山で行方不明になった目が見えないメス犬 生きることを諦めなかった彼女に奇跡が
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※写真はイメージ

飼い主に説得される犬 「そろそろ歩こうか」と言われたワケに「笑った」「意志が固い」「お断りだワン」の意思が強すぎる!柴犬の『拒否柴』姿がかわいすぎると話題。散歩は休憩の繰り返し、動かない愛犬を説得する飼い主の奮闘エピソードです。

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2017年2月、アメリカのカリフォルニア州にある山で、メスのラブラドール・レトリバーが行方不明になってしまいました。犬の名前はセージ。
その日、飼い主が家の中に入れたと勘違いし、セージはフラフラと出かけて迷子になってしまったのです。
たいていの犬は自分の家の近所なら道を覚えているため、そのうち帰ってくるでしょう。しかし、セージは違いました。
セージは緑内障で両目を失い、景色を見ることができないのです。
飼い主は必死でセージを探しましたが見つからず、プロのレスキュー隊に依頼して捜索もしました。それでもセージがいる場所の手がかりは見つからなかったのです。
あきらめかけていた時、奇跡が起きる
セージが行方不明になってから8日目。飼い主があきらめかけていた時、奇跡が起こりました。
近所に住む消防士のダニエルさんが友人と山でハイキングをしていたところ、偶然セージを発見したのです!
NBC Bay Areaによると、ダニエルさんがセージを見つけた時、最初は白いビニール袋かと思ったのだそう。そして近づいて見たところ、セージだということがわかったということです。
まったく動かないセージの姿を見て、最悪の状況がダニエルさんの頭をよぎりました。すると友人のヴィンセントさんがセージの頭を持ち上げて言ったのです。
「おい、生きてるぞ!」
その言葉を聞いたダニエルさんは喜びのあまりセージに駆け寄って、セージにハグとキスをしたそうです。
セージは疲れ切っていてとても歩ける状態ではありませんでした。そこでダニエルさんはセージを肩に担ぎ、険しい山道を歩いて救出したのです。さすがプロの消防士!
冬の山で8日間もの間、食べるものもなく過ごしていたセージはどれほど不安だったことでしょう。想像するだけで胸が苦しくなります。
しかしセージは生きることを諦めませんでした。そして奇跡が起きたのです。
ダニエルさんは飼い主から千ドルのお礼を渡されました。しかし彼はお金を受け取らず、動物保護団体に寄付を決めたそうです。
ダニエルさんはセージを探すために山に入ったわけではなく、ただハイキングをしていただけでした。セージはとても強運だったのでしょう。無事に保護されて本当に良かった!
[文・構成/grape編集部]