洗濯洗剤の代用品9選! 活用時の注意点や手洗いする際のポイントを解説
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「洗濯洗剤を代用したいけれど、何を使うべきか分からない」「洗濯洗剤を代用できるアイテムの使用方法が知りたい」などと、悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
洗濯をする時に洗剤がないと、困ってしまいますよね。水のみでも洗えますが、洗浄力が下がってしまうので、洗剤を購入するのが無難です。しかし、すぐに買いに行くのが難しい場合など、自宅にあるもので代用したい人もいるでしょう。
本記事では、洗濯洗剤の代用方法を紹介します。洗剤を代用する際の注意点や手洗いする時のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
洗濯洗剤の代用品9選
洗濯用の洗剤がない時は、自宅にあるアイテムで代用可能です。ここでは、洗濯洗剤の代わりに使えるアイテムを複数紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
食器用洗剤
落としづらい油汚れには、食器用洗剤で洗濯する方法が効果的。食器用洗剤は、洗濯洗剤と同じ界面活性剤が主成分のため代用可能です。
食器用洗剤は、調理器具やお皿にこびり付いた油汚れなどの除去に使われます。食器用洗剤を洗濯に使用すれば、食べこぼしなどの油溶性汚れを落とせるでしょう。食器用洗剤を洗濯に使用する際は、以下のポイントを押さえておく必要があります。
【使用時のポイント】
強い発泡性により、食器用洗剤が衣類に残留しやすいため、洗濯用のものよりも少なめの量で試しましょう。ただし、食器用洗剤は中性のため、アルカリ性の洗濯洗剤ほど衣類に付着した油汚れの除去力を生かしきれません。
食器用洗剤は通常よりも洗濯時の除去力が低下する反面、中性による作用で生地を傷めにくく、やさしく洗い上げられます。
酸素系漂白剤
シミの除去にも有効な酸素系漂白剤は、衣類の洗濯にも洗剤として活用できます。酸素系漂白剤は弱アルカリ性のため、酸性の汚れを除去可能です。
除菌や消臭の効果があるため、汚れた衣類の洗濯にも酸素系漂白剤が向いています。酸素系漂白剤は塩素系ほど漂白効果が強くないため、色付きの衣類を洗濯する際にも活用できておすすめです。
酸素系漂白剤を洗濯洗剤として使用する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
【使用時のポイント】
手洗いや浸け置き洗いの際に手で直接触れないように、手袋を着用すると肌荒れの心配を軽減できます。酸素系漂白剤を加えて浸け置きする場合は、ぬるま湯か水を使いましょう。熱湯に浸けると、衣類がダメージを受けやすいので要注意です。
重曹
洗濯洗剤がない場合は、重曹を加えれば衣類の汚れを落とせる可能性があります。重曹は家庭の掃除に重宝され、やさしく汚れ落としができる便利アイテムです。
重曹のpHは8.0程度のアルカリ性であり、酸性の汚れを除去する効果があります。また、重曹は研磨作用を持つのが特徴で、こびり付いた汚れの除去にも有効です。
重曹は天然由来の成分で作られているため、洗剤代わりにしても衣類の生地を傷めづらく、環境への影響も少なく洗えます。
重曹を構成する粒子は非常に柔らかく特徴を持ち、研磨作用で生地に傷を付けることなく使用可能です。重曹を洗濯洗剤として使用する際のポイントは、以下のとおり。
【使用時のポイント】
重曹は水に溶けにくいため、洗濯機を使用せずに手洗いしましょう。洗浄力は、洗濯洗剤よりも弱いので、汚れを落としきれない場合は、浸け置き洗いやもみ洗いをするのがおすすめです。
ハンドソープ・ボディソープ
ハンドソープやボディソープも洗濯洗剤の代わりに活用可能です。ハンドソープとボディソープには、洗濯洗剤と同じ界面活性剤が配合されています。
ハンドソープとボディソープの使用量の目安は、3プッシュ程度です。分量が多すぎると、泡切れが悪くなるため、初めは少なめで様子を見ましょう。
ボディソープには、弱酸性やアルカリ性のものがあります。アルカリ性の度合いが強くなるほど、洗浄力が高いです。
弱酸性のボディソープは刺激が弱い反面、洗浄力が高くありません。汚れの除去効果を高めたい場合は、アルカリ性のボディソープやハンドソープを使用するのがおすすめです。
シャンプー
シャンプーの洗浄力を生かして、洗剤がない場合に代用してみましょう。シャンプーには、主に以下の3つの種類があります。
それぞれの特徴を表にまとめました。
シャンプーの種類によって、洗浄力や刺激性が異なります。シャンプーの中には天然成分の界面活性剤を使用した商品もありますが、洗浄力が抑えめで厄介な汚れの洗濯には向いていません。
配合成分によって洗浄力を見比べて、洗濯に使用するシャンプーを選びましょう。シャンプーを洗濯洗剤として使用する際のポイントは、以下のとおりです。
【使用時のポイント】
シャンプーのみだと洗い上がりがきしみやすいため、柔軟剤も使うのがおすすめです。香りのいい商品が多く、衣類の臭いが気になりにくくなる可能性があります。
セスキ炭酸ソーダ
家庭の掃除アイテムとして便利なセスキ炭酸ソーダは、アルカリ洗浄剤です。セスキ炭酸ソーダは、洗剤に多く配合される界面活性剤が不使用のエコクリーナーでもあります。
重曹と炭酸ナトリウムで作られたアルカリ洗浄剤です。セスキ炭酸ソーダはpHが9.0前後のアルカリ性で、油汚れを落とせる洗浄力を持っています。セスキ炭酸ソーダを洗濯洗剤として使用する際のポイントは、以下のとおりです。
【使用時のポイント】
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので、お湯を使わなくても残りにくいのがメリットです。
マグネシウム粒
洗濯洗剤不使用でも、マグネシウム粒を入れれば衣類の汚れを分解できる可能性があります。マグネシウム粒が水と化学反応を起こして、アルカリイオン水になるのが特徴です。
アルカリイオン水には、タンパク質や皮脂などの性汚れを分解する効果があります。マグネシウム粒は無臭で、洗濯物の生乾き臭を防止する効果も兼ね備えているのがメリット。
マグネシウム粒を洗剤として使用する際のポイントは、以下のとおりです。
マグネシウム粒を使用後に乾かせば繰り返し活用できるため、洗濯洗剤よりもコストを抑えられる可能性があります。
クエン酸
洗濯洗剤の代わりにクエン酸を使用すると、衣類を洗浄できます。クエン酸は、柑橘類などから採取できる成分です。掃除アイテムとして、クエン酸が活用されています。
クエン酸は、アルカリ性汚れを分解して除去する効果を持ったアイテムです。アルカリ性の汚れなどを除去したい場合に、クエン酸が適しています。クエン酸を洗剤として使用する際のポイントは、以下のとおりです。
【使用時のポイント】
クエン酸を入れた水に数時間浸け置きし、汚れが浮き上がってきたら脱水しましょう。アルカリ性の洗濯洗剤は衣類への負担が大きいですが、酸性のクエン酸ならやさしく洗えます。クエン酸には除菌や消臭の効果があるため、臭いが気になる衣類の洗濯にもおすすめです。
また、クエン酸には衣類を柔らかく仕上げる効果もあります。ただし、酸性のクエン酸はアルカリ性の洗濯洗剤ほどの洗浄力はないため、洗い残しがないか注意が必要です。
クエン酸は塩素系漂白剤との併用で有毒なガスが発生するおそれがあるため、取り扱いには十分気を付けましょう。
固形石鹸
固形石鹸も、洗濯洗剤の代わりに活用できます。液体石鹸が現在のように普及するまでは、固形石鹸が身体や手指の汚れ落としに重宝されていました。
現在では衣類の汚れ落とし専用のものもありますが、手指を洗うための固形石鹸も洗濯に使えます。固形石鹸を洗剤として使用する際は、以下のポイントを押さえましょう。
【使用時のポイント】
溶かしきれていない石鹸の残りかすが付着する場合があるため、入念に洗い流しましょう。固形石鹸を洗濯洗剤の代わりに使う場合は、洗濯機に投入できないため、手洗いする必要があります。
洗濯洗剤を代用する際の3つの注意点
洗濯洗剤をほかのアイテムで代用する際は、通常よりも仕上がりが悪化する可能性があります。ここでは、代用する際の注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
汚れを落としきれない場合がある
代用品で衣類を洗う場合は、洗濯洗剤と同じ洗浄効果を得られないケースがあります。食器用洗剤やボディソープなどは、洗浄する対象が異なるため、衣類の汚れを落としきれないことも。
ちなみに、洗浄力の強い漂白剤などを使用すると、衣類が傷んでしまうおそれもあります。洗濯洗剤が用意できる場合は、代用品を使用しないのが無難です。あくまでも応急処置として、ほかのアイテムを活用しましょう。
色落ちするおそれがある
洗濯洗剤の代用品は衣類の色落ちを考慮されていないため、変色を起こすおそれがあります。漂白効果がある製品やアルカリ性の洗浄力が強い代用洗剤は、汚れのみならず衣類の色まで落としてしまいかねません。
代用品で長時間浸け置きして洗濯すると、洗剤が過度に浸透して色落ちの原因になります。代用洗剤で洗濯する際は、分量が多くなりすぎないように注意が必要です。
衣類の色落ちを避けたい場合は、専用の洗濯洗剤を使用するのが安心です。洗濯洗剤の代用品に色落ちする成分や効果が含まれていないか、事前に確認しておきましょう。
素材を傷めるおそれがある
代用品を活用することで、専用の洗剤よりも衣類の繊維を傷めるおそれが高まってしまうこともあります。
特に、天然繊維と呼ばれる人工的な手が加えられていない素材は、刺激の強いアイテムを使うと、ダメージを受けやすいです。代用洗剤での洗濯を避けるのが無難な主な天然繊維は、以下のとおり。
【天然繊維】
アルカリ性のアイテムを使う場合は、繊維への影響を考慮する必要があります。天然繊維などの耐久性が低い素材を洗う際は、洗浄力がやさしい代用品を使いましょう。
洗濯洗剤の代用品で手洗いする際の3つのポイント
洗濯洗剤の代わりにほかのアイテムを使って手洗いする際は、衣類への影響を考慮したり、肌荒れを防ぐ対策をしたりすることが重要です。洗濯機を使わずに手洗いする場合の注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
水洗い可能か洗濯表示を確認する
衣類を洗い始める前に、必ず水洗いできるかを洗濯表示で確認しましょう。衣類に使用される素材の中には、水洗い不可に指定されている場合があり、水を使った洗濯ができません。
桶マークにバツ印が付いた洗濯表示は、水洗いが禁じられています。手洗いの指定がある場合は、誤って洗濯機を使用しないように注意しましょう。
手袋を着用する
手洗いする際は、手袋を着用して作業しましょう。手袋を着用することで、洗濯洗剤の成分によるダメージを防いでくれるため、肌の弱い人にも安心です。
洗濯洗剤の代用品には、ハンドソープなどの手で扱っても問題ない製品もあれば、肌への刺激性が強いものもあります。強いアルカリ性の界面活性剤が含まれた代用品が肌に触れると、手荒れを引き起こしかねません。
特に、漂白剤に浸け置きする場合は、洗い流す際に手袋を着用しないと肌が荒れやすいです。洗濯洗剤の代用品の中には、洗濯機に入れられないものもあるので、手袋がない場合はほかのアイテムを使いましょう。
肌への影響を最小限に抑えたい人は、手袋を着用して洗濯するのがおすすめです。
しっかり洗い流す
洗濯洗剤の代用品が泡立ちしやすい場合は、洗い残しがないように入念に落としましょう。食器や身体を洗い流すことが目的の洗剤は、発砲性が高い傾向にあります。
泡立ちしやすい代用洗剤を通常と同じ量で投入すると、洗濯後も成分が残ってしまう可能性があるので要注意です。仕上げで軽く手洗いすると、洗濯物に残留した成分を落とせます。
洗剤を代用せずに水のみでも洗濯できる場合がある
洗剤を使用せず、水のみでも洗濯は可能です。軽度の水溶性汚れであれば、水洗いだけで落とせます。
ただし、水だけで完全に落とすのは難しく、すべての汚れを除去できるわけではありません。また、水のみでは生乾きなど雑菌による臭いの発生を防げないのも難点です。
洗濯洗剤は、除菌・消臭の効果を持っており香り付きでもあるため、水洗い単体よりも仕上がりがよいです。洗濯洗剤がない場合は、洗浄効果を持つ代用品を使用するのがおすすめ。
水洗いのみでの洗濯は、洗浄成分が配合されたアイテムがない時の最終手段として考えておきましょう。
洗濯洗剤を代用してきれいに洗浄しよう
洗濯洗剤を切らしてしまっても、代用品で汚れを落とせる可能性があります。食器用洗剤やシャンプーなど、身近なアイテムで代用可能です。洗濯機に入れられるものもあれば、手洗いする必要があるものもあるので、事前に使い方を確認しましょう。
洗濯専用の洗剤と異なり、洗浄力が弱かったり、繊維に負担がかかったりすることがあります。また、代用洗剤での作業時は過度な泡立ちや、肌への刺激性に注意しましょう。
用法や用量を守って使用すれば、洗濯洗剤に似た洗浄効果を得られる可能性が高まります。洗濯洗剤がない時は、注意点を押さえた上で、ほかのアイテムで洗濯してみましょう。
[文・構成/grape編集部]