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白玉粉の代用食品5選・適さない粉類3選! おすすめレシピも紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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茹で上がった白玉の写真

※写真はイメージ

「白玉粉を使いたいのに、買い忘れてしまった」「白玉粉をほかの食品で代用したい」という人もいるのではないでしょうか。

白玉粉が自宅にない時は、ほかの粉類で代用できます。一方で、白玉粉の代わりに適さない食品もあるので、料理に使う前に確認しておきましょう。

本記事では、白玉粉の代用品について解説します。白玉粉が自宅になく、買いに行くことも難しい人は、ぜひ参考にしてみてください。

白玉粉とはもち米を水びきした時にできる沈殿物を乾燥させた粉

トレイにのったお餅の写真

白玉粉は、もち米を精米して水で洗い、石臼で水びきした時にできた沈殿物を乾燥させたものです。水びきとは、米を水ごと挽くことを指します。

白玉粉はかつて、寒さの厳しい時期にもち米を洗って作られたことから、別名『寒ざらし粉』と呼ばれ、江戸時代に庶民に広まったのだそうです。

白玉だんごや大福に使われることが多い食品。白玉粉に水を少量ずつ加えながら練ると、まとまります。耳たぶ程度の柔らかさになったら丸め、ゆでたら食べられる状態に。

モチモチとした食感が特徴です。そのままでは味がしないので、シロップをかけたりきな粉を付けたりと、お好みの味で楽しめます。

白玉粉の代用食品5選

串団子を七輪で焼いている写真

白玉粉は、以下のような粉類で代用できます。

  • 上新粉
  • 米粉
  • もち粉
  • だんご粉
  • タピオカ粉

代用できる調味料のほとんどが米から作られており、白玉粉と同じように使えます。代用品を5つ紹介するので、白玉粉が自宅にない場合は使ってみましょう。

上新粉

上新粉の原料はうるち米で、柏餅や草餅などのお菓子を作る時に使われます。洗ってから乾燥させたうるち米を細かく砕いたものです。

白玉粉はもち米から作られるので、上新粉は原料が異なります。全く同じには仕上がりませんが、餅に使うと、どちらもモチモチとした食感に。

白玉粉よりも弾力があり、歯切れがよいです。上新粉を使う際は、多めのお湯を加えてしっかりつくと、歯ごたえのある食感になります。モチモチ食感のどら焼き生地や餅を作る際には、上新粉を使うのがおすすめです。

米粉

米粉の原料はうるち米ですが、上新粉よりも粒子が細かいのが特徴。団子や大福だけではなく、洋菓子を作る時にも使われます。

粒子が細かいため、白玉粉よりもなめらかな舌触りに。米粉には、製菓用と製パン用があります。白玉粉の代わりに使う際は、製菓用がおすすめです。製パン用の米粉にはグルテンが添加されている場合があるので、代用には向きません。

もち粉

もち粉の原料は白玉粉と同じくもち米で、よりきめが細かいのが特徴です。白玉粉よりなめらかで、弾力がある餅に仕上がります。

求肥(ぎゅうひ)の材料になるので『求肥粉』とも呼ばれることも。みたらし団子や大福などの和菓子だけではなく、ケーキやドーナツなどの洋菓子を作る際にも使われます。

だんご粉

だんご粉は、もち米とうるち米から作られる粉。だんご粉を使った餅は、モチモチとしていて、コシが強いのが特徴です。

主に、草餅やみたらし団子に使われます。白玉粉よりも固めなので、お団子を作る際に代用品として使うとコシを楽しめますよ。

タピオカ粉

タピオカ粉の原料は、キャッサバという芋のでんぷん。タピオカ粉はキャッサバの茎にあるでんぷんを粉状にしたものです。

米が原料の食品ではありませんが、和菓子にも使えます。大福やお団子を作る際に代用可能です。タピオカ粉で餅を作ると、白玉粉とよく似た食感に仕上がります。

白玉粉を代用できない食品3選

女性がNGサインを出す写真

以下のような粉類は、水を加えて練ってもまとまらないので、白玉粉の代用には適しません。

  • 片栗粉
  • 小麦粉
  • コーンスターチ

白玉粉がない時に何かで代用するためには、それぞれの特徴を把握しておくのがおすすめです。

代用品として使えないものを入れてしまうと、失敗して1からやり直ししなければならないことも少なくありません。代用に適さない調味料を3つ紹介するので、ここでしっかり確認しておきましょう。

片栗粉

片栗粉の原料は、じゃがいものでんぷんです。白玉粉のように水を加えてもまとまらないため、代用できません。ただし、水と混ぜて加熱すると餅のような食感になるので、少量加える程度ならお菓子作りにも使えます。

みたらし団子や大福など、白玉粉をメインに使うお菓子作りでは使えないので、ほかに適した食品がないか探してみましょう。

小麦粉

小麦粉は、水を加えて練ることで、白玉粉のようにまとまります。しかし、白玉粉と同じ使い方はできません。含まれている成分が異なるためです。

小麦粉に水を加えて練ると、グルテンというタンパク質を形成します。強い粘りが出ますが、白玉粉を使った餅のような、なめらかな食感にはなりません。

コーンスターチ

コーンスターチの原料はとうもろこしのでんぷんで、片栗粉のようにとろみづけなどに使われることが多いです。片栗粉とは異なり、冷めてもとろみが弱まらないので、プリンやカスタードを作る際にも使われます。

コーンスターチにはグルテンが含まれておらず、焼くとサクッとした食感に。水を加えて練っても、白玉粉のようにはまとまらず、ゆでることもできないので、代用には不向きです。

白玉粉の代用食品を活用できるレシピ5選

おしるこの写真

白玉粉の代用品を使ったレシピを5つ紹介します。

  • みたらし団子
  • 白玉だんご
  • 栗どら焼き
  • いちご大福
  • 柏餅

白玉粉に似た食感に仕上げたいなら、上新粉やもち粉で代用するのがおすすめです。白玉粉の代用食品を活用できるレシピを覚えておくと、料理の応用が効くようになります。白玉粉の代用食品で作れるものをチェックしてみましょう。

みたらし団子

みたらし団子を作る際、白玉粉がなければ上新粉でも代用が可能です。おいしいみたらし団子を作るコツは、白玉の柔らかさにあります。

上新粉は白玉粉より歯切れがよく、弾力がありますが似た食感のため、手元にない場合は代用してみましょう。みたらし団子の材料は以下のとおりです。

  • 上新粉:200g
  • 砂糖:20g
  • 熱湯:200㎖

みたらし団子の作り方は以下のとおりです。

  1. 上新粉と砂糖をしっかり混ぜる。
  2. 【1】に熱湯を入れ、ひとかたまりになるまでしばらく混ぜる。
  3. まとまってきたら、水で濡らした手で生地をこねる。
  4. 生地を30等ぶんに分ける。
  5. 沸騰したお湯で【4】を3分ゆでる。
  6. ゆで終わったらザルにあげ、水気を切る。
  7. みたらしのタレをかける。

上新粉に熱湯を入れる時は、3回に分けて入れると混ざりやすいのでおすすめです。

白玉だんご

白玉だんごを作る際は、白玉粉がなければもち粉でも代用できます。もち粉を使えば、白玉粉を使うよりなめらかで弾力のある食感になりますよ。

白玉粉と原料が同じもち粉を使えば、失敗しにくいでしょう。白玉だんごの材料は以下のとおりです。

  • もち粉:100g
  • 水:100㎖

白玉だんごの作り方は以下のとおりです。

  1. 白玉粉と同量の水を用意してボウルに入れる。
  2. 2割の水を残しておき、残りを加え生地をこねる。
  3. 生地をこねたら水分をしっかりなじませる。
  4. 均一になったら、しっかり握ってこねる。
  5. 生地がまとまってきたら、2~3等ぶんにして棒状にする。
  6. 白玉ができたら、つかるくらいの水を入れだんごを全量入れる。
  7. すべて入れ終わったら、箸で一度やさしくかき混ぜる。
  8. 3分後にすべての白玉だんごが浮いてきたら、追加で1分以上ゆでる

白玉だんごは、ぜんざいやフルーツポンチにも使えます。手作りのスイーツを食べたい時は、白玉だんごを作り置きしておきましょう。

栗どら焼き

栗どら焼きを作る際は、白玉粉がなければ米粉で代用できます。米粉で作ったどら焼きは、なめらかで柔らかな食感が特徴です。栗どら焼きの材料は以下のとおり。

【A】

  • ホットケーキミックス:50g
  • 米粉:大さじ1杯
  • 水:小さじ5杯
  • 溶き卵:2ぶんの1個
  • ゆで小豆:60g
  • 栗(甘露煮):2個

栗どら焼きの作り方は以下のとおりです。

  1. 白玉粉を水で溶き、ボウルに入れて【A】とよく混ぜ合わせる。
  2. フライパンに薄くサラダ油を入れて中火で熱し、【1】を丸く流し入れる。
  3. 【1】に穴が空いたらひっくり返して両面焼く。
  4. 【3】が冷めたら、ゆで小豆と栗の甘露煮を間にはさむ。

米粉で栗どら焼きを作る時は、グルテンが含まれていないものを使いましょう。

いちご大福

いちご大福を作る時に白玉粉がなければ、もち粉で代用しましょう。もち粉で作ると、柔らかくなめらかな食感になります。いちご大福の材料は以下のとおりです。

  • いちご:6個
  • こしあん:150g
  • もち粉:100g
  • 砂糖:30g
  • 水: 140㎖
  • 片栗粉:適量

いちご大福の作り方は以下のとおりです。

  1. いちごを洗って水気を取り、ヘタをとる。
  2. こしあんを【6】つに分けて丸め、平たくつぶす。
  3. 【1】で切ったいちごをあんで包む。
  4. ボウルにもち粉と砂糖を入れて混ぜ、少しずつ水を加える。
  5. ラップし600Wの電子レンジで3分加熱する。
  6. 電子レンジが終わったら5をよく混ぜ、再び600Wの電子レンジで2分加熱する。
  7. バットに片栗粉を入れて、大福生地を入れ全体にまぶして6等ぶんする。
  8. 【7】の生地を丸く平ら広げて、真ん中にいちごとこしあんをのせて包む。
  9. 丸く形を整える。

酸味のあるいちごを使うと、こしあんとのバランスが取れておいしく仕上がります。

柏餅

柏餅を作る際に、白玉粉がなければ、だんご粉で代用できます。だんご粉で代用すると、歯応えがあり、コシが強い柏餅になります。柏餅の材料は以下のとおりです。

  • だんご粉:150g
  • 砂糖 :20g
  • 水 :150㎖
  • あんこ:適量
  • 柏の葉っぱ :6枚

柏餅の作り方は以下のとおりです。

  1. だんご粉と水、砂糖を混ぜる。
  2. バットにクッキングシートを敷いて、【1】を流し、平らに広げる。
  3. 【2】を5分間蒸し器で蒸す。
  4. 蒸し上がった【3】を氷水の中で2分間冷やす。
  5. 【3】を冷やしている間に、ひと口大にあんこを丸める。
  6. 【4】を氷水に入れクッキングシートをはがし、縦に6等ぶんカットする。
  7. カットした【6】の上に【5】で丸めたあんこを置いて、柏の葉を餅に巻く。

餅を柏の葉っぱで巻く時は、つるつるしたほうを内側にするとくっつきません。

白玉がない時はほかの食品で代用して料理を楽しもう

お餅の写真

白玉粉が自宅にない時は、ほかの粉類で代用できる可能性があります。粉の種類によって特徴が異なるので、理解した上で代用するのがおすすめです。

上新粉や米粉を餅に活用すると、白玉粉を使った場合とよく似た食感に仕上がります。もち粉は白玉粉よりなめらかな口当たりで、だんご粉はコシがあるのが特徴です。

米が原料の粉を使うと、失敗しにくいでしょう。また、タピオカ粉もおすすめ。一方で、片栗粉や小麦粉などでは代用できません。

代用に適さない食品も知っておくことで、料理やお菓子作りの失敗を防げます。白玉粉がない時は、自宅にある食品をうまく活用し、料理やお菓子作りを楽しみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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