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一見モダンな京都の旅館 しかし入ってみると、意外な景色が広がっていた!

By - grape編集部  公開:  更新:

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和食、着物、アニメ…世界から注目を集めている日本文化の数々。

その中でも、いま改めてその良さを世界に発信していきたいものがあります。それは何だと思いますか。

ホテルや民泊など、新たな宿泊スタイルが広まるなかで、だんだんと失われつつある日本古来の宿泊施設『旅館』

一歩足を踏み入れれば、そこには衣食住のすべて、世界に誇る日本文化が凝縮された空間がひろがっています。

衣食住の日本文化すべてがこの中に

京都の中心地にあり、コンクリートと瓦の外観がひときわ異彩を放つ、『旅館こうろ』。実はこのモダンな建物の中に、たくさんの日本文化が凝縮されています。

職人の技術が結集した客室

たとえば、こちらの客室は、天井や照明にカメの甲羅のような技巧が施されているのが特徴です。さらに、ガラス張りのお風呂からは、石庭を眺めることができ、贅沢な時間を味わうことができます。

そして注目したいのが、京都北部・北山地方で古くから栽培される『北山杉』を使った美しい床柱とスピーカー。『北山杉』は上下の太さが変わらず、丈夫なため、かつては多くの家屋に床柱として使われていたそうです。

しかし、家屋の洋風化に伴い床の間が激減し、北山杉を扱える職人も年々減っているそう。『旅館こうろ』では、『北山杉』の魅力をもう一度見直し、職人とアイデアを出し合いながら、新たな和室の装飾加工に乗り出したのです。

京都伝統の資源を使い、和室の原点『数寄屋造り』の粋を凝らす、そのこだわりと技術が部屋の随所に見られ、優雅な気持ちにさせてくれます。

ほかにも、庭石として希少な京都・鞍馬産の『鞍馬石』を使った空間や、職人の技術を堪能できる障子など、日本の伝統美が施された個性豊かな部屋が楽しめます。

五感で味わう京料理

旅館に泊まって一番楽しみなのは、やはり料理という人も多いのではないでしょうか。

『旅館こうろ』自慢の懐石料理は、毎朝ハモやグジ(アマダイ)といった新鮮な魚介を仕入れ、飾り包丁や繊細な盛り付けといった日本料理ならではの洗練された職人技が凝縮。五感を満たすおもてなしへと仕上がっています。

そして、料理のおいしさ、美しさを最大限に引き立てているのが、選び抜かれた『器』の数々。100種類以上ある器の中から、その日の料理に一番ふさわしい器を料理長自ら選ぶという徹底ぶりです。

器のほとんどは、料理長のリクエストで作ってもらった、『京焼』と呼ばれる焼き物。映画監督・小津安二郎も愛したといわれる、京焼の器を手がけた老舗『東哉(とうさい)』の器が料理を彩ります。

古くから流通経済の要所であった京都には、全国からさまざまな技術を持ったスペシャリストが集い、その技術を競い合っていました。そんな切磋琢磨から生み出された『京焼』には、ほかの地にはない珍しい作品が多く見られます。

1点1点手作りで生み出された器に盛り付けられた料理は、まるで芸術作品のよう。目からも季節を感じることができ、心も体も満たされそうです。

日本の魅力を再発見できる『旅館』

この動画は、BSフジの番組『ESPRIT JAPON』にあわせて公開されたプロモーションビデオ。番組の中では、京都をはじめとした全国の旅館に宿泊する楽しさを再発見させてくれます。

浴衣に着替え、温泉で温まり、和食と日本酒を味わいながら、風情ある客室で体を休める…。旅館は、失われつつある日本の伝統的な文化と切り離せないものかもしれません。

気軽に世界中へ旅行が楽しめるようになったいまだからこそ、日本の精神が息づく『旅館』でのひと時を、贅沢に味わってみてはいかがでしょうか。

『旅館こうろ』

BSフジ『ESPRIT JAPON』

FOD『ESPRIT JAPON』


[文・構成/grape編集部]

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