薄口醤油の代用になる調味料6選! 活用できるおすすめレシピも紹介
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「料理に薄口醤油が必要だけど、切らしてしまった」「濃口醤油を薄めたら、薄口醤油になるのかな」「薄口醤油の代用になる調味料を知りたい」などと、悩んだ経験のある人は一定数いるでしょう。
薄口醤油は、濃口醤油やめんつゆなどで代用可能です。特に濃口醤油は、塩を加えるだけで薄口醤油に近い味を再現できます。しかし、料理によって向き不向きがあるため、適宜使い分けましょう。
そこで本記事では、薄口醤油の代用方法について解説します。代用食品を活用できるおすすめのレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
薄口醤油とは関西で生まれた淡い色の醤油
薄口醤油とは、関西発祥の淡い色をした醤油のこと。色が薄く、穏やかな風味と華やかな香りが特徴です。料理に使用するとあっさりとした仕上がりになります。薄口醤油は、以下の料理に使われるケースが多いです。
色が淡いことから『淡口醤油(あわくちしょうゆ)』と呼ばれることもあります。素材の魅力を生かすために、色や香りは控えめですが、塩分濃度は18%と高めです。高血圧の人や塩分を控えている人は、使いすぎに注意しましょう。
薄口醤油の代用になる調味料6選
ここでは、薄口醤油の代用になる調味料を6つ紹介します。
代用する際のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
濃口醤油
薄口醤油は、濃口醤油で代用可能です。国内で販売されている醤油の約8割を占める濃口醤油は、豊かな香りと濃い色が特徴。煮物や焼き物など、さまざまな料理に使用されています。
ほかの調味料よりも濃口醤油で代用するほうが、味わいの変化が小さい点がメリットです。しかし、薄口醤油と濃口醤油では、以下のように塩分濃度が異なります。
薄口醤油に近い味に仕上げるためには、濃口醤油に食塩を加えるのがおすすめです。薄口醤油を大さじ1杯使うレシピの場合は、濃口醤油を大さじ2ぶんの1杯に、食塩小さじ4ぶんの1杯を加えましょう。
薄口醤油小さじ1杯が必要なレシピの場合は、濃口醤油小さじ2ぶんの1杯と食塩0.5gが目安です。しかし、濃口醤油は薄口醤油に比べて色が濃いため、食塩を加えても、料理が想定通りの見た目に仕上がらないことがあります。
醤油の香りが強すぎてしまう可能性もあるため、使用する量を少なくして食塩で味を調整しましょう。水を加えることでも色を調整できますが、塩分濃度が下がるので、味わいに影響します。水は味見しながら、少しずつ加えましょう。
白だし
薄口醤油は、白だしでも代用できます。白だしは、醤油に以下の材料を合わせた調味料です。
代用する際に、白だしだけを使うと味が甘くなってしまいます。特に薄口醤油が味の決め手になる料理に白だしのみを使い、同じ味を再現するのは難しいでしょう。
薄口醤油にだし汁や砂糖を加えて作る煮物や炊き込みご飯などの料理なら、白だしで代用できます。一度にたくさん入れると味が大きく変わってしまうため、味見をしながら量を調整するのがおすすめです。
めんつゆ
めんつゆも薄口醤油を代用できる調味料の1つです。めんつゆには、以下の調味料が含まれています。
薄口醤油よりも色が濃くて、風味が強いのが特徴です。薄口醤油だけを使ったレシピの場合、めんつゆのみで代用すると、甘辛くしっかりとした味わいの料理に仕上がります。
めんつゆは以下のように、商品によって濃縮の度合いが異なるため、味の濃さの調節が必要です。
薄口醤油をめんつゆで代用する際は、味見をしながら少しずつ加えると失敗しないでしょう。
白醤油
白醤油も薄口醤油の代用ができる調味料です。白醤油は、愛知県の三河地方で生産されている醤油のこと。醤油の中でもっとも色が淡く、琥珀色をしています。小麦が主な原料で、熟成期間が短く、うまみが抑えられている点が特徴的です。
素材を生かすために使用する醤油なので、濃い味付けの料理には向いていないでしょう。煮物や茶碗蒸しなど、食材の色を生かしたい料理を作る際におすすめの醤油です。ちなみに、白醤油にだしを加えた調味料が白だしとして販売されています。
再仕込み醤油
再仕込み醤油も、薄口醤油の代用として使える調味料です。再仕込み醤油は山口県を中心に生産されていた醤油で、現在は全国で作られています。
熟成期間が長く、濃厚な風味が特徴の醤油。濃口醤油を作る時に比べて、原料と期間が2倍かかるため、高価な調味料です。
『甘露醤油』とも呼ばれ、刺身や冷奴などに使用して、加熱せずに風味を味わいます。薄口醤油とは香りや味わいが異なりますが、料理の隠し味や煮物の仕上げに少量加えると、うまみがアップするでしょう。
たまり醤油
薄口醤油は、たまり醤油でも代用可能です。たまり醤油は、主に中部地方で作られています。さらりとした液体の濃口醤油や薄口醤油とは違い、とろみがある醤油です。
たまり醤油の主な原料は大豆で、タンパク質が含まれているため、うまみが比較的強く感じられます。たまり醤油を使った料理では、三重県伊勢市で食べられている『伊勢うどん』が有名。たまり醤油をベースとした、黒く濃厚なつゆが特徴のうどんです。
色が濃いので塩辛い味をイメージする人が多いですが、甘みとうまみが強く、味わいはまろやか。刺身や寿司のつけ醤油として使用するのもおすすめです。薄口醤油に比べて風味や香りが強いため、代用する際は、使う量に気を付けましょう。
薄口醤油の代用食品を活用できるレシピ6選
ここでは、薄口醤油の代用食品を活用できるレシピを6つ紹介します。
レシピごとにおすすめの代用食品も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ツナもやし
薄口醤油の代わりにめんつゆを活用できるレシピです。だしとツナのうまみが効いたお惣菜で、手軽に作れます。ツナもやしに必要な材料は、以下のとおりです。
濃い味が苦手な人は、めんつゆを水で薄めて使用してください。ツナもやしの作り方は、以下のとおりです。
電子レンジを使うことで、簡単に作れます。お酒のおつまみにもおすすめなので、ぜひ作ってみてください。
和風ジャーマンポテト
濃口醤油で作る和風ジャーマンポテトの作り方を紹介します。和風ジャーマンポテトに必要な材料は、以下のとおりです。
以下の手順で作ってみてください。
じゃがいもは皮ごと水からじっくりゆでることで、甘みが引き立ちます。ただし、じゃがいもの芽は有毒なので、しっかりと取り除いてから調理しましょう。
コールスロー
白醤油を使って、フレンチドレッシング風に仕上げるコールスローの作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
和食にも洋食にも合わせやすいため、食卓に1品足りない時におすすめのサラダです。
親子丼
白だしで作る絶品親子丼の作り方を紹介します。白だしを使って、かつおの風味が感じられる親子丼を作ってみましょう。親子丼に必要な材料は、以下のとおりです。
以下の手順で作ってみてください。
鶏肉をあらかじめ焼いておくと、香ばしい風味が加わります。溶き卵を2回に分けて入れることで、ふわふわかつ、とろとろな食感に仕上がります。
厚揚げ時のこの炒め煮
オイスターソースと再仕込み醤油を使用した、厚揚げ時のこの炒め煮の作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおりです。
作り方は以下のとおりです。
ごはんのお供だけでなく、お酒のおつまみにもおすすめな1品です。
大根のたまり漬け
たまり醤油を使用した大根のたまり漬けの作り方を紹介します。必要な材料は以下のとおり。
作り方は以下のとおりです。
たまり醤油はうま味が凝縮されているため、普通の醤油より2〜3割控え目に使うのがコツです。
薄口醤油がない時は料理に適した調味料で代用しよう
薄口醤油がない時は、レシピや料理に適した調味料で代用しましょう。薄口醤油は、以下の調味料で代用できます。
料理によって、相性がよい調味料が異なります。調味料の特徴を理解し、レシピや料理の仕上がりに合わせて選択しましょう。代用する際は、調味料を一気にたくさん入れると、味が大きく変わってしまうため要注意。
味見をしながら少しずつ加えていくと、失敗しにくいです。薄口醤油がない時はほかの食品を活用して、料理を作ってみましょう。
[文・構成/grape編集部]