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「気持ち悪くて仕方なかった」ルパンの声を担当する栗田貫一の苦悩

By - grape編集部  公開:  更新:

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提供:産経新聞社

1971年から放送されているアニメ『ルパン三世』。

当初、主人公・ルパンの声を担当していた声優・山田康雄さんが急逝したため、1995年に公開された劇場映画『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』から、栗田貫一さんが声を担当しています。

もともとは、山田さんが演じるルパンの声のモノマネをしていた栗田さん。どういった想いで、その大役を引き受けたのでしょうか。

最初はオファーを断っていた

栗田さんは2017年4月1日に放送されたテレビ東京系紀行番組『博多華丸のもらい酒みなと旅2』に出演。ルパンの声優オファーを受けた当時について語っています。

共演した千原ジュニアさんは、次のように栗田さんの偉業を絶賛します。

「ある種の伝説というか…モノマネ芸人がルパンの本物になってしまったわけですからね」

博多華丸のもらい酒みなと旅2 ーより引用

しかし!

なんと栗田さん、初めはルパン役の依頼を「それはできません」と、断り続けていたというのです。その理由を次のように語りました。

「20秒程度のモノマネしかしてこなかった人間が、いきなり映画1本分はできるわけがないから」

博多華丸のもらい酒みなと旅2 ーより引用

確かに、モノマネと本物の間には、素人には分からないほど大きな違いがあるのでしょう。

やるのも嫌だったしやった後も嫌だった

結局、その依頼を受けることにしたという栗田さんですが、「最初は、やるのも嫌だったし、やった後も嫌だった」と話しているように違和感ばかりがあったそうです。

また、出来上がった作品を見ても「自分で見て、自分が一番気持ち悪かった」とのこと。

なんでもルパン特有の陽気な感じの喋り口調はモノマネできたそうですが、クールな感じの喋りまではできなかったそうで、7年ほど経ってようやく自信を持ってルパンを演じられるようになったといいます。

並々ならぬ努力をされたはず

確かに、あるシチュエーションや特定のセリフのモノマネがうまくても、すべてのセリフや喜怒哀楽までモノマネできる人は多くありません。そう考えると、当時の栗田さんの悩みも理解できます。

また、栗田さんは山田さんとも交流があり、リスペクトしていたからこそ、たくさん悩み、さまざまな葛藤があったのでしょう。

それでも努力をし続けた結果、今ではルパンを自然に演じられるようになったのです。

栗田さんの言葉を聞いた多くの視聴者は、驚きと共に、そのストイックな姿勢に尊敬の念を抱いたといいます。

  • クリカンはやっぱスゴイ人だと思う。
  • きっと死ぬほど努力されたはず。
  • そこまでクオリティを上げられるのは素晴らしい。
  • 無理な注文に応えてしまうのだから本当にスゴイと思う。
  • 今となってはクリカンのルパンに何の違和感もない。

ルパン三世シリーズは2011年から主要キャラクターである銭形警部、石川五ェ門、峰不二子の声優が一新され、栗田さんも声優陣の中では先輩になります。

主役として、そして先輩として、これからも作品を引っ張っていってほしいですね!


[文・構成/grape編集部]

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出典
博多華丸のもらい酒みなと旅2@minatotabi

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