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中力粉の代用品10選! 使う際の注意点やおすすめレシピも紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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小麦粉の写真

※写真はイメージ

「レシピに中力粉と書いてあるけれど家にない」「中力粉が料理の途中でなくなって、少しだけ足りない」「中力粉とほかの小麦粉の違いを知りたい」といった悩みを抱えている人がいるのではないでしょうか。

中力粉は、うどんや餃子の皮などを作る際に使う小麦粉の一種です。中力粉を使った生地は程よい弾力が出るので、コシや噛み応えがあります。

小麦粉には複数の種類がありますが、中力粉は薄力粉よりも使用機会が少なく、常備している家庭は多くありません。なかなか使う機会がないため、わざわざ買いに行くのをためらう人もいるでしょう。

そこで本記事では、中力粉の代用方法について解説します。代用品を使う時の注意点や、中力粉がなくても作れるレシピを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

中力粉とほかの小麦粉の違い

3種の小麦粉の写真

中力粉とほかの小麦粉の違いは、タンパク質の含有量です。小麦粉はタンパク質の含有量の違いによって以下の3種類に分けられます。

  • 薄力粉:6.5~8%程度
  • 中力粉:8~9%程度
  • 強力粉:11.5~12.5%程度

小麦粉はタンパク質が多く含まれているほど、水を入れてこねた時の粘度が強くなります。

強力粉はタンパク質の含有量が多いため、粘りが強く、でき上がった生地も歯ごたえのある仕上がりになるのが特徴。一般的には、ピザ生地やパンに使われます。

一方、薄力粉はタンパク質の含有量が少なく、水を入れてこねた時の粘度が弱いです。ケーキや天ぷらなど、軽い食感のものを作る際によく使われます。

中力粉のタンパク質含有量は強力粉や薄力粉の中間で、うどんやそうめんなど、もっちりとした食感の料理に使われることが多いです。

中力粉の代用品10選

めん棒で生地を伸ばす写真

中力粉はほかの小麦粉以外に、さまざまなもので代用可能です。代用品の特徴によって、適した料理は異なります。

それぞれの特徴を理解して、中力粉を使った時と同じような仕上がりを目指しましょう。

強力粉

強力粉は、中力粉の代わりに使えます。強力粉は中力粉と比較して、タンパク質の含有量が多く、弾力の強い仕上がりになるのが特徴。

フランスパンやバケットなど、歯ごたえのあるパンを作る際に代用するのがおすすめです。強力粉はうどんなどのコシがある麺類を作る際にも、中力粉の代わりに使えます。

強力粉を使うと、弾力のある生地ができるため、蒸しパンやクッキーなどさっくりとした軽い食感が求められる料理には向いていません。パンやうどんを中力粉で作る時の代わりに使いましょう。

薄力粉

薄力粉も中力粉の代わりに使えます。薄力粉は中力粉よりも、タンパク質の含有量が少ないです。

そのため、水と混ぜて生地を作った時の弾力が弱く、ふんわりとした食感に仕上がります。クッキーやチュロスなど、お菓子作りに中力粉が必要な時は、薄力粉で代用するのがおすすめです。

パンやうどんを作る際に薄力粉を使ってしまうと、中力粉を使った時と違う仕上がりになるため要注意。中力粉を使った時のようなもちっとした食感に仕上げたいなら、強力粉と混ぜて使うのがおすすめです。

準強力粉

準強力粉は中力粉の代わりに使えます。中力粉よりもタンパク質の含有量が多めで、フランスパンなどの固い食感が特徴のパンに用いられることが多いです。

準中力粉はタンパク質の含有量が小麦粉の中ではもっとも中力粉に近いため、ほとんど同じ用途で使えます。うどんやラーメンなどの麺類、パンを作る際に使うのがおすすめです。

米粉

米粉でも中力粉の代用ができます。米粉は、うるち米やもち米などを粉末状にしたものです。

中力粉のように粘りのもとになるタンパク質は入っていませんが、もちもちした生地に仕上がります。ピザ生地や蒸しパンを作る際に代用するのがおすすめです。

米粉には『グルテン』という粘りのもとになるタンパク質が含まれていないため、パン生地などとは作り方が異なる点は要注意。

生地を長時間こねると乾燥し、固くなってしまいます。材料がまとまるようになったら、次の工程に移りましょう。

天ぷら粉

天ぷら粉もひと工夫加えると、中力粉の代わりに使えます。天ぷら粉は、水と混ぜるだけで簡単に天ぷらの衣が作れるように調整されたものです。

小麦粉と一緒に卵粉やベーキングパウダーなどが含まれており、カラッとした衣の天ぷらを揚げられるようになっています。

ベースに薄力粉が使われていることが多いため、クッキーなどを作る際に中力粉の代用が可能です。

卵を粉末状にしたものやペーキングパウダーが含まれているため、お菓子を作る際の材料が少なくて済みます。

ベーキングパウダーが入っていて、生地がよく膨らむため、蒸しパンを作る際に使うのがおすすめです。

お好み焼き粉

お好み焼き粉も中力粉の代わりに使える可能性があります。お好み焼き粉は、小麦粉をベースにだしや調味料などが含まれているもの。

お好み焼き粉に入っている小麦粉は、中力粉であることが多いため代用できます。

お好み焼きを作りたい時以外に、揚げ物の衣に使ったり、ピザ生地に使ったりするのがおすすめです。

だしや調味料が入っているので、クッキーなどのお菓子を作る際には使わないようにしましょう。

たこ焼き粉

たこ焼き粉を中力粉の代わりに使える料理もあります。たこ焼き粉は、小麦粉に魚介のだしや調味料を混ぜたものです。

お好み焼き粉と同様に中力粉が含まれているものが多いため、代用品として使えます。

中力粉の代わりに使う際は、魚介だしの風味や調味料の味が気にならないようなものに利用するのがポイント。

たこ焼き以外に、お好み焼きや惣菜パンの生地を作る際に使うのがおすすめです。

ホットケーキミックス

お菓子やパンを作る時に、ホットケーキミックスは中力粉の代わりに使えます。ホットケーキミックスは、小麦粉に砂糖やベーキングパウダーが加わったものです。

パンやクッキーを作りたい時に、中力粉の代わりに使えます。ホットケーキミックスを使った生地は、中力粉を使った時よりもふんわりとした仕上がりになるのが特徴です。

中力粉を使った時の食感に近付けるには、強力粉を少量加えたり、生地を作る時によくかき混ぜたりしましょう。

うどんやピザ生地などには使うと甘さが際立ってしまうため、ほかのもので代用するようにしてください。

片栗粉

片栗粉はとろみをつける用途に絞れば、中力粉の代わりに使えます。中力粉は、薄力粉よりも水に溶かした時の粘度が高く、しっかりとしたとろみ付けが可能です。

片栗粉を使ってとろみ付けをすると、中力粉を使った時のような粘度に。そのため、クリームコロッケのようなしっかりとしたとろみが必要な料理に使うのがおすすめです。

うどんやパンの生地に使うと、まったく異なる仕上がりになってしまうため注意しましょう。

コーンスターチ

コーンスターチもとろみ付けに用途を絞れば、中力粉の代わりになります。コーンスターチは、とうもろこしのでんぷんを粉末状にしたものです。

片栗粉同様にしっかりとしたとろみがつけられるため、あんやカスタードクリームを作る際に中力粉の代用ができます。

冷めてもとろみが減りにくいため、特にカスタードクリームを作る際におすすめです。とろみ付け以外で中力粉の代わりに使うと、仕上がりが異なります。

とろみ付け以外では使わないようにしましょう。

中力粉を代用する際の注意点

形成した生地の写真

中力粉を代用する際は作りたい料理によって、食品を選択しましょう。小麦粉の種類ごとにタンパク質の含有量が異なるため、生地の仕上がりに違いが生じます。

硬めでもっちりした生地にしたい時は強力粉、歯切れがよくやわらかい食感にしたい時は薄力粉を使いましょう。

また、ホットケーキミックスやお好み焼き粉など、小麦粉以外にだしや調味料が含まれているものも用途の選択が必要です。

料理の仕上がりへの影響が小さい代用品を選ぶようにしてください。

中力粉の代用品で作るレシピ3選

おやきの写真

うどんやお好み焼きなど、中力粉が必要な料理に代用品を使って作る方法を紹介します。具体的な代用方法を理解して、中力粉がない時に料理を作る際の参考にしてください。

うどん

中力粉が必要なうどんも、代用品を使って作れます。うどん作りに必要な材料は以下のとおりです。

【材料(4人ぶん)】

  • 強力粉:250g
  • 薄力粉:250g
  • 塩:15g
  • 水:230㎖
  • 打ち粉(片栗粉もしくはコーンスターチ)

薄力粉と強力粉のどちらかだけでも作れます。その際は、強力粉を使うのがおすすめです。具体的な手順は以下のとおり。

【作り方】

  1. ボウルに強力粉と薄力粉を入れてよく混ぜる。
  2. そぼろ状になったら、生地全体に体重をかけて団子状にまとめる。
  3. 生地をボウルから取り出し、台の上に置いてさらに15分程こねる。
  4. ラップで包んで2時間以上置いておく。
  5. 時間が経ったら、打ち粉をふって、めん棒で2mmの厚さに伸ばす。
  6. 生地を伸ばしたら3つ折りにして1cm幅に切る。
  7. 沸騰したお湯で10~13分程ゆでて、冷水でしめる。

強力粉と薄力粉を混ぜ合わせることで、中力粉を使った時と同じような仕上がりになります。

うどんのコシを強くしたい場合は、強力粉を増やし、やわらかい食感にしたい時は薄力粉を増やしましょう。

チュロス

チュロスを作る際に必要な中力粉を、ホットケーキミックスで代用できます。必要な材料は以下のとおりです。

【材料(2人ぶん)】

  • ホットケーキミックス:200g
  • 牛乳:160㎖
  • サラダ油:適量
  • シナモンシュガー:適量

シナモンシュガーが売ってない時は、グラニュー糖とシナモンパウダーを混ぜて使いましょう。作り方は以下のとおりです。

【作り方】

  1. ホットケーキミックスに牛乳を入れて、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
  2. 生地を絞り袋に入れて、クッキングシートの上に適当な長さで絞り出す。
  3. 170℃の油で揚げて、シナモンシュガーをつける。

ホットケーキミックスを使うと、生地を作る手間が省けます。少ない材料でも作れるおすすめの方法です。

おやき

おやきを作る際に必要な中力粉は薄力粉で代用できます。必要な材料は以下のとおりです。

【材料(3~4個ぶん)】

  • (A)薄力粉:150g
  • (A)ベーキングパウダー:小さじ1杯
  • (A)水:200㎖
  • お好みの具材(野沢菜など):適量

具材は惣菜以外に、あんこなども使えます。具体的な手順は以下のとおりです。

【作り方】

  1. ボウルにAの材料をすべて入れて混ぜる。
  2. 混ぜ合わさった生地をこねて、ラップをかけて30分休ませる。
  3. 生地を適量取り、具材を包む。
  4. 油を敷いたフライパンに乗せて焼き上げる。

薄力粉を使うと、中力粉を使った時よりもやわらかめの生地になります。生地に弾力を出したい時は、強力粉を加えると中力粉を使った時の食感を再現可能です。

中力粉がない時はほかの粉類で代用しよう

中力粉に砂糖と塩を加える写真

中力粉はほかの小麦粉でも代用できます。中力粉を使った生地は、もっちりとした食感で程よい弾力があるのが特徴です。

代わりに使う小麦粉の種類によって、でき上がる生地の食感に違いが出るため、料理ごとに変える必要があります。

小麦粉以外に調味料が含まれているものを使う際は要注意。甘さやだしの風味が、料理の仕上がりに悪影響を及ぼさないものを選ぶのが重要です。

うどんやチュロスなど、中力粉を使う代表的なレシピの代用例を理解し、代わりのもので料理ができるようにしてください。


[文・構成/grape編集部]

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