神楽坂で飲んだ『オレンジワイン』 白ぶどうで作る第4のワインの魅力
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今、世界のワイン通に流行している第4のワイン『オレンジワイン』をご存じでしょうか。
※写真はイメージ
原料にオレンジを使用しているわけではなく、白ぶどうを使用して赤ワインと同じ工程で作ったワインのことです。
白ぶどうは、果皮に『アントシアニン』という色素を含まないために赤くはならず、黄色系の色素が溶け出してオレンジ色に。
赤ワインのように果皮ごと発酵させることで、白ワインにはない複雑な風味とタンニンが生まれるのが、オレンジワイン最大の特徴です。グラスに注いだときの、琥珀に近い深みのある色合いも独特の魅力といえるでしょう。
ルーツは、ヨーロッパとアジアの境にある『ジョージア(以前はグルジア)』で、その製法は、なんと8000年前から存在していたそう。
そんな『オレンジワイン』が人気の理由は、主に2つです。
1つ目は、タンニンを含むため、酸化防止剤の亜硫酸を控えたナチュラルワインに仕上げられること。
そして2つ目は白ワインより厚みがあり、赤ワインほど渋みや苦みが強くないため、いろいろな料理に合わせやすいことにあるといわれています。
白ワインに合わせにくい煮込み料理や発酵食品との相性が良い点も、食通に注目される理由のひとつです。ただし、タンニンの影響でオレンジワイン特有のコクや渋みが前面に出るため、繊細な味わいの料理には合わせにくい場合もあるようです。
神楽坂にあるビストロで実際に飲んでみました!
今回訪れたのは、都心にありながら、ノスタルジックな雰囲気のただよう神楽坂にある『神楽坂ワイン食堂 ビストロ Entraide』という店。
自家製パンと自然派ワインが自慢のこのお店で出していただいたのは、ルーション地方の造り手ピエール・ニコラ氏の『キュベ オンディーヌブラン2018』。
実はピエール・ニコラ氏の前職は、メカニックやIT技術者でした。
その後、家系がぶどう農家だったこともあって、ワインの世界に足を踏み入れ、ボルドー地方やオーストラリアで醸造について学びます。
そして、いつしか栽培も醸造も全て自分で行い、新しい何かを生み出したいというこだわりを持つように。
異業種からワイン醸造の世界へ転身し、複数の産地で技術を吸収してきた経歴が、彼のワインに独自の視点をもたらしているといえるかもしれません。
「ビオディナミ農法」が生み出す個性とリスク
この『オレンジワイン』にも、「ビオディナミ農法」を採用。
農薬などの科学技術よりも、「月の満ち欠けのリズム」を大事にし、土の持つエネルギーと自然の持つ本来の力で「ぶどうの生命力」を高めるスピリチュアルな農法です。
通常の製法より強い生命力を持ち、それがプラスにもマイナスにも働くとか。
プラスに働いたヴィンテージでは、果実の凝縮感や複雑な風味が際立つ一方、マイナスに出た年はワインの品質が大きく変わることもあるそうです。自然の力を最大限に引き出す農法ゆえの、振れ幅の大きさともいえるでしょう。
そんな、ぶどうの声に耳を傾けてたどり着いた彼のワインスタイルは、ほかには見られない個性があふれているといいます。
実際に飲んでみた味わいと口当たり
『キュベ オンディーヌブラン』は、こっくりとしたオレンジがかったハチミツ色で、柑橘系のフルーツと、蜜りんごやメープルなどの甘やかな風味。
果実味もたっぷりで、しっかりとタンニン(渋み)がありながら、身体にすーっと入っていきます。
口に含んだ瞬間は白ワインに近い軽やかさを感じますが、飲み込んだ後にじわりと広がる渋みと余韻が赤ワインを思わせます。白と赤の中間のような、独特のバランスが印象的なワインです。
『Entraide』では限定入荷だそうですが、タイミングが合えば飲むことができるかも。気になる人は、ぜひ試してみてください。
[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]