「かっこいい」龍泉寺の『御朱印帳』がネットで話題に!表紙に描かれたのは… 提供:足利厄除大師 龍泉寺 By - grape編集部 公開:2018-12-27 更新:2019-01-07 御朱印 Share Post LINE はてな やっと龍泉寺の御朱印帳をゲットした! どの表紙もかっこよくて迷っちゃう。 水引きを使った『御朱印帳バンド』も素敵。 「かっこいい!」とネットで話題になっている、栃木県足利市にある"龍泉寺"のオリジナル御朱印帳。 grapeは以前、3種類ある御朱印帳の中から、天才絵師・伊藤若冲(じゃくちゅう)の『庭鳥図双幅(にわとりずそうふく)』が描かれたものをご紹介しました。 過去の記事:「カッコよすぎ」あの天才画家が描いた絵が、御朱印帳の表紙に!そのお寺とは? 伊藤若冲の御朱印帳と人気を二分するのが、こちらの御朱印帳。金箔押しされた美しい宝塔が存在感を放ちます。この『不滅の法燈(ほうとう)』とは一体何なのでしょうか。その答えは、龍泉寺の本堂内にあるようです。 1200年絶えず灯り続ける『不滅の法燈』 龍泉寺は、伝教大師・最澄を宗祖とする天台宗のお寺で、総本山である比叡山延暦寺の直末寺です。"足利厄除大師"として地元でも知られる大きなお寺ですが、中でも有名なのが、本堂に安置されている『不滅の法燈』。 『不滅の法燈』は、いまから約1200年前、天台宗を開いた最澄が灯したといわれています。滋賀県の比叡山延暦寺と、山形県の立石寺より分灯され、1200年経ったいまも、龍泉寺の本堂であかあかと灯されています。 ところで、滋賀県と山形県という遠く離れた寺から、どうやって足利の龍泉寺に分灯したのでしょうか。 不滅の法燈 実は龍泉寺は、地域社会へ貢献することを目的とした『ボーイスカウト足利第一団』というボーイスカウトを運営しています。比叡山へは昭和52年から9年間、立石寺へは平成8年から8年間という歳月をかけて、ボーイスカウトたちがなんと自らの足で行脚して分灯されたのだとか! 比叡山~足利間で歩いた距離は、なんと約700km!立石寺~足利間も約380kmと、とてつもない時間と体力をかけた大事業だったようです。 そして、『不滅の法燈』には"油断大敵"の語源があるといわれています。1200年の間、灯を絶やさぬように守り続ける、その緊張感からくるのかもしれません。 「日常で慣れてしまうことほど、初心に戻って行いなさい」そんなメッセージを感じ取れますよね。 龍泉寺の注目すべき点はほかにも! 樹齢200年の藤棚 また、龍泉寺の敷地内には、『一丈藤』という樹齢200年を超える古い藤の樹があります。 こちらの藤棚は、龍泉寺の名物の1つ。見ごろである4月中旬〜5月上旬には、境内全体が花の香りに包まれ、多くの人が藤棚を見に訪れます。 有名作品を収める"美術館"を併設 敷地内に"美術館"を併設しているのも、龍泉寺ならでは。 本堂の地下には、棟方志功(むなかたしこう)や俵屋宗達(たわらやそうたつ)といった有名作家の絵画や書、仏像など約30点が展示されています。すべて寺の所有品で、代々の住職が受け継いできたものなのだそうです。 ここでは、御朱印帳の表紙を飾っている、伊藤若冲の『庭鳥図双幅』の実物を目の前で見ることができますよ。 『不滅の法燈』、御朱印帳、藤棚、美術館…。見どころが盛りだくさんで、参拝するだけではもったいないと感じてしまいますよね。 年末年始、あなたも龍泉寺で厄除け祈願をして、よい1年を迎えてみてはいかがでしょうか。 足利厄除大師『龍泉寺』 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
「かっこいい!」とネットで話題になっている、栃木県足利市にある"龍泉寺"のオリジナル御朱印帳。
grapeは以前、3種類ある御朱印帳の中から、天才絵師・伊藤若冲(じゃくちゅう)の『庭鳥図双幅(にわとりずそうふく)』が描かれたものをご紹介しました。
過去の記事:「カッコよすぎ」あの天才画家が描いた絵が、御朱印帳の表紙に!そのお寺とは?
伊藤若冲の御朱印帳と人気を二分するのが、こちらの御朱印帳。金箔押しされた美しい宝塔が存在感を放ちます。この『不滅の法燈(ほうとう)』とは一体何なのでしょうか。その答えは、龍泉寺の本堂内にあるようです。
1200年絶えず灯り続ける『不滅の法燈』
龍泉寺は、伝教大師・最澄を宗祖とする天台宗のお寺で、総本山である比叡山延暦寺の直末寺です。"足利厄除大師"として地元でも知られる大きなお寺ですが、中でも有名なのが、本堂に安置されている『不滅の法燈』。
『不滅の法燈』は、いまから約1200年前、天台宗を開いた最澄が灯したといわれています。滋賀県の比叡山延暦寺と、山形県の立石寺より分灯され、1200年経ったいまも、龍泉寺の本堂であかあかと灯されています。
ところで、滋賀県と山形県という遠く離れた寺から、どうやって足利の龍泉寺に分灯したのでしょうか。
不滅の法燈
実は龍泉寺は、地域社会へ貢献することを目的とした『ボーイスカウト足利第一団』というボーイスカウトを運営しています。比叡山へは昭和52年から9年間、立石寺へは平成8年から8年間という歳月をかけて、ボーイスカウトたちがなんと自らの足で行脚して分灯されたのだとか!
比叡山~足利間で歩いた距離は、なんと約700km!立石寺~足利間も約380kmと、とてつもない時間と体力をかけた大事業だったようです。
そして、『不滅の法燈』には"油断大敵"の語源があるといわれています。1200年の間、灯を絶やさぬように守り続ける、その緊張感からくるのかもしれません。
「日常で慣れてしまうことほど、初心に戻って行いなさい」そんなメッセージを感じ取れますよね。
龍泉寺の注目すべき点はほかにも!
樹齢200年の藤棚
また、龍泉寺の敷地内には、『一丈藤』という樹齢200年を超える古い藤の樹があります。
こちらの藤棚は、龍泉寺の名物の1つ。見ごろである4月中旬〜5月上旬には、境内全体が花の香りに包まれ、多くの人が藤棚を見に訪れます。
有名作品を収める"美術館"を併設
敷地内に"美術館"を併設しているのも、龍泉寺ならでは。
本堂の地下には、棟方志功(むなかたしこう)や俵屋宗達(たわらやそうたつ)といった有名作家の絵画や書、仏像など約30点が展示されています。すべて寺の所有品で、代々の住職が受け継いできたものなのだそうです。
ここでは、御朱印帳の表紙を飾っている、伊藤若冲の『庭鳥図双幅』の実物を目の前で見ることができますよ。
『不滅の法燈』、御朱印帳、藤棚、美術館…。見どころが盛りだくさんで、参拝するだけではもったいないと感じてしまいますよね。
年末年始、あなたも龍泉寺で厄除け祈願をして、よい1年を迎えてみてはいかがでしょうか。
足利厄除大師『龍泉寺』
[文・構成/grape編集部]