない…。

そんな想いから立ち上がった「ふくのわプロジェクト」。家庭で眠る衣類を、国内外の中古衣料マーケットで販売する企業に買い取ってもらうことで衣類のリユースをすすめ、その収益金をすべて日本財団パラリンピックサポートセンターに寄付する取り組みです。

以前、この活動をgrapeで取り上げたところ、記事を読んだフェイスブックユーザーのなんと3人に1人がシェアしてくれるほど高い反響がありました。

記事の配信後、全国からふくのわの提携倉庫に届いた衣類の量は配信前に比べて3倍増!今も途切れることなく衣類が届き、プロジェクトの本格スタートから3カ月弱で累計5000キロを超える衣類が集まったそうです。

大手町で始まったふくのわの『芽』は、今度はお台場ですてきな花を咲かせました。1日限りの回収イベントで、過去最高となる860キロを超える衣類が寄せられたのです。その裏には、お台場ならではの『人』や『地域』の温かさがありました。

お台場で、服を通じて『ふくのわの輪』広がる

活気ある街で回収イベントをやりたい!

ふくのわプロジェクトがまず協力を求めたのは、発展著しい臨海副都心に拠点を置くフジテレビでした。相談を受けた同社の小林さんは快諾したそうです。

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私たちも年に一回、社員が品物を持ち寄って、チャリティーバザーを開催しており、古着が処分に困るということは実感していました。それに、臨海副都心は2020東京五輪・パラリンピックの主要な舞台の一つです。ふくのわの開催は「街のためにもなる」と思いました。

企業も住民も、一丸となって

臨海副都心は、東京都が埋め立て、開発した土地。平成の初めに企業の進出や住居の整備が本格化した『新天地』だけに、企業や住民が一緒になって街づくりをしようという意識が強いそうです。

ふくのわプロジェクトのメンバーに話を聞くと、小林さんを基点に同社のCSR推進室、スポーツ局、フジ・メディア・ホールディングス各社、臨海副都心地域まちづくり推進協議会、近隣企業そして住民へと協力の輪が次々と広がっていく様子に、何度も胸が熱くなったと語りました。

こちらがお願いしていなかったにもかかわらず、区の担当者が地域の住民の方との架け橋になってくださったり、夜間にもかかわらず小林さんが住民代表の会合に説明のために出向いてくださったり。

「フジテレビのCSR推進室の方がポスターを持って協力依頼にいらっしゃいましたよ」「衣類が集まったから取りに来てください」と、面識のない企業の方々からお電話をいただき、感激することもたびたびでした。

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イベント当日もフジテレビの各部署やフジ・メディア・ホールディングス各社から30名以上のボランティアが集まり、回収のお手伝いをしていました。

より魅力的なイベントになるようにとサポートの手も差し伸べられていました。ふくのわプロジェクトのオフィシャルパートナーの富士紡ホールディングスは、人気ブランド『B.V.D.』の男性用防寒インナーや女性用のブランド物ハンカチなど約800点の商品を無償で提供しました。

商品は会場で格安で販売され、売上はすべて日本財団パラリンピックサポートセンターに寄付されるそうです。これなら当日、会場でイベントを知った人も、商品を購入することでパラスポーツを応援できていいですね!

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イベントを見守っていた同社の長谷川さんは、このように話してくれました。

全部売れたとしても大した額になるわけじゃないですが、少しでもふくのわとパラスポーツ応援の助けになれば…

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(左から 富士紡ホールディングスの長谷川さん、八木さん、竹下さん)

これからの季節に重宝する裏起毛の温かいインナーが破格値で手に入るとあって、男性だけではなく、「実家の父に送ってあげようと思って…」「彼に3枚プレゼントします」と、大切な人のために購入していく女性の姿も多々見られました。中には2度、3度と足を運ぶ人の姿も。温かな光景でした。

『台場』つながりで、乃村工藝社(本社:港区台場)に所属するリオパラリンピック日本代表のパラ・パワーリフティングの西崎哲男選手も大阪から駆けつけ、司会の田中ウルヴェ京さんと息の合ったトークショーを展開しました。2人の笑顔あふれる楽しそうな雰囲気に、立ち見の輪もどんどん大きくなりました。

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「日本の衣類のリユース」をテーマにしたトークセッションも開かれました。登壇した原宿シカゴの郡司さんによると「日本は古紙や空き缶、ペットボトルのリユース率は世界1なのに、衣類のリユースは先進国で一番遅れている」そうです。

東京都環境局の千葉さんは「広報東京都に小さな告知を載せたのですが、都民から400件も問合せがありました」とふくのわの反響に驚いたことを報告しました。

西崎選手はアスリートの立場から「ふくのわのような仕組みで競技環境を支えてもらうのは大切」と語っていました。

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『ふくのわの輪』はパラアスリートたちにも広がっています。フジテレビのパラスポーツ応援プロジェクト「PARA☆DO!」が、リオパラリンピックの日本代表アスリートらに呼びかけてくれたのです。

リオパラリンピックで銅メダルと大活躍した、ウィルチェアーラグビー日本代表の池崎大輔選手からは、ご家族みんなの服とともにこんなメッセージが寄せられました。

捨ててしまうよりも、必要としている人がいる国や地域で活用してもらって、収益金が日本財団パラリンピックサポートセンターに寄付されるのであれば、好循環でいいですよね!こういうことなら喜んで協力します!

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(イベント会場に掲示されていたパネル)

「役に立ててよかった」
「大きな実を結びますように」
「次回はもっと持ってきます」
「ふくのわ最高!」

イベント当日、衣類を寄付した人たちからも、続々と温かいメッセージが寄せられました。

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この日、フジテレビとダイバーシティ東京の2会場で回収された衣類の量は合計864.1キロ。職場を代表して皆の衣類を台車に載せて運んできてくれた人、「この子の服がたくさんあるから」とヨチヨチ歩きのお孫さんの手を引いて衣類を届けにきた初老のご夫婦…。会場はたくさんの『ありがとう』であふれていました。

社会のために大きなことを成し遂げようと思っても、ひとりの力ではなかなかできないもの。今回のイベントが予想以上の広がりを見せたのは、見返りを求めず手伝ってくれる人がいたからこそですね。服を通して輪がひろがる…『ふくのわの輪』の温かさを感じさせてくれます。

輪を、もっとひろく

きっとどこの家庭にも一着は眠っている、まだ着られるけれど、もう着ない服。それを寄付すると、世界のどこかで、誰かのお気に入りの一着になるだけではなく、パラスポーツの未来にも繋がる…そう思うと、ワクワクしますね。

『ふくのわプロジェクト』への参加は、送料無料でブランド品宅配買取サービスを行っているブランディアに衣類を送ったり、提携先の原宿シカゴの倉庫に衣類を送料負担で直送するだけで簡単に行えます。あなたも『ふくのわの輪』に加わって、パラスポーツを応援しませんか?

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