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ローリエの代用食品11選を紹介! 特徴や使い方も合わせて解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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葉っぱの写真

※写真はイメージ

「煮込み料理をしようと思ったのにローリエがなかった」「ローリエだけ買い忘れてしまった」「うっかり切らしてしまって肉や魚の臭み取りができない」など。

ローリエを料理で使おうと思った時、このような悩みを抱えた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ローリエは、ほのかな甘い香りと苦味が特徴で、香りづけや臭み消しに使えるのが特徴のハーブです。消化を促し胃腸の負担を減らすため、食欲不振の改善に役立ち、肝臓や腎臓の動きを活発にする効果があることでも知られています。

そこで本記事では、ローリエの代用食品を紹介します。

ローリエのように料理の香りづけに使えるものと、香りづけはできないけれど、肉や魚の臭みを取るのに便利な食材が分かりますので、ぜひ最後までお読みください。

ローリエは料理の香りづけに使えるハーブ

お皿に盛った葉の写真

ギリシャ神話にも登場し、古代ローマのオリンピックでは勝者の頭上に捧げられたともいわれる月桂樹の葉、ローリエ。シナモンと同じクスノキ科ですが、属性はゲッケイジュ属です。雌雄異株で、雌株はオリーブに似た実をつけることで知られていますが、日本で見かけることはあまりないでしょう。

ローリエは、消化を促し胃腸の負担を減らすため、食欲不振の改善に効果的です。さらに、肝臓や腎臓の動きを活発にする働きもあります。

ほのかな甘い香りと苦味が特徴で、香りづけ臭み消しに使われることが多いです。煮込み料理やスープに加えて香りづけするホールタイプと、内臓系や臭みのある肉・魚の臭みを取るのに便利な粉末タイプのものがあります。

【用途別】ローリエの代用食品一覧

お皿に盛った葉の写真

ローリエの使い方は、以下の通りです。

  • 煮込み料理やスープの香りづけ。
  • 肉や魚の臭み取り。

ローリエのようなハーブなら、どちらの用途でも代用できます。しかし、ハーブを家に置く習慣がない人もいるでしょう。そのような場合は、セロリの葉を使ったり、料理清酒牛乳などの身近にある食材で代用したりできます。

ハーブ以外のもので代用する場合は、香りづけができないことがほとんどなので、気をつけましょう。

ここでは、用途別に適した食品を表にまとめました。

できること代用食品名
煮込み料理やスープの香りづけ
肉や魚の臭み取り
・ローズマリー
・タイム
・バジル
・ナツメグ
・コリアンダー
・ディル
・セロリの葉
肉や魚の臭み取りのみ・料理清酒
・牛乳
・おろし玉ねぎ
・ヨーグルト

代用品の種類によって使い方が異なるので、作るものに合わせて調整しましょう。

ローリエの代用食品7選

葉の写真

ローリエの代用となる食品は以下の通りです。

  • ローズマリー
  • タイム
  • バジル
  • ナツメグ
  • コリアンダー
  • ディル
  • セロリの葉

ローリエのようなハーブや葉っぱで代用する場合、異なる香りでの仕上がりを楽しめるでしょう。ローリエと同様に、ホールタイプなら香りづけ、粉末タイプなら臭み消しに使えます。

それぞれの食品の特徴や注意点、代用品としての使い方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ローズマリー

ローズマリーは、松のような強い香りが特徴の、シソ科のハーブです。消臭や抗菌、酸化防止の作用があるので、肉料理に使うことで鮮度を長持ちさせる効果が期待できます。

香りが強いので、大量に使うと苦味が出てしまいます。煮込み料理に仕上げとしてトッピングするだけでも風味が加わるので、量には注意しましょう。

焼き菓子の香りづけなどにも使うことができる上に、美容や芳香剤としての効果が高いので、自家栽培している人が多いハーブでもあります。

タイム

シソ科のハーブで、柑橘系の清涼感ある香りが特徴のタイム。ハーブの中でもトップレベルの殺菌・抗菌の作用があり、気管支炎やぜんそく、咳などの症状緩和にも効果的です。健康的な効果の高さから、お茶としても親しまれています。

長時間加熱しても香りが飛ばないので、長時間煮込む料理にも向いています。料理の仕上げにパラパラと振りかければ、香りが加わるだけでなく、オシャレな見た目を楽しめるでしょう。

バジル

バジルは、シソ科のさわやかな香りのするハーブです。ローリエと同じ成分のシネオールが含まれているため、香りづけに使うと似たような仕上がりになります。胃腸を活性化させる働きがあり、便秘解消や肌荒れの改善効果が期待できるでしょう。

肉や魚の臭みを消し、本来の風味を引き出してくれるので、オーブン焼きなどにも使われることが多いです。ほかのハーブと比較すると葉が柔らかいので、サラダに加えてもおいしく味わえるでしょう。

ナツメグ

ナツメグは、インドネシアのモルッカ諸島原産のニクズクという果実から取れるスパイスです。独特の甘い香りが特徴で、肉・バター・生クリームといった動物系の臭みを抑える働きがあります。ヨーロッパでは古くから料理に使われている人気のハーブです。

ひき肉との相性がよく、肉団子やハンバーグとの相性がとてもよいです。また、煮込み料理に加えると、臭みを消しつつ料理の風味を引き出してくれます。

ただ、ナツメグは摂りすぎると、幻覚作用や興奮状態などの中毒症状が出るといわれています。適正な量は人によって異なりますが、小さじ2杯未満を目安にすると安心でしょう。

コリアンダー

コリアンダーは、地中海沿岸が原産とされるセリ科の1年草です。葉や茎はハーブや葉野菜として、種子は乾燥させてスパイスとして調理で使われます。デトックス効果偏頭痛などの症状緩和に効果的です。

葉の部分は別名でパクチーとも呼ばれています。風味とクセが強く、好みがわかれるので、トッピングに用いられる事が多いです。しかし、種子の部分はクセが少ないので、さまざまな料理に使えます。

独特の香りで肉の臭みをとる役割があるので、ローリエの代わりとしてコリアンダーを使う時は、少量を振りかけるとよいでしょう。

ディル

ディルは、セリ科イノンド属の1年草です。羽のような形の細くてやわらかい葉で、さわやかな香りほんのりとした甘みを楽しめます。別名「魚のハーブ」と呼ばれており、魚料理で使われることが多いです。

催眠効果があるので、キッチンハーブとして使用することで、赤ちゃんの夜泣き対策や不眠症の改善に使われることが多いです。また、胃腸の働きを助ける効能があるので、胃もたれを解消し、消化を促進する効果も期待できます。

お酢との相性がよいので、ピクルスの味の決め手としても使われることが多いです。また、魚介のマリネやスモークサーモンの香りづけにも重宝されています。

セロリの葉

セロリの葉はハーブではないですが、独特の強い香りがあるので、肉や魚の臭み消しの効果があります。ビタミンB1・B2が多く含まれ、そのほかにもβカロテン・ビタミンC・食物繊維などの栄養も摂取可能です。また、これらの栄養は茎よりも葉に2倍近く含まれているので、積極的に食べたい野菜です。

セロリの葉はアクがあるので、そのまま食べると強い苦味が残ります。臭み消しとして使う際は、水にさらしてから使いましょう。切り口から苦味が抜けるので、風味が和らぎます。

ローリエがない時に肉や魚の臭みを取れる4つの食材

お皿に盛ったハーブの写真

ハーブやセロリの葉のように香りづけはできませんが、肉や魚の臭みを取れる食品は以下の通りです。

  • 料理清酒
  • 牛乳
  • おろし玉ねぎ
  • ヨーグルト

ハーブと異なり、自宅に置いてあることが多いものばかりなので、代用品として使いやすいでしょう。また、これらの食品は臭みを取るだけでなく、素材を柔らかくしてくれるというメリットもあります。

それぞれの食品の特徴や注意点、代用品としての使い方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

料理清酒

料理清酒は、肉や魚の臭み取りに便利な調味料の1つ。食塩が含まれている料理酒とは異なり、食塩ゼロなのが特徴です。

料理清酒に含まれる有機酸には消臭効果があるので、調理する食材に揉み込み、5〜10分置くことで内臓系の臭みが取れます。また、料理の味付けを邪魔せず、素材を柔らかくする効果も期待できるでしょう。

料理清酒と同様に、赤ワインのアルコール成分にも肉や魚の臭みを抑える効果があります。赤ワインの酸味は肉のパサつきを抑えるので、しっとりとした味わいが楽しめるというのもメリットです。
料理清酒がない場合は、赤ワインで代用してもよいでしょう。

牛乳

冷蔵庫にストックされていることの多い牛乳も、肉や魚の生臭さを軽減し、柔らかくする働きがある食品です。牛乳にはたんぱく質や脂肪の粒子が含まれており、臭いの原因となる物質を吸着します。

臭み取りとして使う際は、牛乳に肉を半日〜ひと晩漬けて置くだけで問題ありません。薄切り肉なら半日、常温の生魚なら10分程度でも大丈夫です。漬け込んだ肉や魚は水でしっかり洗い、水分を拭き取ってから調理するとよいでしょう。臭み取りの効果が強力なので、ニンニクやレバーなどの臭い消しにも使われています。

おろし玉ねぎ

玉ねぎには、プロテアーゼという酵素が含まれており、肉や魚の臭みを消し、たんぱく質を分解して肉をやわらかくする効果があります。プロテアーゼは胃もたれ解消効果も期待できるので、塊肉などの調理の際に、胃の負担を軽減してくれるでしょう。

おろし玉ねぎは、ステーキやソテーで使われることが多い食品です。ほかの代用品と同様に、肉を柔らかくする効果があるので、ワンランク上の食感を楽しめます。

漬け込む時は、肉全体をフォークなどで刺すことで、プロテアーゼが浸透しやすい状態にしてみてください。

ヨーグルト

牛乳と同様に、ヨーグルトにも肉の臭いを吸着し、肉や魚をやわらかくする働きがあります。牛乳と同様にたんぱく質や脂肪の粒子が含まれているので、臭み取りの効果が高いのです。常温にもどした肉や魚を1時間ほど漬け込むことで、ヨーグルトの酸味が臭みを取ってくれます。

また、ヨーグルトを加えたタレに肉や魚を漬け込んで、冷凍保存することも可能です。忙しい時でもすぐに調理ができますし、漬けダレと一緒に冷凍することで、冷凍焼けを防げます。

ローリエがない時はほかの食材で代用しよう

お皿に盛った葉の写真

ローリエは、ほのかな甘い香り苦味が特徴のハーブです。ホールタイプは煮込み料理やスープの香りづけ、粉末タイプは肉や魚の臭み取りに使えます。

ローリエが手元にない時に使える代用品は以下の通りです。

  • ローズマリー
  • タイム
  • バジル
  • ナツメグ
  • コリアンダー
  • ディル
  • セロリの葉
  • 料理清酒
  • 牛乳
  • おろし玉ねぎ
  • ヨーグルト

ローリエの代用品には、煮込み料理やスープの香りづけに使いやすいハーブやセロリの葉や、肉や魚の臭み取りに便利な食品などがあります。

ハーブやセロリの葉の場合は、香りが異なるので、ローリエとは一味違った仕上がりを楽しめるでしょう。また、ハーブによっては消臭や抗菌効果が期待できる一方で、香りが強すぎることがあるので注意が必要です。

料理清酒や牛乳は、香りづけはできませんが、臭み取りには便利です。10分程度〜1日漬け込むことで、内臓系の生臭さが取れるだけでなく、肉や魚を柔らかくする効果も期待できます。冷蔵庫や調味料棚にあるものばかりなので、手軽に使えるのもメリットです。

ハーブから調味料に至るまで、ローリエの代用品として使えるものはたくさんあります。ぜひいろいろな代用品にトライしてみてください。


[文・構成/grape編集部]

出典
日救急医会関東誌 オフィシャルサイト

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