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醤油の代用調味料9選! 料理に使う時の注意点やおすすめレシピも紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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醤油の写真

※写真はイメージ

「醤油が必要なレシピなのに、切らしてしまった」「家にある調味料を醤油の代わりに使いたい」「ほかの食品でおいしく作れるか不安」という悩みを抱えたことがある人はいるのではないでしょうか。

醤油は汎用性が高く、料理に欠かせない調味料です。和食に限らず、洋食や中華の隠し味にも利用され、使わない日がないといっても過言ではありません。

日常的に使用する頻度が高いため、少なくなっていることに気付かず、切らしてしまうことも。料理の途中だと買いに行けないので、ほかの調味料で代用が必要です。

そこで本記事では、醤油の代用方法について解説します。代用品を使う時の注意点や、醤油がなくても作れるレシピを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

醤油の代用調味料9選

6種の醤油の写真

醤油は大豆や小麦を発酵・熟成させて作られる調味料です。色と香りが特徴的で、主に和食の風味付けに用いられます。

醤油を代用するには、独特のうまみや香りの再現が必要です。代用品それぞれの特徴を理解して、自分の作りたい料理に合わせたものを選べるようにしましょう。

めんつゆ

めんつゆは醤油をベースに、砂糖やみりんが配合された調味料です。醤油が材料に使われているため、風味やうまみを再現できます。かつおや昆布のだしが含まれているため、和食を作る際の代用におすすめ。

また、甘味もあるため、砂糖やみりんを追加で入れずに済みます。調味料を入れる手間が省けるため、醤油のほかに、砂糖やだしが必要な料理に使うのがおすすめです。

めんつゆは代用品の中でもっとも醤油に近い味を再現できますが、入れる量が多いと甘くなりすぎてしまう点がデメリット。濃縮されて塩分の多い商品もあるため、希釈濃度や入れる量に注意しましょう。

白だし

白だしは薄口醤油や白醤油に、だしを加えて作られた調味料です。味が醤油に似ているため、代用品として使えます。

白だしは醤油よりも、かつおだしや昆布だしの風味が強いのが特徴。煮込み料理やうどんなど、だしの風味を生かせる料理に使うのがおすすめです。

白だしには醤油独特の色と風味がなく、料理の仕上がりに違いが生じます。そのため、照り焼きのように醤油の色味や香ばしい風味が重要な料理には向いていません。

醤油の代わりに白だしを使う際は、でき上がりの見た目や風味への影響を考慮しましょう。また、白だしは商品によって塩分濃度や風味が異なります。料理に入れる時は、少量ずつ入れて味を調整しましょう。

煎り酒(いりざけ)

煎り酒(いりざけ)は、純米酒と梅干しを煮立てたものに、昆布やかつお節で風味付けをした調味料です。煎り酒は、醤油と風味が似ているため、代わりに活用できます。

醤油の味に近いので、刺身や豆腐などにそのままかけて使えるのがメリット。醤油よりも塩味が薄いので、塩分を抑えたい時に使うのがおすすめです。

煎り酒は梅干し独特の酸味があるため、醤油の代わりに使う際は入れすぎに注意しましょう。また、全体的に薄味の仕上がりになるため、ほかの調味料で塩味の調整が必要です。

オイスターソース

オイスターソースは、牡蠣の煮汁を濃縮したものに、砂糖や塩などが加わった調味料です。魚介の風味が特徴的で、中華料理を作る際によく用いられます。ウスターソースや中農ソースと比較して酸味が薄く、醤油のうまみを再現可能です。

オイスターソースは魚介の風味と甘さが特徴的なので、魚を使った煮物や炊き込みご飯に使うのがおすすめ。醤油にはない甘味があるため、代用する際は料理全体に使う砂糖の量を調整しましょう。

いしる

いしるとは、魚介の身や内臓を塩漬けし、熟成させたエキスを抽出して作られた調味料です。長時間発酵によりうまみがあり、醤油と風味が似ているため、代用できます。

魚介を原料にしているため、海鮮の風味が特徴的。チャーハンや魚の煮つけなど、魚介の風味が加わっても問題ない料理に使うのがおすすめです。

また、いしるは原料に小麦や大豆が含まれていないため、アレルギーがある人でも安心して料理に使えます。小麦や大豆アレルギーで醤油が使えない人は、いしるで代用してみてください。

ナンプラー

ナンプラーは、アンチョビなどの魚を発酵・熟成して作られたタイの調味料です。醤油に似た風味と塩味があるため、代用品として使えます。

魚を発酵させたことによる深いコクと独特の匂いが特徴。醤油の代用をする際は、魚介やかつおだしを使う料理など、ナンプラー独特の匂いが気にならないものに使うのがおすすめです。

ナンプラー独特の香りを抑えたい時は、加熱して利用するのがおすすめ。魚の風味が薄くなり、醤油のような風味と塩味だけを残せます。

ポン酢

ポン酢は醤油に果汁を入れて、酸味を加えた調味料です。加熱して酸味を飛ばすと、醤油に近い味になります。鶏肉や豚肉の煮込みなど、醤油とお酢を入れる料理に使うのがおすすめです。

ポン酢は加熱せずに使うと、独特の酸味が残り、料理の仕上がりに大きな影響をおよぼします。大量に使うと酸味が残る可能性があるため、醤油を少量だけ使うレシピに代用するのがおすすめです。

ココナッツアミノ

ココナッツアミノは、ココナッツの樹液と塩を発酵させて作られた調味料です。薄口醤油の味に似ており、あっさりとした風味と甘味が特徴。

小麦や大豆が含まれていないため、塩分カットやグルテンフリーのレシピで、醤油の代わりに使われています。海外のスーパーでよく販売されており、国外でも醤油の風味を味わいたい時におすすめの代用品です。

生抽(シンチュウ)

生抽(シンチュウ)は中国で日常的に使われている調味料です。以下の食材を発酵させて製造しているため、醤油と似た風味があります。

  • 大豆
  • 黒豆
  • 小麦粉

生抽は醤油とほとんど同じ用量で使えて、どの料理にも代用可能です。醤油と比較して塩味が強いため、入れる量に注意しましょう。

醤油の代用品を使う時の3つの注意点

出汁の写真

醤油の代用品として使う調味料は、それぞれ味や風味が異なります。料理や用途に合わせて使わないと、味や見た目が大きく違ってしまうことも。代用する際の注意点を理解して、醤油を使った時に近い味を再現できるようにしましょう。

料理によって使い分ける

醤油の代わりに使える調味料は、原材料によって風味が大きく異なります。醤油を代用する際は、料理のレシピに適した調味料を選ぶのが重要です。

例えば、和風の煮物にはめんつゆや白だし、魚を使った料理にはいしるやナンプラーが適しています。代用する調味料によって仕上がりに違いが出るため、料理の風味に合わせて使い分けしましょう。

塩分量に注意する

醤油の代用品には、塩分濃度の濃いものがあります。塩分濃度が濃い調味料を、醤油と同じ分量で入れると、味が濃すぎるといった事態になりかねません。

特に、めんつゆや白だしは濃縮されている商品が多く、薄めて使用することを前提にしているため要注意です。

一方で、煎り酒やココナッツアミノは醤油に近い風味ですが、塩分はほとんど含まれていません。醤油の代わりに使うと薄味になりすぎる可能性があるため、塩やほかの調味料で調整しましょう。

加熱が必要なものがある

醤油の代用品の中には、加熱しないと酸味や原材料の風味が強すぎるものがあります。特徴の強い調味料を加熱せずに使うと、醤油の味を再現できません。

例えば、加熱していないポン酢を醤油の代わりに使うと、酸味が強すぎて異なる味わいになってしまいます。

また、加熱していないナンプラーやいしるは魚介の風味が強く、醤油を使った時の味を再現できません。料理への影響を考えた上で、代用する食品を選択しましょう。

醤油の代用品を使ったレシピ3選

肉じゃがの写真

醤油の代用品でもおいしく作れるレシピを紹介します。料理の種類ごとに、適した代用品を知っておくのが重要です。代用品を使う時のポイントを理解して、ほかの料理でも応用できるようにしましょう。

煮浸し

めんつゆを使った小松菜の煮浸しのレシピを紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料】

  • 小松菜:1束
  • 油揚げ:1枚
  • めんつゆ(4倍濃縮):大さじ2杯
  • 水:150㎖

めんつゆの濃度に応じて水の量は調整が必要です。2倍濃縮の場合に必要な水は75㎖。水分が足りない時は、水とめんつゆ両方の量を増やして調整しましょう。作り方は以下のとおりです。

【作り方】

  1. 小松菜の根を切り落とし、4~5cm幅に切る。
  2. 油揚げを細切りにする。
  3. 鍋に水とめんつゆ入れて、煮立たせる。
  4. 小松菜と油揚げを入れて、やわらかくなるまで煮る。

醤油で作る時は、だしやみりんを入れなければいけませんが、めんつゆは調味料1種類で済みます。濃縮めんつゆを入れすぎると塩味が強くなってしまうため、必ず濃度を確認しましょう。

親子丼

白だしを使った親子丼のレシピを紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料(2人ぶん)】

  • ご飯:300g
  • 鶏もも肉:1枚(250g)
  • 卵:2個
  • ねぎ:1本
  • 白だし:大さじ2杯
  • 水:160㎖

濃縮された白だしの場合は、水の量を調整して味を整えましょう。作り方は以下のとおりです。

【作り方】

  1. 鶏肉をひと口大の食べやすい大きさに切る。
  2. ねぎは根元を切り落とし、2~3mm幅で斜め切りにする。
  3. フライパンに白だしと水を入れてひと煮立ちさせる。
  4. 鶏肉とねぎもフライパンに入れてふたをし、4~5分弱火で煮る。
  5. 卵を回し入れたらふたをして、半熟になったら火を止める。
  6. 器に盛ったご飯の上にかける。

親子丼は薄口醤油やだしを使いますが、白だしなら1種類の調味料で済ませられます。

また、みりんや砂糖も含まれているため、追加で加える必要がありません。薄口醤油が必要な料理には、白だしを使うのがおすすめです。

肉じゃが

煎り酒を使った肉じゃがのレシピを紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料(2人ぶん)】

  • 豚こま切れ肉:150g
  • じゃがいも:2個
  • 玉ねぎ:2分の1個
  • 煎り酒:大さじ4杯
  • 水:200㎖
  • 塩:少々

煎り酒にはほとんど塩分が含まれていないため、塩を使って調整が必要です。作り方の詳細は以下のとおり。

【作り方】

  1. じゃがいもと玉ねぎをひと口大に切る。
  2. フライパンで豚肉を炒めて、色が変わったらじゃがいもと玉ねぎを入れる。
  3. 水と煎り酒、塩を加えて、落とし蓋をして6分ほど煮る。
  4. 落とし蓋を外して汁気がなくなるまで煮詰める。

醤油を煎り酒で代用すると薄めの味付けになるため、素材の味が引き立ちます。塩分を抑えられるので、血圧が気になる人におすすめです。

醤油がない時はほかの調味料を活用してみよう

醤油の写真

醤油は、めんつゆや白だしなどで代用できます。醤油をほかの調味料で代用する際は、塩分量や風味が異なるため調整が必要です。また、代用品になる調味料独特の風味や酸味が際立ちすぎないように、加熱を加えるなどの工夫をしましょう。

代用品によって適した料理が異なるため、特徴に合った調味料を選ぶ必要があります。自宅に醤油がない場合は、注意点を理解した上でほかの食品で代用してみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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