赤ワインの代用食品12選! 使う際の際の2つの注意点やレシピも紹介
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「レシピに赤ワインが書いてあるけど持っていない」「ビーフシチューを作る時に、赤ワインの代わりになるものが知りたい」と思ったことがある人は、一定数いるのではないでしょうか。
赤ワインは飲むだけでなく、料理の風味付けやコクを出すために使われます。洋食を作る際に必要ですが、常備していない人もいるでしょう。身近な調味料で赤ワインを代用できれば、わざわざ買いに行く手間がかかりません。
そこで本記事では、赤ワインの代用方法について解説します。代用方法ごとの特徴と、適した料理を紹介。代用する際の注意点も解説しているので、赤ワインがなくて困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
赤ワインの代用食品12選
赤ワインは、調味料やほかの食品で代用できます。赤ワインを料理に使う目的は、風味つけや臭み消しです。
肉をやわらかくする効果が期待できるため、煮込み料理や洋食のソースを作る際によく用いられます。代用品それぞれの特徴を理解して、最適なものを選べるようにしましょう。
ぶどうジュース
ぶどうジュースは赤ワインの代わりに使えます。赤ワインと見た目が似ており、肉をやわらかくする効果も期待できるため、代用品として活用可能です。
また、色もほとんど同じなので、見た目も似たような仕上がりに。煮込みやデザートなど、赤ワインが必要になるさまざまな料理に使えます。
ぶどうジュースは赤ワインにはない甘味がある点は要注意です。料理に使う際は、ほかの調味料を調整しなければいけません。
特に、砂糖やみりんを入れる量に注意しましょう。代用品として使うぶどうジュースは、100%果汁のものを選ぶと、赤ワインを使った時と近い仕上がりにできます。
バルサミコ酢
バルサミコ酢は、赤ワインと同様にぶどうを長期熟成して作られる調味料です。料理に風味を加えたり、コクを出したりする時に使えます。
風味付けだけでなく、酢に含まれる酢酸の効果で、肉をやわらかくする効果も。煮込みや肉に合わせるソースなど、加熱する料理におすすめの代用品です。
バルサミコ酢で赤ワインの代用をする際は、酸味を加熱して飛ばす必要があります。火を通しても酸味を強く感じる場合は、砂糖などを入れて調整しましょう。大量に入れると、加熱しても酸味が飛ばない可能性があるため要注意です。
クランベリージュース
クランベリージュースも赤ワインの代わりに使えます。クランベリージュースは、タンニンで肉をやわらかくする効果が期待できるだけでなく、風味付けも可能です。デザート類のソースに使うと、甘味や酸味を生かせます。
クランベリージュースは赤ワインよりも酸味と甘味が強いため、使う量に要注意。特に、赤ワインを大量に使う煮込み料理などに入れる場合、風味が変わってしまいます。ほかの調味料を調整して、料理全体の味を整えるのが重要です。
赤ワインビネガー
赤ワインビネガーは、ぶどうの風味と色付けができるので、代わりに使えます。赤ワインビネガーはバルサミコ酢よりもコクが少なく、フレッシュな風味が特徴です。
赤ワインと同じ風味を再現できますが、酸味が強いため要注意。サラダのソースや煮込みの隠し味など、少量だけ赤ワインを使う料理に代用するのがおすすめです。
料理酒
料理酒は食材の臭み取りやコクを出す効果があるため、赤ワインの代用が可能です。料理酒は、アルコールにより肉や魚を柔らかくする効果が期待できます。
ただし、料理酒には赤ワイン独特の色がありません。でき上がった料理の風味や見た目に影響が出るため、ほかの代用品と組み合わせて使いましょう。
蒸留酒
ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒も赤ワインの代わりに使えます。蒸留酒には、肉の臭みをおさえる効果が期待できるため、赤ワインの代用が可能です。また、ウイスキーの木樽の香りは、ワインの風味に似ています。
ウイスキーを料理に使うと、赤ワインを入れた時のコクや風味を再現可能です。アルコールの保水効果によって食材をやわらかくする効果も期待できます。
ウイスキーの香りと食材をやわらかくする効果が生かせるように、肉や魚を使った料理で赤ワインの代用をするのがおすすめです。
カシスジュース
カシスジュースには赤ワインと同じくタンニンが豊富に含まれているため、代用できます。カシスジュースには、赤ワインに似た渋みと風味があるのが特徴。100%果汁のカシスジュースを使うと、より赤ワインを使った時と同じような味を再現可能です。
赤ワインやほかのジュースと異なり、カシス独特の酸味があるため、煮詰めて作るソースやデザートに代用するのがおすすめ。砂糖が入っているものが多く、大量に入れると甘くなりすぎるため気を付けましょう。
コーラ
コーラも赤ワインの代わりに使えます。コーラは、肉のタンパク質を分解する効果が期待できるでしょう。コーラに漬け込んだり、煮込み料理に入れたりすると、赤ワインと同様に肉をやわらかくする効果が期待できます。
また、色も似ているため、赤ワインを使った時と似たような仕上がりにできる点もメリットです。ほかの代用品よりも砂糖が多く、甘味が強いため、入れる量に注意しましょう。
ビール
ビールは酵母と炭酸が含まれており、肉をやわらかくする効果が期待できるため、赤ワインの代用が可能です。うまみ成分であるアミノ酸も多く含んでいるので、料理にコクを出したい時にも使えます。
ビールには独特の風味と苦みがあるため、トマトやミートソースのように味の濃い料理への代用がおすすめです。
黒酢
黒酢は玄米などを長期熟成させて作られた調味料です。黒酢に含まれる酢酸には赤ワインと同じく肉をやわらかくする効果が期待できます。
黒酢は赤ワインと一緒にソースに使われることも多く、ぶどうジュースなど甘味のあるものと合わせるとさらに似たような仕上がりに。加熱して酸味を飛ばすと、黒酢のコクを生かせるため、肉を使った煮込み料理に使うのがおすすめです。
リンゴ
リンゴも擦りおろして使うと、赤ワインの代わりに使えます。リンゴはタンニンが含まれており、赤ワインと同じく肉をやわらかくする効果が期待できるでしょう。
特にリンゴの皮には渋みの元であるタンニンが豊富に含まれているため、丸ごとすりおろして使うのがおすすめ。あっさりとした甘味があり、ステーキの上にかけるソースなどに使うと、赤ワインを使った時に近い味になります。
リンゴジュースだと渋みや風味が少なく、代用品として適さないため要注意。リンゴを赤ワインの代わりに使う時は丸ごと使いましょう。
ロゼワイン
ロゼワインは赤ワイン同様、黒ぶどうの果汁から作られています。赤ワインと比較して渋みは少ないですが、味や風味が似ているため代用品として活用可能です。
トマト系のソースと相性がよく、豚肉や鶏肉を使った料理に代用するのがおすすめ。赤ワインを使う時よりもさっぱりとした仕上がりになりますが、似たような風味と味を再現できます。
赤ワインを白ワインで代用するのは難しい
赤ワインの代わりに白ワインを使うと、違った仕上がりになるためおすすめできません。赤ワインは深みやコクを出す目的で料理に用いられます。一方、白ワインは酸味やフルーティーな香りをつけるのが目的。
調味料として使う際は役割が異なるため、白ワインは代用品に向いていません。赤ワインを代用したい時は、ぶどうジュースやバルサミコ酢など、本記事で紹介しているものを使いましょう。
赤ワインを代用する際の2つの注意点
赤ワインの代用品として使えるものには、甘味や酸味の強いものがあります。代用品ごとの特徴に合わせて、レシピ全体の調味料の調整が必要です。
また、料理ごとに適した代用品は異なるため、自分の目的に合ったものを選択しましょう。
ほかの調味料の分量を調整する
代用品の中には、ぶどうジュースやコーラなど、赤ワインよりも甘味が強いものがあります。赤ワインの代用品としてぶどうジュースやコーラを使う場合は、砂糖を入れる量を減らして、甘味を調整しましょう。
また、バルサミコ酢や黒酢など酸味が強い代用品を使う時も、酸っぱさを緩和させるために砂糖を追加で入れる必要があります。代用品によってほかの調味料を調整して、料理全体の味を整えるのが重要です。
用途に合わせて食品を選択する
赤ワインはさまざまなもので代用できますが、代わりに使う調味料や飲料によって味が大きく異なります。代用品の効果は、肉の臭み取りや風味付けなど、使うものによってさまざま。作りたい料理によって代用品を変えるのが重要です。
例えば、バルサミコ酢はソースや煮込み料理に少量使う分には問題ありません。しかし、赤ワインが大量に必要なレシピに代用すると、酸味で仕上がりが変わってしまいます。代用品の特徴や得られる効果を理解して、自分の目的に合ったものを選ぶのが重要です。
赤ワインの代用品で作れるレシピ3選
赤ワインがよく使われる料理で、代用品を使ったレシピを紹介します。具体的な代用方法を理解して、料理を作る時の参考にしてください。
ビーフシチュー
ビーフシチューに入れる赤ワインは、肉をやわらかくする効果やコクを出す目的で使われます。赤ワインがない時はぶどうジュースで代用可能です。必要な材料は以下のとおり。
【材料(4人ぶん)】
具体的な作り方は以下のとおりです。
【作り方】
赤ワインをぶどうジュースで代用してビーフシチューを作れます。ぶどうジュースは200㎖の小さいパックだと、余らず使い切れるのでおすすめです。
デミグラスソース
デミグラスソースを作る際に必要な赤ワインは、料理酒で代用可能です。必要な材料は以下のとおり。
【材料(4人ぶん)】
具体的な作り方は以下のとおりです。
【作り方】
ハンバーグや肉を焼いた後の油が残っているフライパンで調理すると、さらにおいしく作れます。料理酒は赤ワインよりも塩分量が多いため、しょっぱくなりすぎないように注意しましょう。
ボロネーゼ
ボロネーゼを作る際に必要な赤ワインは、バルサミコ酢で代用可能です。必要な材料は以下のとおり。
【材料(2人ぶん)】
具体的な作り方は以下のとおりです。
【作り方】
トマトの酸味もあるため、バルサミコ酢を入れても酸っぱさが気にならなくなります。酸味が気になる場合は砂糖を加えて味を調整するのがおすすめです。
赤ワインを代用して洋食をおいしく仕上げよう
赤ワインは、ぶどうジュースやバルサミコ酢で代用可能です。赤ワインの代用品はそれぞれ特徴があり、適した料理が異なります。料理の種類や用途によって、代用品を使い分けるのが重要です。
また、赤ワインを使用する時と比べて、酸味や甘味が加わるなど、仕上がりに違いが生じます。代用品に合わせてほかの調味料を調整して味を整えましょう。代用方法と注意点を理解して、赤ワインがなくても料理を楽しめるようにしてください。
[文・構成/grape編集部]