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薄力粉はほかの小麦粉で代用できる場合あり! 代わりに活用できる食品8選・レシピも紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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小麦粉の写真

※写真はイメージ

「薄力粉をほかの小麦粉で代用できないのだろうか」と、悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。薄力粉は中力粉や強力粉など、ほかの小麦粉で代用可能です。

しかし、同じ小麦粉でも料理によって向き不向きがあるため、適切に使い分けましょう。そこで本記事では、薄力粉の代用食品について解説します。小麦粉以外の粉類も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

薄力粉はほかの小麦粉で代用できる場合がある

小麦粉の写真

薄力粉は、ほかの小麦粉で代用できる場合があります。ほかの小麦粉も、原材料に同じ小麦が使われているためです。小麦粉はタンパク質の含有量によって、以下の3種類に分けられます。

  • 薄力粉:6.5~8%程度
  • 中力粉:8~9%程度
  • 強力粉:11.5~12.5%程度

小麦粉は、含まれているタンパク質の量が多くなればなるほど、水を加えてこねると粘りが強くなります。

小麦粉の中でも、薄力粉はタンパク質の量がもっとも少なく、グルテンがあまり形成されません。粘りがなく、粒子が細かいため、料理に使用するとふわっとした仕上がりになるのが特徴です。

お菓子や揚げ物など、家庭料理で幅広く活用されています。レシピで小麦粉と記載されている場合は、薄力粉を指すことが多いです。

薄力粉の代用食品8選

米粉の写真

ここでは、薄力粉の代用食品を8つ紹介します。

  • 中力粉
  • 強力粉
  • 米粉
  • 片栗粉
  • 天ぷら粉
  • ホットケーキミックス
  • コーンスターチ
  • 大豆粉

代用する際のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

中力粉

薄力粉は、中力粉で代用可能です。中力粉は薄力粉よりも、タンパク質が多く含まれています。うどん粉として販売されているケースも。中力粉を使用してうどんの麺を作ると、もちもちとした食感に仕上がるでしょう。

生地に中力粉を使うと、膨らみにくいため、ふんわりとした食感のお菓子を作る際には向いていません。フランスパンなどの食感が固いパンを作る際に適しています。

また、サクサクとした仕上がりにならないため、クッキーや揚げ衣にも向いていません。ソテーやムニエルなど、薄力粉を少量で使う料理を作る場合には、活用できます。

強力粉

強力粉も薄力粉の代わりに使えます。小麦粉の中で、もっともタンパク質の量が多い強力粉。水を入れてこねると粘り気と弾力が出ます。強力粉は、パンやピザなどの弾力のある料理を作る際に使用されることが多いです。

料理に弾力を出すために使う強力粉は、ケーキなどのふんわりした仕上がりのスイーツを作る時には活用できないでしょう。例えば、強力粉を使用してクッキーを作ると、カチカチになって固まってしまい、サクサクとした食感になりません。

ホワイトソースやムニエルなど、少量の薄力粉を使う料理には代用できます。強力粉で代用する際は、粘りと弾力が出ることを考慮して使用しましょう。

米粉

薄力粉は米粉でも代用可能です。米粉は、米を砕いて作られている粉末のこと。

薄力粉よりも油を吸収しにくいため、揚げ物の衣に米粉を使うと、低カロリーに仕上がるでしょう。蒸しパンやピザ生地に使うともちもちとした食感になる点も、特徴の1つです。

お菓子類を作る時に、薄力粉の代用食品として米粉を使うのもおすすめです。米粉を使うとケーキはしっとりと仕上がり、クッキーはサクッとした食感に。

また、薄力粉の代わりに米粉を使って料理を作れば、小麦アレルギーの人でも安心して食べられます。グルテンを含まない米粉はダマになりにくいので、料理のとろみづけにも活用しやすいでしょう。

片栗粉

片栗粉も薄力粉の代用食品の1つです。片栗粉は、じゃがいもから精製されるでんぷんで作られている粉末のこと。薄力粉を水で溶かした時よりも、とろみが強くなるのが特徴です。

薄力粉の代わりとして、揚げ物の衣や料理のとろみをつける際に活用できます。揚げ物の衣に使うと、揚げた後の表面は白っぽくなり、サクサクとした食感に。

ふんわりとした食感にはならないため、ケーキやパン作りには向いていません。クッキーを作る際に代用すると、口当たりが軽く、ホロホロとした食感に仕上がります。

天ぷら粉

薄力粉は天ぷら粉でも代用可能です。天ぷら粉は、小麦粉に以下の材料が混ざっている粉末のこと。

  • でんぷん
  • ベーキングパウダー

お好み焼きやチヂミの生地で薄力粉の代わりに天ぷら粉を使うと、ベーキングパウダーの作用によってふっくらと仕上がります。

また、料理だけでなく、お菓子作りの際にも代用可能です。揚げ衣やお菓子に活用すると、表面がサクサクとした食感に仕上がります。

ホットケーキミックス

ホットケーキも薄力粉の代わりに使えます。ホットケーキミックスは、薄力粉以外にも、砂糖やベーキングパウダーなどが含まれているのが特徴です。そのため、お好み焼きの生地やハンバーグのつなぎなど、一般的な料理には代用できません。

天ぷらやから揚げの衣としても使えますが、味が甘くなってしまいます。基本的に料理を作る場合は、ホットケーキミックスでの代用は避けたほうがよいでしょう。クッキーやドーナツなど、お菓子を作る際におすすめです。

コーンスターチ

コーンスターチも、薄力粉の代用食品として活用できます。コーンスターチは、とうもろこしから作られる、無味無臭の細かい粉のこと。焼き菓子をさっくりとした食感に仕上げたり、料理にとろみを付けたりする際に使われます。

カスタードクリームを作る際にもおすすめ。たくさんのデンプンを含んでいるコーンスターチを混ぜることで、固まる時間が早くなり、完成までの時間を短縮可能です。

また、コーンスターチをムニエルや揚げ物の衣に使用すると、サクッとした食感に仕上がります。

大豆粉

大豆粉も薄力粉の代用品として活用できます。大豆粉とは、生の大豆を粉末状に砕いたもの。カルシウムや鉄分などが含まれています。薄力粉に比べて糖質が少ないため、ダイエットをしている人や、糖質を制限している人におすすめな代用品です。

お好み焼きやチヂミの生地を作る際に、薄力粉の代わりに使えます。クッキーにも使えますが、生地がまとまりにくく、ボロボロとした食感に。大豆の独特の匂いや味が付くので、しっかりとした味付けの料理やお菓子に使うのがおすすめです。

薄力粉の代用品を活用できるレシピ5選

オーブンでクッキーを焼いた写真

ここでは、薄力粉の代用品を活用できるレシピを5つ紹介します。

  • 蒸しパン
  • チーズケーキ
  • タコのから揚げ
  • サーターアンダギー
  • クッキー

代用品に適した料理を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

蒸しパン

中力粉を使った蒸しパンのレシピを紹介します。蒸しパンに必要な材料は、以下のとおり。

  • 中力粉:100g
  • ベーキングパウダー:小さじ1杯
  • 卵(Mサイズ):2個
  • 砂糖:30g
  • 牛乳:80㎖
  • 8号アルミカップ:6個

作り方は以下のとおりです。

  1. ボウルに中力粉、ベーキングパウダー、砂糖を入れて泡立て器で混ぜる。
  2. 混ぜた材料の中に卵と牛乳を入れてさっくりと混ぜる。
  3. アルミカップに8分目まで生地を入れる。
  4. 蒸し器を用意して強火で10分蒸す。

薄力粉で作るふんわりした蒸しパンとは違い、もっちりとした食感を楽しめます。

チーズケーキ

米粉を使ったチーズケーキのレシピを紹介します。薄力粉の代わりに米粉を使うことで、しっとり口当たりのよいチーズケーキに仕上がるでしょう。チーズケーキに必要な材料は以下のとおり。

  • クリームチーズ:200g
  • 生クリーム:200㎖
  • 砂糖:100g
  • 米粉:50g
  • 溶き卵(Mサイズ):2個ぶん

米粉は砂糖や小麦粉が配合されていない、米100%のものを使用しています。作り方の手順は以下のとおりです。

  1. クリームチーズは常温に戻して、オーブンは170℃に予熱しておく。
  2. ボウルにクリームチーズ、砂糖を入れ、ホイッパーで混ぜ合わせる。
  3. 米粉、溶き卵を加えて、なめらかになるまで混ぜる。
  4. さらに生クリームを入れ、混ぜ合わせる。
  5. クッキングシートを敷いた型に流し込み、170℃のオーブンでふっくらと焼き色が付くまで40分程度焼く。
  6. 粗熱が取れたら、型から外す。

オーブンは必ず予熱を完了させてから焼いてください。焼き色が付きすぎる場合は、上からアルミホイルをかけてからオーブンに入れましょう。

タコのから揚げ

大衆居酒屋の味を再現した、片栗粉で作るタコのから揚げのレシピを紹介します。タコのから揚げに必要な材料は以下のとおり。

  • タコ:1パック
  • すりおろしニンニク:小さじ2ぶんの1杯
  • すりおろし生姜:小さじ2ぶんの1杯
  • 醤油:大さじ1杯
  • 酒:大さじ1杯
  • 片栗粉:大さじ4杯
  • 揚げ油:適量

作り方は以下のとおりです。

  1. タコを食べやすい大きさに切る。
  2. すりおろしにんにく、すりおろし生姜、酒、片栗粉をタコと合わせ、落としラップをして15分冷蔵庫に置く。
  3. 片栗粉を全体にまぶす。
  4. 鍋の底から3cmほどの高さまで油を注ぎ、180℃に熱する。
  5. 片栗粉をまぶしたタコを入れ3分程度揚げる。
  6. 中まで火が通り、衣が色づいたら油を切る。

タコは小さく切っておくと火が通りやすいです。タコは揚げすぎると小さく縮んでしまうため、揚げる時間には注意してください。お酒が進む一品です。

サーターアンダギー

4つの材料で作れる天ぷら粉を使ったサーターアンダギーのレシピを紹介します。サーターアンダギーに必要な材料は以下の4つ。

  • 天ぷら粉:150g
  • 砂糖:50g
  • 卵:1個
  • 牛乳:20㎖

作り方は以下のとおり。

  1. ボウルに天ぷら粉と砂糖を入れて混ぜる。
  2. 卵、牛乳の順に入れて混ぜ、ひとかたまりにする。
  3. ひとかたまりにした生地を6等分に分けて丸める。
  4. サラダ油を180℃に熱し、生地を入れてじっくりと揚げる。
  5. きつね色に揚がったらバットに乗せて、油を切る。

揚げる際に割れ目ができない場合は、生地を軽く押さえるのがポイントです。カリカリの表面で、中身はしっとりとした素朴な味わいが楽しめます。

クッキー

ホットケーキミックスで作るクッキーのレシピを紹介します。クッキーに必要な材料は以下のとおり。

  • ホットケーキミックス:1袋(150g)
  • バター:50g
  • 砂糖:40g
  • 卵黄:1個ぶん
  • 牛乳(生地がまとまりにくい場合):小さじ2杯

作り方は以下のとおりです。

  1. ボウルにバターを入れて、泡立て器やハンドミキサーでクリーム状になるまで混ぜる。
  2. クリーム状になったバターに砂糖と卵黄を加えてよく混ぜる。
  3. ホットケーキミックスを入れ、ヘラで粉っぽさがなくなるまで混ぜる。(生地がまとまらない際は牛乳を少しずつ加えてこねる)
  4. 手で軽くこねて、ひとまとめにする。
  5. クッキングシート2枚にはさんで、麺棒で4〜5mmの厚さに伸ばす。
  6. お好みの抜き型で生地を抜く。
  7. 天板にクッキングシートを敷き、そこに型で抜いた生地を間隔をあけて並べる。
  8. 180℃のオーブンでこんがり焼き色が付くまで10~13分焼く。
  9. 焼き上がったらすぐ網の上にのせて冷ます。

クッキーを作る前に以下の下準備をしておけば、作業が効率よく進みます。

  • バターを室温に戻す。
  • オーブンを180℃に予熱する。
  • 天板にクッキングシートを敷く。

寝かせる時間がなく、焼く時間も短いため簡単に作れます。ぜひ試してみてください。

薄力粉がない場合はほかの小麦粉や粉類で代用してみよう

小麦粉の写真

薄力粉は、ほかの小麦粉で代用できる場合があります。薄力粉はほかの小麦粉と合わせて、以下の粉類でも代用可能です。

  • 中力粉
  • 強力粉
  • 米粉
  • 片栗粉
  • 天ぷら粉
  • ホットケーキミックス
  • コーンスターチ
  • 大豆粉

しかし、料理によって向き不向きがあるため、使い分ける必要があります。適した食品を使用して、さまざまな料理に挑戦してみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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