盗まれた犬を家族のもとへ届けるため 人々の優しさがつないだ3200㎞の旅
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『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」
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『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」
2019年10月、モンタナ州で2人の娘を育てるシングルマザーのカサンドラさんは、数日間家に泊めてあげた男友達に財布や貴重品などを盗まれてしまいました。さらに男はカサンドラさんたちが可愛がっている愛犬の『ズース(Zeus)』も奪って逃走したのです。
それから約3週間後、ウエストバージニア州で男が逮捕され、連れていたズースが保護されます。そしてマイクロチップの情報からズースの飼い主がカサンドラさんだということが判明したのです。
ずっと探し続けていた愛犬が見つかって喜んだのもつかの間、カサンドラさんとズースの再会は簡単ではありませんでした。
なぜならウエストバージニア州から彼女の住むモンタナ州までは約3千200㎞も離れていたうえ、ズースの体重が重すぎて民間航空会社の飛行機では運べないことが分かったのです。
「盗まれた犬を飼い主の元に届けたい」 人々が車でリレー
空路がだめなら陸路しかありません。そこでズースを保護した動物保護施設『カナー・チャールストン・ヒューメイン・アソシエーション』は彼をクリスマスまでにカサンドラさんのもとに届けたいと願い、Facebookで協力を募ることにします。
すると事情を知った人たちが次々と手助けを申し出て、ズースをリレー形式で車で運ぶことになったのです。
12月10日、ズースはモンタナに向けて出発。『カナー・チャールストン・ヒューメイン・アソシエーション』のFacebookには親切なボランティアの人たちと一緒に順調に移動を続けるズースの様子が随時更新されました。
そして出発から4日後、ついにズースがモンタナ州に到着。
カサンドラさんたちと感動の再会を果たしました。
大好きな家族との再会に大興奮のズース。カサンドラさんは喜びの涙が止まりません。
地元のテレビ局『ABC FOX Montana』が投稿したこの動画は1千700回以上シェアされ、多くの人たちが「感動してもらい泣きした」というコメントを寄せています。
海外メディア『WOWKTV』によると、今回のズースのリレー輸送を行ったのは動物保護団体『Many Paws Volunteer Transport』のボランティアスタッフたちで、誰もが彼を家族のもとに届けたいという一心で協力を申し出たといいます。
一時的に家族と離れ離れになる災難に見舞われましたが、たくさんの人たちの親切のおかげで無事にカサンドラさんたちのもとに帰ることができたズース。
カサンドラさんや彼女の娘たちにとって、最高のクリスマスプレゼントになったことでしょう。
[文・構成/grape編集部]