白米と一緒に食べるといいのは? 管理栄養士が教える『正解の汁物』は…
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撮影:小泉明代

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寒い冬の食事には、温かい汁物があると嬉しいですね。冷えた身体が温まり、ほっとした気持ちになるでしょう。
そこで、今回は冬にピッタリの汁物にまつわるクイズを出題します!
白いご飯に、次のうちどの汁物を組み合わせると、栄養バランスがとれた献立になるでしょうか。
A.野菜とキノコの味噌汁
B.具だくさん豚汁
C.具がほとんどないすまし汁
撮影:小泉明代
答えは分かりましたか。
クイズの正解とあわせて、管理栄養士の筆者が栄養バランスのよい献立を作る簡単なコツを紹介します!
バランスのよい献立とは?
バランスのよい献立は、主食、主菜、副菜を揃えることがポイントです。
主食はご飯やパン、麺類などで、炭水化物を多く含み、エネルギー源になるもの。
主菜は肉、魚、卵、大豆製品などを使った料理で、身体をつくるもとになる、たんぱく質を多く含みます。
主食、主菜、副菜がそろったバランスのよい食事(撮影:小泉明代)
副菜は野菜、キノコ、イモ、海藻などを使った料理で、ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含み、身体の調子を整える働きをします。
これにあてはめるとご飯は主食になりますね。
汁物は具の種類や量などの内容によって主菜にも副菜にもなります。選択肢の『A』は副菜、『B』は主菜と副菜を兼ねた料理になり、『C』は主食、主菜、副菜に該当しません。
よって、このクイズで選んでほしい正解は『B』になります。
撮影:小泉明代
ちなみに、選択肢『A』の野菜とキノコの味噌汁と『C』の具がほとんどないすまし汁ですが、決して選んでいけないものではなく、これらを使ってバランスのよい献立を作ることも可能です。
これらはどんな時に選ぶとよいのか、どのように取り入れたらよいのかを説明します。
野菜とキノコの味噌汁をあわせる場合
撮影:小泉明代
野菜とキノコを使った味噌汁は副菜になります。
そのため、献立にはご飯やパン、麺類などの主食と、肉や魚、卵、大豆製品などを使った主菜も並べましょう。
この時、野菜とキノコの量が1食の副菜として十分な量であることがポイントです。具がほとんどない味噌汁では副菜になりません。
汁物の野菜やキノコだけでは足りなそうであれば、ほかに副菜になるおかずをつけるとよいでしょう。
具がほとんどないすまし汁をあわせる場合
撮影:小泉明代
具がほとんどない汁物は主食、主菜、副菜のどれにも該当しません。だからといって献立に必要ないものではありません。
食欲増進や水分補給に役立ちますし、季節ごとにいろいろなおいしい汁物があります。
具がほとんどない汁物を献立に使いたい場合は、主食、主菜、副菜とともに献立に並べるといいですね。
ご飯と汁物だけでもOK!
撮影:小泉明代
肉や大豆製品、野菜などを使った豚汁は、主菜と副菜を兼ねた汁物です。
主食のご飯と、1食に十分な主菜と副菜の量が摂れる具だくさんの汁物があれば、主食、主菜、副菜が揃ったバランスのよい献立になりますよ。
このような献立形式を『一汁一飯(いちじゅういっぱん)』といいます。
一汁一飯の献立は忙しくて何品も作れない時や、手軽にバランスよく食べたい時などに便利です。
品数が少ないとさみしい感じがするかもしれませんが、洗い物や調理の手間も少なくできます。
汁物を工夫して、時にはこのように簡単にバランスのよい献立を楽しんでみてはいかがでしょう。
[文/小泉明代 構成/grape編集部]