鶏ガラスープの代用品7選! 使う際の注意点やだしの取り方を解説 By - grape編集部 公開:2024-05-13 更新:2024-06-24 代用調味料 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 「中華料理を作りたいのに鶏ガラスープがない」「家にある食材で代用できないかな」「代用品を使うコツや注意点が知りたい」と悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。 鶏ガラスープはラーメンや鍋料理、シチューの隠し味など和洋中を問わず多くの料理に使われるだしです。そのため、粉末や顆粒など手軽に使える鶏ガラスープの素がたくさん市販されています。 しかし、頻繁に使用するため、切らした時は料理にコクが足りず困ってしまうでしょう。そんな時、家にある食材で代用できれば便利ですよね。 本記事では鶏ガラスープの代用品について解説します。『ほんだし』や『ウェイパー』など代用できる調味料や使い方が分かるので、鶏ガラスープを切らしている人は、ぜひ最後までお読みください。 鶏ガラスープを代用する場合はうまみが重要 鶏ガラスープは、あっさりしたコクと風味でどんな料理もおいしく仕上げます。鶏の骨や肉などを煮だすことで、うまみ成分であるグルタミン酸とイノシン酸が豊富に含まれるスープです。 うまみ成分は組み合わせることで相乗効果が働き、さらにおいしさが増します。鶏ガラスープが料理に深いコクと風味を与えるのは、グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果があるからです。 鶏ガラスープを代用する場合は、うまみ成分がある調味料を選ぶと間違いありません。また、代用する調味料のうまみ成分を知って組み合わせることで、鶏ガラスープを超えるおいしさになるでしょう。 うまみ成分の主な素材は、以下の通りです。 うまみ成分素材 グルタミン酸昆布・野菜(玉ねぎ・アスパラなど)醤油・みそ イノシン酸肉・魚 グアニル酸きのこ類 調味料に記載されている原材料でうまみ成分を知って、料理に生かしましょう。 鶏ガラスープがない時の代用品7選 鶏ガラスープの代用品には、中華の万能調味料やチキンコンソメなどがあります。味の違いや特徴を知って、作る料理に合わせて使いましょう。 『味覇(ウェイパー)』|うまみが強い 廣記商行の『味覇(ウェイパー)』は中華料理の万能調味料で、鶏ガラスープの代用品になります。鶏肉と豚肉、野菜のエキスを煮だしてペースト状にしたものです。 濃厚な豚のエキスが含まれているため、鶏ガラスープよりもコクがあります。やや塩分が強いため、様子を見ながら少しずつ入れましょう。 チャーハンなどに入れる時は、水に溶かしてから混ぜるか、少量の水分を入れて炒めると溶け残りがありません。また、ご飯茶碗2杯ぶんのチャーハンなら、『ウェイパー』10gを目安に作るのがおすすめです。 『創味シャンタンDX』|プロも愛用している 創味食品の『創味シャンタンDX』は、『ウェイパー』と味が似ているので代用できます。もともとは業務用として販売していた『創味シャンタン』でしたが、家庭用としてDXが発売されました。 プロの間では、『創味シャンタン』の歴史のほうが長いため、今でも愛用している料理店が多いです。 澄んだ清湯スープをベースに、香味野菜と20数種類のスパイスを配合した調味料で、缶や粉末、チューブタイプの3種類が市販されています。 味は『ウェイパー』より薄く上品に仕上げてありますが、鶏ガラスープよりも味が濃いため、『ウェイパー』と同量の使用がおすすめです。 『香味ペースト』|味が決まる Cook Doの『香味ペースト』は鶏ガラスープをベースに作られているので、代用品として使えます。柔らかいペースト状で、こがしニンニクやネギ油を使用した香り高い調味料です。 塩やコショウをしなくても味が決まるほど風味やコクが濃いため、隠し味には使えません。まずは、使いやすいチューブタイプを試してみてください。 『ダシダ』|牛骨エキス使用 韓国最大の総合食品メーカーCJの『ダシダ』は、韓国の調味料です。牛骨ベースのうまみ成分であるイノシン酸とグルタミン酸が入っているため、鶏がらスープの代用品になります。 韓国ではフライドポテトやビビンバの隠し味など、なくてはならない調味料です。以前は、専門店にしかなかった『ダシダ』ですが、今ではスーパーでも市販され手軽に購入できます。 鶏ガラスープよりも濃厚な味になるため、様子を見ながら少量ずつ入れてください。 『ほんだし』|素材によって味が違う 味の素の『ほんだし』はみそ汁などに入れる和風だしで、カツオや昆布がベースですが、鶏ガラスープの代わりになるでしょう。 『ほんだし』はベースとなる素材によって、以下のような特徴があります。 素材特徴 カツオ上質なカツオのうまみイノシン酸が豊富。 昆布真昆布を使用した上品でまろやかな味。 いりこ(いわし)新鮮ないわしの甘くて濃厚なコク。 あごだし(とびうお)焙煎したとびうおの甘くて香ばしい味。 素材によって味に違いがあるため、目的に合わせて分量を調節する必要があります。スパゲッティ1人ぶんなら、5gを目安に調整してください。 また、各種メーカーで市販されている和風だしでも、もちろん代用できます。 コンソメ|固形と顆粒で使い方が違う コンソメは鳥や牛、香味野菜をじっくり煮込んだスープを濃縮して乾燥させたものです。代用する場合は鶏ガラスープよりも味が濃いため、少量ずつ味を見ながら入れましょう。 種類は固形と顆粒の2種類あり、それぞれのメリット・デメリットを以下のようにまとめました。 メリットデメリット 固形溶けにくいので素材の中まで味が染みこむ。煮込み時間が短いと溶けずに残りやすい。 顆粒すぐに溶けるので味が足りない時に使える。すぐにだしが出てしまい浸透圧で素材に味が入りにくい。 浸透圧とは、味の濃度を調整する圧力のことです。強いだし汁に素材の水分が引っ張られてしまい、中まで味が入りにくくなります。 長時間煮込む料理には、水から固形コンソメを入れて素材の中まで味が入るようにしましょう。隠し味に使う場合は、すぐに溶ける顆粒がおすすめです。 また、固形でも包丁で削れば、すぐに溶けるので試してみてください。 椎茸の戻し汁|グアニル酸が豊富 椎茸の戻し汁は、うまみ成分のグアニル酸が豊富なので代用できます。うまみ成分のグアニル酸はきのこ類に多く含まれ、生よりも干椎茸のほうが含有量が多いといわれているので、ぜひだしをとってみましょう。 干し椎茸からだしをとる方法は、以下の通りです。 干し椎茸と冷水を密閉容器に入れてひと晩寝かせる。 戻し汁を鍋に入れて沸騰直前まで強火にかける。 沸騰直前で弱火にして10分保温する。 煮込み料理に入れると凝縮した椎茸の味と豊かな香りが、料理に深いコクをプラスします。すぐに使わない時は、製氷皿に入れて凍らせておくと少量ずつ使えて便利です。 鶏ガラスープの代用品を使う時の2つのポイント 鶏ガラスープの代用品を使う時は注意するポイントが2つあります。詳しく見ていきましょう。 分量は少しずつ調節する 鶏ガラスープはあっさりしていてうす味ですが、『ウェイパー』や『香味ペースト』は塩気が強いので注意が必要です。代用品を使う時は、少しずつ入れて味を見ながら調節しましょう。 同じ分量を入れてしまうと、塩辛くなりせっかくの料理が台なしになってしまいます。塩分が欲しい時は、塩を直接入れたほうが味を調整しやすいでしょう。 ほかの調味料を入れる 『ウェイパー』や『香味ペースト』は、味が中華料理よりになってしまいます。同様に『ほんだし』やコンソメも、和食や洋食に近付いてしまうので、ほかの調味料で味を補いましょう。 補いかたは醤油やケチャップ、ウスターソースなどを少しずつ入れて味を確認する方法があります。また、グルタミン酸が豊富な味の素を少量混ぜると、うまみが増して満足する味に仕上がるでしょう。 鶏ガラスープの簡単な作り方 手羽先を使って、手軽に鶏のだしを取ることができます。あっさりした味でクセがなく、どんな料理とも相性がよいので、ぜひ試してみてください。 【材料(できる量:約1000㎖)】 鶏手羽先:6本 生姜:10g 長ネギ(青い部分):1本ぶん 酒:15㎖ 水:1200㎖ 【作り方】 鶏手羽先を水で洗う。 皮に切り込みを入れる。 生姜の皮をむき薄く切る。 材料をすべて鍋に入れ強火にかける。 沸騰直前で弱火にして20分煮る。 火をとめて長ネギと生姜を取り出す。 ザルなどにキッチンペーパーを敷いてこすと、澄んだキレイなスープができあがります。ラーメンのスープやカレーに入れると、料理がひと味違うおいしさに仕上がるでしょう。 だしをとった手羽先も甘辛く味付けすれば、おいしく食べられるのでとても経済的です。また、小分けして冷凍しておくと、無添加のだしがいつでも使えます。 鶏ガラスープの代用品を使ったレシピ3選 鶏ガラスープがなくても代用品を使えば、おいしい料理が作れますよ。紹介するレシピを参考にして、ぜひ作ってみてください。 春雨サラダ 鶏ガラスープをほんだしに代えた、和風テイストの春雨サラダです。カツオの風味が斬新で、あっさりした飽きない味に仕上がるでしょう。 【材料(3人ぶん)】 春雨:50g キュウリ:1本 人参:2ぶんの1本 ハム:2枚 酢:30㎖ 醤油:30㎖ 砂糖:10g ほんだし:5g ゴマ油:5㎖ 【作り方】 キュウリ・ハム・人参を千切りにする。 春雨を3分ゆでる。 春雨がゆであがる1分前に人参を入れる。 ゆでた人参と春雨をザルにあけ水にさらす。 水気を切った人参と春雨をボールに入れる。 残りの材料を全部入れて混ぜる。 人参はゆでなくても、容器に入れてラップをして600Wで1分加熱しても食べ頃の柔らかさになります。隠し味にオイスターソースを入れると、うまみとコクがアップするので試してみてください。 エビチリ 鶏がらスープを『ウェイパー』に代えて、自宅で本格的なエビチリが作れます。ポイントは、エビにしっかり片栗粉をまぶしてソースの調味料を合わせておくことです。 【材料(2人ぶん)】 エビ:200g 塩・コショウ:少々 片栗粉:少々 長ネギ(白い部分):1本 ニンニク・生姜:各1片 エビに塩・コショウをして片栗粉をまぶすことで、プリプリした食感になります。長ネギはみじん切り、ニンニク・生姜はすりおろしておきましょう。 【エビチリソース】 ケチャップ:30g オイスターソース:5g 砂糖:10g 酒:10g 醤油:5g 『ウェイパー』:5g 水:100㎖ 片栗粉:10g エビチリソースは器に全部入れて合わせておくと、慌てずに調理ができて失敗しません。また、『ウェイパー』は溶けにくいので、しっかり混ぜておいてください。 【作り方】 フライパンを熱して油を引き、ニンニク・生姜を入れて香りがでたらエビを炒める。 エビがピンク色になったらエビチリソースを入れて煮込む。 仕上げに長ネギを散らす。 豆板醤を入れて辛みをだす場合は、ニンニク・生姜と一緒に入れましょう。仕上げに溶き卵を入れると、よりコクのあるエビチリになるでしょう。 スペアリブ スペアリブは豚の肋骨周りの骨が付いた肉のことです。ちなみに、牛は骨付きカルビ、鶏は手羽元を指します。 【材料(2人ぶん)】 豚スペアリブ:500g 香味野菜(玉ねぎ・人参・パセリの茎など):適量 【調味料】 お湯:15㎖ 醤油:15㎖ ウスターソース:15㎖ ケチャップ:20g 砂糖:10g コンソメ(顆粒):3g 【作り方】 鍋にたっぷりのお湯を沸かす。 スペアリブと香味野菜を10分ほど煮てザルにあける。 フライパンに調味料とスペアリブを入れて火にかける。 汁気が半量になったらスペアリブをグリルで3~4分焼く。 骨付き肉はボリュームがあり豪華に見えるので、パーティーなど人が集まる場所で提供すると喜ばれる料理です。 鶏ガラスープは代用可能!エビチリやスペアリブを作ってみよう 鶏ガラスープは『ウェイパー』やコンソメで代用ができます。調味料によって味に違いがあるので、様子を見ながら少しずつ入れていきましょう。 手羽先を使った鶏だしも、ぜひ挑戦してほしいです。使った手羽先はスペアリブのソースで煮ても、おいしく食べられるので、試してみてください。 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな コメント
「中華料理を作りたいのに鶏ガラスープがない」「家にある食材で代用できないかな」「代用品を使うコツや注意点が知りたい」と悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
鶏ガラスープはラーメンや鍋料理、シチューの隠し味など和洋中を問わず多くの料理に使われるだしです。そのため、粉末や顆粒など手軽に使える鶏ガラスープの素がたくさん市販されています。
しかし、頻繁に使用するため、切らした時は料理にコクが足りず困ってしまうでしょう。そんな時、家にある食材で代用できれば便利ですよね。
本記事では鶏ガラスープの代用品について解説します。『ほんだし』や『ウェイパー』など代用できる調味料や使い方が分かるので、鶏ガラスープを切らしている人は、ぜひ最後までお読みください。
鶏ガラスープを代用する場合はうまみが重要
鶏ガラスープは、あっさりしたコクと風味でどんな料理もおいしく仕上げます。鶏の骨や肉などを煮だすことで、うまみ成分であるグルタミン酸とイノシン酸が豊富に含まれるスープです。
うまみ成分は組み合わせることで相乗効果が働き、さらにおいしさが増します。鶏ガラスープが料理に深いコクと風味を与えるのは、グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果があるからです。
鶏ガラスープを代用する場合は、うまみ成分がある調味料を選ぶと間違いありません。また、代用する調味料のうまみ成分を知って組み合わせることで、鶏ガラスープを超えるおいしさになるでしょう。
うまみ成分の主な素材は、以下の通りです。
調味料に記載されている原材料でうまみ成分を知って、料理に生かしましょう。
鶏ガラスープがない時の代用品7選
鶏ガラスープの代用品には、中華の万能調味料やチキンコンソメなどがあります。味の違いや特徴を知って、作る料理に合わせて使いましょう。
『味覇(ウェイパー)』|うまみが強い
廣記商行の『味覇(ウェイパー)』は中華料理の万能調味料で、鶏ガラスープの代用品になります。鶏肉と豚肉、野菜のエキスを煮だしてペースト状にしたものです。
濃厚な豚のエキスが含まれているため、鶏ガラスープよりもコクがあります。やや塩分が強いため、様子を見ながら少しずつ入れましょう。
チャーハンなどに入れる時は、水に溶かしてから混ぜるか、少量の水分を入れて炒めると溶け残りがありません。また、ご飯茶碗2杯ぶんのチャーハンなら、『ウェイパー』10gを目安に作るのがおすすめです。
『創味シャンタンDX』|プロも愛用している
創味食品の『創味シャンタンDX』は、『ウェイパー』と味が似ているので代用できます。もともとは業務用として販売していた『創味シャンタン』でしたが、家庭用としてDXが発売されました。
プロの間では、『創味シャンタン』の歴史のほうが長いため、今でも愛用している料理店が多いです。
澄んだ清湯スープをベースに、香味野菜と20数種類のスパイスを配合した調味料で、缶や粉末、チューブタイプの3種類が市販されています。
味は『ウェイパー』より薄く上品に仕上げてありますが、鶏ガラスープよりも味が濃いため、『ウェイパー』と同量の使用がおすすめです。
『香味ペースト』|味が決まる
Cook Doの『香味ペースト』は鶏ガラスープをベースに作られているので、代用品として使えます。柔らかいペースト状で、こがしニンニクやネギ油を使用した香り高い調味料です。
塩やコショウをしなくても味が決まるほど風味やコクが濃いため、隠し味には使えません。まずは、使いやすいチューブタイプを試してみてください。
『ダシダ』|牛骨エキス使用
韓国最大の総合食品メーカーCJの『ダシダ』は、韓国の調味料です。牛骨ベースのうまみ成分であるイノシン酸とグルタミン酸が入っているため、鶏がらスープの代用品になります。
韓国ではフライドポテトやビビンバの隠し味など、なくてはならない調味料です。以前は、専門店にしかなかった『ダシダ』ですが、今ではスーパーでも市販され手軽に購入できます。
鶏ガラスープよりも濃厚な味になるため、様子を見ながら少量ずつ入れてください。
『ほんだし』|素材によって味が違う
味の素の『ほんだし』はみそ汁などに入れる和風だしで、カツオや昆布がベースですが、鶏ガラスープの代わりになるでしょう。
『ほんだし』はベースとなる素材によって、以下のような特徴があります。
素材によって味に違いがあるため、目的に合わせて分量を調節する必要があります。スパゲッティ1人ぶんなら、5gを目安に調整してください。
また、各種メーカーで市販されている和風だしでも、もちろん代用できます。
コンソメ|固形と顆粒で使い方が違う
コンソメは鳥や牛、香味野菜をじっくり煮込んだスープを濃縮して乾燥させたものです。代用する場合は鶏ガラスープよりも味が濃いため、少量ずつ味を見ながら入れましょう。
種類は固形と顆粒の2種類あり、それぞれのメリット・デメリットを以下のようにまとめました。
浸透圧とは、味の濃度を調整する圧力のことです。強いだし汁に素材の水分が引っ張られてしまい、中まで味が入りにくくなります。
長時間煮込む料理には、水から固形コンソメを入れて素材の中まで味が入るようにしましょう。隠し味に使う場合は、すぐに溶ける顆粒がおすすめです。
また、固形でも包丁で削れば、すぐに溶けるので試してみてください。
椎茸の戻し汁|グアニル酸が豊富
椎茸の戻し汁は、うまみ成分のグアニル酸が豊富なので代用できます。うまみ成分のグアニル酸はきのこ類に多く含まれ、生よりも干椎茸のほうが含有量が多いといわれているので、ぜひだしをとってみましょう。
干し椎茸からだしをとる方法は、以下の通りです。
煮込み料理に入れると凝縮した椎茸の味と豊かな香りが、料理に深いコクをプラスします。すぐに使わない時は、製氷皿に入れて凍らせておくと少量ずつ使えて便利です。
鶏ガラスープの代用品を使う時の2つのポイント
鶏ガラスープの代用品を使う時は注意するポイントが2つあります。詳しく見ていきましょう。
分量は少しずつ調節する
鶏ガラスープはあっさりしていてうす味ですが、『ウェイパー』や『香味ペースト』は塩気が強いので注意が必要です。代用品を使う時は、少しずつ入れて味を見ながら調節しましょう。
同じ分量を入れてしまうと、塩辛くなりせっかくの料理が台なしになってしまいます。塩分が欲しい時は、塩を直接入れたほうが味を調整しやすいでしょう。
ほかの調味料を入れる
『ウェイパー』や『香味ペースト』は、味が中華料理よりになってしまいます。同様に『ほんだし』やコンソメも、和食や洋食に近付いてしまうので、ほかの調味料で味を補いましょう。
補いかたは醤油やケチャップ、ウスターソースなどを少しずつ入れて味を確認する方法があります。また、グルタミン酸が豊富な味の素を少量混ぜると、うまみが増して満足する味に仕上がるでしょう。
鶏ガラスープの簡単な作り方
手羽先を使って、手軽に鶏のだしを取ることができます。あっさりした味でクセがなく、どんな料理とも相性がよいので、ぜひ試してみてください。
【材料(できる量:約1000㎖)】
【作り方】
ザルなどにキッチンペーパーを敷いてこすと、澄んだキレイなスープができあがります。ラーメンのスープやカレーに入れると、料理がひと味違うおいしさに仕上がるでしょう。
だしをとった手羽先も甘辛く味付けすれば、おいしく食べられるのでとても経済的です。また、小分けして冷凍しておくと、無添加のだしがいつでも使えます。
鶏ガラスープの代用品を使ったレシピ3選
鶏ガラスープがなくても代用品を使えば、おいしい料理が作れますよ。紹介するレシピを参考にして、ぜひ作ってみてください。
春雨サラダ
鶏ガラスープをほんだしに代えた、和風テイストの春雨サラダです。カツオの風味が斬新で、あっさりした飽きない味に仕上がるでしょう。
【材料(3人ぶん)】
【作り方】
人参はゆでなくても、容器に入れてラップをして600Wで1分加熱しても食べ頃の柔らかさになります。隠し味にオイスターソースを入れると、うまみとコクがアップするので試してみてください。
エビチリ
鶏がらスープを『ウェイパー』に代えて、自宅で本格的なエビチリが作れます。ポイントは、エビにしっかり片栗粉をまぶしてソースの調味料を合わせておくことです。
【材料(2人ぶん)】
エビに塩・コショウをして片栗粉をまぶすことで、プリプリした食感になります。長ネギはみじん切り、ニンニク・生姜はすりおろしておきましょう。
【エビチリソース】
エビチリソースは器に全部入れて合わせておくと、慌てずに調理ができて失敗しません。また、『ウェイパー』は溶けにくいので、しっかり混ぜておいてください。
【作り方】
豆板醤を入れて辛みをだす場合は、ニンニク・生姜と一緒に入れましょう。仕上げに溶き卵を入れると、よりコクのあるエビチリになるでしょう。
スペアリブ
スペアリブは豚の肋骨周りの骨が付いた肉のことです。ちなみに、牛は骨付きカルビ、鶏は手羽元を指します。
【材料(2人ぶん)】
【調味料】
【作り方】
骨付き肉はボリュームがあり豪華に見えるので、パーティーなど人が集まる場所で提供すると喜ばれる料理です。
鶏ガラスープは代用可能!エビチリやスペアリブを作ってみよう
鶏ガラスープは『ウェイパー』やコンソメで代用ができます。調味料によって味に違いがあるので、様子を見ながら少しずつ入れていきましょう。
手羽先を使った鶏だしも、ぜひ挑戦してほしいです。使った手羽先はスペアリブのソースで煮ても、おいしく食べられるので、試してみてください。
[文・構成/grape編集部]