子ども電話相談「植物にいい言葉をかけるとキレイな花が咲く?」 教授がキレッキレの名回答
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毎年恒例のラジオ番組「夏休みこども科学電話相談」。
子どもたちの素朴な疑問に、専門家が答えるシンプルな番組なのですが、「大人から見るとストレートな子どもの質問に、専門家がタジタジ」という構図が面白く、ネット上でも毎年話題になる人気企画です。
そんな中、子どもたちの無邪気な質問に動じることなく、ズバズバとと真実を告げてしまう専門家がいます。
甲南大学 特別客員教授の田中修(おさむ)先生
ちなみに、番組公式Webページの自己紹介欄を見てみると…。
ほかの先生が、小学生にも分かりやすく、かみ砕いた表現を使って「気軽に電話して来てね」というウェルカムの意志を表しているのに対し、なかなか哲学的な自己紹介。
これは何かやってくれそうな予感がします。
小学生の質問は植物について
いざ番組スタート。小学生の女の子からの質問はこちらです。
「植物にいい言葉をかけるとキレイな花を咲かせるんですか?」
「植物」を専門とする田中修先生の出番です。まずはアナウンサーが小学生にジャブ打ち。
――どこで知ったの?
「お母さんが言ってた」
お母さん、ロックオンです!
田中先生の気になる回答とは?
田中先生は女の子に対し、いきなりこう切り出します。
「植物に汚い言葉をかけても普通に育つよ」
お母さんの言い分を完全否定です(笑)
さらに矢継ぎ早に、こう付け加えます。
「きっといい言葉をかけて育てた人は、茎なんかを触りながら声をかけていたんだね。植物は触れられると太く、短く、逞しく育つから」
そして、実験を勧めます。
「菊は実験しやすいから、やってみて」
「苗を2つ買ってきて一方は『普通に育てる』、もう一方には『ヒドイ言葉をかけつつ撫でて育てる』。撫でられた方が逞しく育つから」
この植物学者としてのプライドを感じる回答に、Twitterが盛り上がります。
確かに「いい言葉をかけると、キレイな花が育つ」という考え方は一見、美しいように見えます。少なくとも、子どもからの質問に対し、真向から「それは違う」とは言いにくい内容かもしれません。
しかし、田中修先生は科学的ではない理由を明確に伝え、なおかつ、より植物に興味を持ってもらおうと質問した女の子を実験へと導きました。
本当の意味で、きちんと質問者に向き合った田中先生の対応は大人としても素晴らしいものだったように感じます。
質問者の女の子が実際に実験をしてみて、また疑問に思ったことを田中先生に質問するようなことが起こったとしたら、きっと一番うれしいのは田中先生かもしれませんね!