医師に「回復見込みなし」と言われた2歳児 生命維持装置を外した直後に起きたこと
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出典:CLIC Sargent
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キリスト教において重要な日の1つである『イースター(復活祭)』は、イエス・キリストがよみがえったことを祝う日です。
その日にちなんで『イースターの奇跡』と呼ばれる出来事がありました。
2016年の春、当時2歳のディランくんは病院のベッドで生きるために闘っていました。彼はランゲルハンス細胞組織球症という難病にかかり、肺の機能不全に陥っていたのです。
ランゲルハンス細胞組織球症は、免疫細胞の一種が異常増殖して臓器に障害をもたらす希少疾患です。幼い子どもに発症することがあり、肺や骨、皮膚など全身に影響を及ぼすケースも報告されています。ディランくんの場合、病状は肺にまで及んでいました。
もっともつらい決断を下した両親
イースターを2日後に控えた金曜日。イエス・キリストが処刑された日として『グッドフライデー』と呼ばれるこの日、ディランくんの両親はもっともつらい決断を下すことになります。
肺炎を併発していたディランくんの容態が悪化して昏睡状態となり、医師から「もう回復する見込みはないでしょう」と告げられました。
まだ2歳のわが子の生命維持装置を外すという選択は、親として想像を絶する苦しみを伴うものだったはずです。
そして両親は、彼の生命維持装置を外すことを決断します。
装置を外し始めた直後に奇跡が
翌日、家族が見守る中、医師の手によってディランくんの生命維持装置が1つずつ外されていきました。
静まり返った病室で、家族はディランくんのそばに寄り添っていました。装置が外されるたびに、その場の空気は重さを増していったことでしょう。
するとその直後、彼の心拍数が正常値に戻ったのです。
「待って!彼はまだ闘っている」
家族はあわてて医師に告げました。それから翌日のイースターの日までに、なんとディランくんの健康状態は安定したのです。
医師が「回復の見込みはない」と判断した状態から、わずか一夜のうちに容態が安定に向かうという出来事でした。
この子は『イースターの奇跡』
この奇跡の復活から約1か月後、ディランくんは退院しました。現在は元気に毎日を過ごしているということです。
生命維持装置が外される場に立ち会った家族が、その後わずか数週間で元気な姿のディランくんと家に帰ることになるとは、誰も予想していなかったことでしょう。
ディランくんのストーリーは、がんと闘う子どもたちと家族を支援する非営利団体『CLIC Sargent』のウェブサイトで紹介されました。彼の母親はその時のことを振り返り、こう語っています。
学校でイースターの意味を学んだばかりの兄には、弟の出来事がそのまま重なって見えたのかもしれません。
まさに奇跡と呼ばれるにふさわしいディランくんのストーリーはきっと、がんと闘っている多くの子どもたちやその家族に希望を与えてくれることでしょう。
[文・構成/grape編集部]