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小麦粉の代用食品6選・向かない2つの粉類! おすすめレシピも紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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小麦粉の写真

※写真はイメージ

「料理に小麦粉が必要だけど、切らしてしまった」「小麦粉が家にないから、代わりに使える食品が知りたい」このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

小麦粉は、片栗粉や米粉などで代用できます。しかし、料理によっては適さない食品があるため、使い分けが必要です。

そこで本記事では、小麦粉の代わりに使える食品を紹介します。代用品別のレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

小麦粉の代用食品6選

小麦粉の写真

ここでは、 小麦粉の代わりに使える食品を紹介します。

  • 片栗粉
  • 米粉
  • 天ぷら粉
  • たこ焼き粉・お好み焼き粉
  • 大豆粉
  • コーンスターチ

それぞれ最適な料理があるので、ぜひ参考にしてください。

片栗粉

片栗粉は、ジャガイモなどに含まれるデンプンが主成分の食品。唐揚げなどの衣やとろみ付けに使えます。

片栗粉を揚げ物の衣に使うと、カリカリとした食感に。とろみ付けに使う場合は、小麦粉よりも少なめの分量にし、様子を見ながら追加するのがポイントです。

片栗粉100gあたり、タンパク質が0.1gほどしか含まれておらず、小麦粉よりも含有量が少ないといえます。

小麦粉には、水を加えて練ると弾力が出るタンパク質が含まれています。片栗粉を小麦粉の代わりにパンやケーキに使っても、生地が膨らまないので注意しましょう。

米粉

米粉とは、米を砕いて粉末状にした粉のことです。パンに使用すればモッチリとして、揚げ物に使えばカリッとした仕上がりに。さまざまな料理に適しているため、汎用性が高いといえます。

パン作りで使用する際は、グルテンが含まれている製品を使いましょう。グルテンには、パンの膨らみを助ける役割があります。

グルテンフリーの米粉を使用すると、膨らみが弱く見た目や食感に影響するので、事前に確認しましょう。

天ぷら粉

天ぷら粉には、以下のような食品が含まれています。

  • 小麦粉
  • 卵粉
  • ベーキングパウダー
  • でん粉

天ぷら粉を唐揚げの衣に使うと、サクッとした仕上がりになりやすいです。揚げ物だけでなく、クッキーなどのお菓子にも使えますよ。

卵を粉末状にした『卵粉』が含まれているので、卵アレルギーの人はほかの食品で代用しましょう。

たこ焼き粉・お好み焼き粉

たこ焼き粉とお好み焼き粉は、昆布やかつおぶしで味付けされている粉です。名前は異なりますが、どちらにも以下の食品が含まれています。

【共通する原材料】

  • 小麦粉
  • 砂糖
  • 食塩
  • かつおぶし粉末
  • さばぶし粉末
  • ベーキングパウダー
  • 調味料

お好み焼き粉には乳化剤、たこ焼き粉には増粘剤が含まれている点が特徴です。乳化剤は、生地を柔らかくさせる効果があり、増粘剤は粘り気をつけるものです。

たこ焼き粉には増粘剤が含まれているため、生地がカリッと固まりやすい特徴があります。いずれも和風の味付けがされているため、おかしやケーキ作りには向いていないでしょう。

ただし、洋食に使えないわけではありません。ムニエルやソテーなど、魚料理と相性がよいので、小麦粉がない時にたこ焼き粉やお好み焼き粉がある場合は使ってみてもよいでしょう。

大豆粉

大豆粉は生の大豆から粉末状に加工したものです。揚げ物の衣に使えるだけでなく、ソテーを作る際のまぶし粉にもおすすめ。

ただし、パンやお菓子を作る際には使えない可能性があります。なぜなら、大豆粉に水を加えて練ってもグルテンが形成されず、生地が膨らまないからです。

パンやお菓子を作る場合は、大豆粉ではなくグルテンが含まれた米粉を使うと失敗しないでしょう。

また、大豆粉は生の状態から加工しているため、加熱調理する料理に使う必要があります。生の状態のまま食べると、体調不良を起こす可能性があるので要注意です。

コーンスターチ

コーンスターチとは、トウモロコシのデンプンが原料の粉末です。グルテンが含まれておらず、揚げ物の衣に使うと、サクッとした食感に仕上がります。コーンスターチは、とろみ付けにも活用可能です。

例えば、カスタードクリームのとろみ付けに使えます。トウモロコシに含まれるデンプンで、なめらかなクリームに。

ただし、コーンスターチにはグルテンが含まれておらず生地がまとまらないため、パン作りには不向きです。

小麦粉の代用に向かない2つの食品

小麦粉の写真

小麦粉の代用品に向かない食品は以下の2つです。

  • ホットケーキミックス
  • きな粉

代用できない理由を解説するので、ここでしっかり確認しておきましょう。

ホットケーキミックス

ホットケーキミックスは、小麦粉の代わりに使うのが難しい食品です。含まれているベーキングパウダーが生地を膨らませすぎて、料理の見た目や食感に影響する可能性があります。

また、ホットケーキミックスには甘さがあるため、料理の味にも影響をおよぼすでしょう。

から揚げなどの揚げ物に使用すると膨らみすぎたり、甘さがついたりするので小麦粉の代用品としては使用できません。使用できるシーンが少ないため、ほかの食品で代用するのがおすすめです。

きな粉

きな粉も小麦粉の代わりには不向きです。きな粉は、料理に風味を加えるために使われます。

揚げ物の衣やムニエルなどのまぶし粉として使うと、特有の風味が加わってしまい、料理の味わいを損ねる可能性があるので要注意です。

また、小麦粉のような生地の弾力を出す効果がないので、パン作りやお菓子作りには使えません。

小麦粉の代用品で作るレシピ6選

ボウルの写真

ここでは、小麦粉がなくても作れる料理やお菓子のレシピを紹介します。

  • ソテー
  • マドレーヌ
  • ホワイトソース
  • カップケーキ
  • フレンチクルーラー
  • たい焼き

小麦粉がなくて困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

ソテー

片栗粉を使ったソテーの作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料(2人ぶん)】

  • 生鮭:2切
  • 塩:少々
  • こしょう:適量
  • 片栗粉:適量
  • オリーブオイル:小さじ1杯
  • バター:10g
  • たまねぎ(薄切り):4ぶんの1個
  • エリンギ(細くさく):1本(80g)
  • 塩:ふたつまみ
  • 白ワイン:大さじ1杯
  • ◎大葉(みじん切り):2枚
  • ◎生クリーム:50㎖
  • ◎柚子こしょう:小さじ1杯
  • ◎醤油:小さじ2ぶんの1杯

以下の手順で作ってみてください。

【作り方】

  1. 鮭に塩をふりかけて10分置く。
  2. 鮭から出た水分を拭いてこしょうをふった後、片栗粉を薄くまぶす。
  3. オリーブオイルで鮭をソテーしてお皿に取り出しておく。
  4. 鮭を焼いたフライパンを拭いたら、バターを溶かしてたまねぎとエリンギを入れる。塩をふたつまみふって、しっかり焼き色が付くまで炒める。
  5. 2に白ワインを入れてアルコールを飛ばしたら◎を入れて、煮立たせてお皿に取り出しておいた鮭にかける。

◎の材料はよくかき混ぜてから使用します。たまねぎとエリンギは、焼き色が付くまで炒めるのがポイントです。

マドレーヌ

米粉を使ったマドレーヌの作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料(5~6個ぶん)】

  • 卵:1個
  • 砂糖:30g
  • 豆乳(牛乳):20g
  • サラダ油:30g
  • 米粉:50g
  • アーモンドプードル:10g
  • ベーキングパウダー:小さじ2ぶんの1杯

以下の手順で作ってみてください。

【作り方】

  1. オーブンを180℃に予熱する。
  2. ボウルに卵、砂糖、豆乳(牛乳)サラダ油を加えてよくかき混ぜる。
  3. 米粉、アーモンドプードル、ベーキングパウダーを加えて混ぜる。
  4. マドレーヌ型に流し入れる。
  5. 180℃のオーブンで15分程焼く。
  6. 色が付いたら取り出して網の上などで冷ます。

使用する米粉によって水分の吸収量が異なるため、水分量は目安としてください。サラダ油がない場合、米油でも代用可能です。

ホワイトソース

グラタンやシチューに最適なホワイトソースの作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料(4人ぶん 約280g)】

  • 大豆粉:45g
  • バター:30g
  • 牛乳:300g
  • 塩こしょう:適量
  • ナツメグ:適量

以下の手順で作ってみてください。

【作り方】

  1. 鍋にバターと大豆粉を入れたら弱火にかけて、バターをゆっくり溶かしながら炒める。
  2. 1分ほど炒めたら濡れふきんを敷いた台に置く牛乳を少量ずつ加えて、その都度しっかりとなじませる。
  3. 牛乳をすべて加えたら再び火にかける全体的に沸いてきたら、中火で絶えず混ぜながら5分ほど煮詰める。
  4. とろみがついたら塩こしょう、ナツメグを加えて火から下ろす。

混ぜる際に牛乳を少量ずつ加えると、ダマを防ぎやすいです。大豆粉で作ると小麦粉で作るより、時間がかかるので注意しましょう。

カップケーキ

片栗粉を使ったカップケーキの作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料(ベーキングカップ:7個ぶん)】

  • 片栗粉:150g
  • ベーキングパウダー:小さじ2ぶんの1杯
  • キャロブパウダー:25g
  • 卵:1個
  • 砂糖:25g
  • オリーブ油:50g
  • 牛乳:60g

以下の手順で作ってみてください。

【作り方】

  1. オーブンを180℃に温める。
  2. ベーキングパウダーとキャロブパウダー、片栗粉を合わせて混ぜる。
  3. ボールに卵をほぐし、砂糖とオリーブ油を加えて白っぽくなるまでかき混ぜる。
  4. 3に牛乳を少しずつ加える。
  5. ふるった粉を加えて、粉っぽさがなくなるまでかき混ぜる。
  6. ベーキングカップの7分目まで入れる。
  7. スプーンで表面を平たくしたら、180℃のオーブンで約15分焼く。

竹串を刺して、生地がつかなければ焼き上がりです。冷めてから仕上げに粉砂糖をかけると、しっかりとした甘さのあるカップケーキに仕上がります。

フレンチクルーラー

天ぷら粉を使ったフレンチクルーラーの作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料6〜7個ぶん】

  • 天ぷら粉:240g
  • マヨネーズ:70g
  • 水 140㎖
  • サラダ油:適量
  • トッピング生クリーム(八分立て):200㎖
  • ミルクチョコレート:50g

以下の手順で作ってみてください。

【作り方】

  1. ボウルに天ぷら粉、水、マヨネーズを加えてよく混ぜる。
  2. 1を絞り袋に入れ、クッキングシート上に円を描くように絞る。その上にもう一度絞る。
  3. 180℃の油できつね色になるまで揚げる。
  4. 油をよく切り、粗熱を取る。

半分に切ってクリームを挟むなど、お好みでデコレーションができます。注意点として生地がだれやすいため、揚げる直前に絞りましょう

たい焼き

米粉を使った、たい焼きの作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおりです。

【材料3個ぶん】

  • 豆乳:80g
  • こめ油:5g
  • ハチミツ:20g
  • 米粉:100g
  • ベーキングパウダー:3g
  • クリームあるいはあんこ:適量

以下の手順で作ってみてください。

【作り方】

  1. 材料を上から順番にボウルに入れてよく混ぜる。
  2. 油を塗った型を温めたら、生地を少し流し込んでクリームあるいはあんこを入れる。
  3. 生地を被せて弱~中火で両面焼く。

ガスコンロの場合は片面2分ほど焼くのが目安です。焼き時間は手持ちの型や設備で変わってくるため、表面の焼き色を見ながら調整しましょう。

また、材料にハチミツが含まれているため、1歳未満の子供に与えると『乳児ボツリヌス症』を発症する可能性があるので、注意が必要です。

用途に合わせて小麦粉をほかの食品で代用しよう

粉類の写真

小麦粉がない時は、以下の食品で代用できます。

  • 片栗粉
  • 米粉
  • 天ぷら粉
  • たこ焼き粉・お好み焼き粉
  • 大豆粉
  • コーンスターチ

料理によって最適な粉があるので使い分けましょう。例えば、片栗粉や天ぷら粉は膨らみが弱いため、パンやお菓子には使いにくく、揚げ物の衣などに向いています。パンを作る際は、グルテンが含まれている米粉などを使いましょう。

たこ焼き粉やお好み焼き粉のように味付けされている代用品もあるので、料理の味への影響を考慮した上で、代用するのがポイントです。食品の特徴を理解した上で、料理に使ってみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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