「やってた!」「何それ?」 新品の靴の裏に『×』を書く理由は…?
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子供の頃に教わったことの中には、今思えば「なんで?」と疑問に思う教えもありますよね。
「霊柩車を見たら親指を隠しなさい」や「雷が鳴ったらヘソを隠しなさい」など、大人になった今では迷信だと分かりますが、どのような意図があったのか気になります。
これってうちだけ?みんなの家の『迷信』を聞いてみた
そもそも、筆者が聞いてきた迷信は、ほかの人も知っているのでしょうか。
grapeの社員にも、親や祖父母から聞いた話がないか、聞いてみることにしました。
夜に口笛を吹いてはいけない
もっとも多くの人が「教わった」と答えたのは、『夜に口笛を吹いてはいけない』というものでした。
しかし、理由については「ヘビがくるから」「泥棒を呼ぶから」「お化けが出るから」など、家庭によりバラバラなようです。
由来は諸説ありますが、笛を使ってヘビを操るヘビ使いのイメージから「笛を吹くとヘビが集まってきてしまう」という説や、「泥棒が悪事を働く時の合図が口笛だったから」という説などがありました。
夜に爪を切ってはいけない
次に多かったのは『夜に爪を切ってはいけない』というものです。
続く言葉は『親の死に目に会えない』という意見のほか、単純に「危ないから」と教わっていた人もいました。
『親の死に目に会えない』のは、『夜・爪』という単語が、『世を詰める』の発想につながり、寿命が縮まるからだといいます。
また、電気も爪切りもない時代には、刀などの刃物で爪を手入れしており、暗いと危ないからという説もありました。
※写真はイメージ
朝のクモは退治してはいけない
『朝のクモは退治してはいけない』も有名です。『夜のクモは退治せよ』とセットで教わっていた人は多いですよね。
朝のクモは『神様の使いだから』『福を運んでくるから』。反対に夜のクモは『泥棒が来るから』などといわれていたようです。
クモは家の害虫を駆除してくれる益虫だといいますが、見た目の怖さなどから、見つけたらつい排除してしまいたくなります。
昔の人もそれを分かっていて、このような俗説が生まれたのかもしれませんね。
新品の靴を夜におろしてはいけない
最後に『新品の靴を夜におろしてはいけない』というものです。
筆者の家庭では聞いたことがありませんでしたが、教わっていた人が多くいました。
これにも由来は諸説ありますが、街灯がなかった時代には、夜に外出する理由は、お通夜など不幸があった時くらいだったのだとか。
そのため、夜に靴を履くことは『縁起が悪いこと』といわれていたようです。
やむを得ず夜に靴をおろす場合は、靴裏にペンで×印をつけたり、唾をつけたりして、あえて靴を汚すことが、魔除けのおまじないになるといわれています。
社内にも「今でも新品の靴の裏には唾を吹きかけるようにしている」という人がいました。
※写真はイメージ
迷信の由来を調べてみると、基本的には縁起を担いだり、危険から身を守ったりするための教えだったのでしょう。
また、言葉尻などに多少の違いはあれど、年齢や出身地による差はほとんどなく、多くの家庭で先祖代々受け継がれているものだということが分かりました。
子供に「口笛を吹くな!」というよりも、「ヘビが来るよ!」といわれたほうが、怖くなっていうことを聞きやすいのかもしれません。
こうして大人となった今でも、印象に残っている人が多いことが何よりの証拠ですね。
みなさんも印象に残っている『迷信』があれば、ぜひコメントで教えてください!
[文・構成/grape編集部]