ワインのコルクを代用品で開ける方法10選! 使い方や注意点も解説
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「ワインを開けたいけれどコルク抜きがない」
「コルク抜きをなくしてしまった」
「コルクが抜けないから、ワインを開けられずに放置している」
ワインを開けようとした時に、このような悩みを抱えたことがある人もいるのではないでしょうか。
ワインは、コルク抜きを使うことで簡単に開けられます。ワイン好きの人にとってはマストアイテムともいえるでしょう。
しかし、自宅に置いていたコルク抜きをなくしたり、外でワインを開けようとしたりした際、必ずしもコルク抜きがあるとは限りません。素手だけではなんともならないため、代用品を使うことになるでしょう。
そこで本記事では、ワインのコルクを代用品で開ける方法を紹介します。
コルク抜きの代わりに使えるものや、代用品を使う上での注意点などを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ワインのコルクを開ける時の代用品10選
ワインのコルクを開けるには、以下の代用品が便利です。
それぞれの特徴をおさえて、使いやすいものを活用しましょう。また、状況や使い勝手に応じて代用品を選ぶのも1つの手です。
缶切り
コルク抜きの代用品の代表格として知られる缶切り。最近は、コルク抜きがついているものが販売されていることが多いです。100円ショップでも販売されているので、比較的手に入りやすいアイテムでしょう。
コルク抜き付きの缶切りで開ける際は、スクリューをコルクの中央部に差し込みます。コルクが奥まで入ったら、一気に引き上げることで、ワインを開けらます。
コルク抜きがついている栓抜きでも同じやり方で開けられるので、ぜひトライしてみてください。
ライター
ライターも、ワインのコルクを開けるのに便利な道具です。加熱によって発生する空気圧を利用するので、力に自信がなくても問題ありません。
コルクの下の部分をライターで加熱すると、ワインの中の空気が膨張し始めます。空気の体積が大きくなることで、徐々にコルクが浮いてくるのです。半分以上出てきたところでライターの火を止めたら、すっぽりとコルクが抜けるでしょう。
ただし、ライターで熱くなった部分を触ると火傷のリスクがあるので気を付けてください。紙素材のラベルが貼られている場合、ライターで加熱すると燃えてしまうので要注意です。
ネジ
長さが約3cm以上の細すぎないネジは、ワインのコルクを開ける際に便利なアイテムです。ケガのリスクが少なく、失敗しづらいので、初心者の人でも問題ありません。
ドライバーを使って、コルクの中心部にしっかりとネジを差し込みます。奥まで差し込んだら、安定した状態かどうかを確認してください。その後、ペンチを使って引っ張り上げることで簡単に開けられるはずです。
ただし、ひねりながら抜こうとすると、ネジや釘だけが外れてしまい、コルクが取り残されてしまうことがあります。力任せで抜こうとせず、真っ直ぐ上に引き抜きましょう。
小さめのナイフ
小さめのナイフは、コルクを抜くのに便利なアイテムです。ナイフのサイズが大きすぎると、コルクが切れてしまいやすくなります。デザートナイフやディナーナイフなどの小さめのものを選びましょう。
ナイフは、コルクに対して少し斜めに傾けた状態で、奥まで差し込んでください。そのまま外側からくるくると回すと、少しずつコルクが浮き出てきます。半分以上出てきたら、最後は手で引っ張りましょう。
ナイフを使う際は、近くに人がいないことを必ず確認してください。引き抜く力が強いと、持っているナイフを手放してしまい、ケガにつながるリスクがあるので注意してください。
靴
意外に思う人も多いかもしれませんが、靴もワインを開ける際に便利なアイテムの1つです。靴ならどの家庭にも必ず置いてあるので、代用品としては使いやすいでしょう。
靴を使う際は、まず、ボトルと靴が垂直になるようにセットします。ボトルの底を靴の分厚い部分にあてたら、コンクリートの壁や床などに打ち付けます。
何度も打ち付けることで、気泡が少しずつコルクを押し上げ、やがて手でも抜けるようになるはずです。
ケガなどのリスクは少ないですが、壁に打ち付けることで音や振動が発生します。賃貸などの集合住宅で試すのは控えましょう。
タオル
靴と同じ方法で、タオルでもワインを開けられます。薄いタオルだとビンが破損するリスクがあるので、厚手のものを選びましょう。
ボトルの底に何回か折り畳んだタオルを当て、コンクリートの壁や床などに打ちつけてください。何度も繰り返すうちにコルクが浮き始め、最後は手でも簡単に抜けるでしょう。
靴と同様に、気泡がコルクを押し上げてくれるので、コルクにほとんど触れることなく開けられます。
ただし、タオルと同様に音や振動が発生する方法です。賃貸などの集合住宅では試さないようにしましょう。
ハサミ
ハサミはワインを開けるのに便利なアイテムの1つです。ただし、両刀使う必要はありません。
ハサミを使う際は、コルクに対して片刀を少し斜めにして奥まで差し込みます。垂直にすると、力が入りにくくなってしまうの要注意です。
外側から力を入れてくるくると回すことで、コルクが浮いてきます。半分以上浮き出たら、最後は手で一気に引き抜きましょう。
ナイフと同様に、周囲に人がいないか確認してから試してください。引き抜く力が強すぎると、持っているハサミで自分や周りの人を傷付けてしまう可能性があります。
また、刃の部分を握ってしまうリスクがあるので、軍手や手袋を着用しておくと安心でしょう。
アイスピック
ナイフやハサミのように、アイスピックを使えば、コルクに刺してワインを開けられます。
アイスピックは少し傾けて、可能な限りコルクの奥まで差し込んでください。コルクが少し浮いてきたら、刺す場所を分散させることで、力が入りやすい状態になります。半分以上出てきたら、手で簡単に引き抜けるはずです。
何度も刺すとコルクが崩れやすくなり、アイスピックを刺しても不安定な状態になってしまいます。刺しすぎには要注意です。
たこ焼きピックでも同様の方法で開けられますが、プラスチック素材のものだと、コルクに差し込んだ時に折れる可能性があります。コルクに刺しても耐えられるような、金属素材のものを使うのがおすすめです。
竹串
柔らかいコルクを開けるなら、竹串を使ってみましょう。比較的新しいワインだと、コルクが固くて刺さりにくいので、古いワインを開ける時に試してみてください。
竹串はコルクに対して少し斜めに差し込み、一気に押し上げるように引き抜きます。
竹串は強度が弱く折れやすいので、折れるのが不安な人は、3本ほどを束にして、輪ゴムやセロハンテープで留めておくと扱いやすいでしょう。竹串なので、ケガのリスクが少なく、安心して使えます。
フォーク
固めのコルクは、フォークを使うことで簡単に開けられます。柔らかいコルクは崩れやすいので、フォークを刺しても安定しにくく、あまりおすすめできません。
柔らかいコルクは竹串・固いコルクはフォークと使い分けをするとよいでしょう。
フォークはコルクに対して少し斜めに傾け、コルクの奥まで差し込みます。少しずつ回しながら引き上げると、すっぽり引き抜けるでしょう。
ただし、特定のか所に刺した状態でコルクを引き抜こうとすると、負荷がかかるバランスが崩れ、コルクが破損する可能性があります。刺す場所は2〜3回ほど変えると、安定したまま引き抜けるでしょう。
ワインのコルクを代用品で開ける時の注意点
コルク抜きがなくても、ワインを開けるのに使えるアイテムはたくさんあります。しかし、代用品には本来の使い方があり、ワインのコルクを開けることを目的としていません。
代用品で開ける際には、以下の注意点を意識しましょう。
ワインをおいしく味わうためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ケガに気を付ける
小さめのナイフ・ハサミ・アイスピックなど先端がとがったものを使う場合は、ケガをしないように注意しましょう。
ケガが心配なら、靴やタオルで覆ったまま壁に打ち付け、衝撃を与えることでコルクを押し出す方法を試すのがおすすめです。
ただし、こちらも衝撃が強すぎるとビンが割れてしまいます。靴やタオルで覆うことで、瓶へのダメージを抑えましょう。
コルクを落としたら濾過する
抜く途中に、コルクが欠けたり崩れたりすることもあるでしょう。そのような場合は、割り箸などの細い棒でコルクを押し込んで、ワインの中に落としてください。
コルクがボロボロになってしまっても、コーヒーフィルターや茶こしでカスを濾過すれば問題ありません。濾過した後のワインを1日で飲み切れない時は、蓋付きのデキャンタなどの容器に移して保存してください。
比較的新しいワインのコルクは固い
コルクは水分が浸透するほど柔らかくなります。そのため、比較的新しいワインのコルクは固いものが多く、竹串などで刺して開けるのは簡単ではありません。
固いコルクの場合、水分を含ませる必要があります。ワインを横に傾けることでコルクに水分が行き渡るようにしましょう。
また、古いコルクを抜く時は、先端が細い釘やアイスピックよりも、ナイフやハサミのほうが安全に開けられるでしょう。
コルクが割れた時のワインの保存方法
ワインを開ける時にコルクが欠けても、すべて抜き取れたのなら、そのまま保存して構いません。
100円ショップなどに売っているようなワインストッパーを使うことで、風味を落とさずに保存できるでしょう。中には、ワインを寝かせて保存できるものもあるので、冷蔵庫にしまいやすくなります。
ワインストッパーが家になければ、応急処置としてラップをするのも1つの手です。空気に触れると急速に劣化してしまうので、簡易的でもカバーできるものを使いましょう。
コルクがワインの中に入ってしまった際は、ワイン用のデキャンタやガラスの容器に移してください。プラスチック容器は、光を透過してしまう上に、密度が下がってしまうのであまりおすすめしません。
コルク抜き以外でも身近なもので代用できる
ワインのコルクを開ける時の代用品は、以下の通りです。
コルク抜きの代用品には、小さめのナイフやハサミといったコルクに刺して開けるものや、靴やタオルといった衝撃を加えた時の空気圧で開けるものがあります。
小さめのナイフやハサミのほうが比較的スムースかつ確実に開けられますが、ケガしやすいというリスクは否めません。不安な場合は、靴やタオルを利用しましょう。
代用品で開ける場合は、本来のとは異なる使い方をするので、ケガやコルクの破損などにより気を付けてください。
コルクが割れた時は、ワインストッパーで蓋をしたり、ワイン用のデキャンタやガラスの容器で保存したりしましょう。ぜひ代用品を活用し、おいしいワインを味わってみてください。
[文・構成/grape編集部]