輸送コンテナの中から奇跡的に見つかった犬 実は1匹だけじゃなかった!
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2024年1月、アメリカのテキサス州ヒューストンの港で、アメリカ沿岸警備隊の検査官たちが輸送コンテナのチェックをしていました。
何千個ものコンテナが置かれた現場で、ルーカス・ロー(luloe_)さんら検査官たちは、あるコンテナから鳴き声と引っかくような音を聞いたといいます。
そのコンテナは7m以上の高さの場所にありましたが、彼らは下ろして中を確認。
すると…コンテナから1匹のメス犬が飛び出してきたのです!
犬は水も食べ物もないコンテナの中に、少なくとも8日間は閉じ込められていたそう。
人懐っこい犬はコニーちゃんと名付けられ、地元の動物保護施設に預けられました。
コニーちゃんを保護した『フォーエバー・チェンジド・アニマルレスキュー』によると、コニーちゃんが入っていたコンテナはヒューストンの廃品置き場から来たもので、迷い犬の届け出もなかったとのこと。
首輪もマイクロチップもつけておらず、ノミだらけで皮膚に疾患があり、心臓病も患っていて、フィラリアが陽性だったそうです。
また、元気そうに見えるコニーちゃんですが、実際は8日間食べなかっただけでは済まないほどの栄養失調でした。
これらの状態から判断すると、コニーちゃんは野良犬か、飼い主が適切な世話をしていなかったと思われます。
コンテナから見つかった犬は『1匹』ではなかった!
このニュースは瞬く間に広まり、犬は『コンテナ犬のコニー』として一躍有名になります。
コニーちゃんはいくつも健康上の問題があるため、バーモント州の施設で詳しい検査と治療を受けることに。
プライベート飛行機で引っ越しをする日、コニーちゃんを発見した検査官たちが見送りにやってきました。
※動画はfacebook上で再生できます。
無事にバーモント州に到着後、コニーちゃんは早速、病院で詳しい検査を受けます。
そこで驚きの事実が判明。なんとコニーちゃんは妊娠していたのです!
超音波検査をすると、お腹の中の子犬たちは強い心音を発して元気に動き回っていたのだとか。
出産まではコニーちゃんは獣医師のもとで過ごすことになりました。
『フォーエバー・チェンジド・アニマルレスキュー』には、ものすごい数の里親希望者からの問い合わせが来ているのだとか。
コニーちゃんが無事に出産を終えたら、最適な里親を選ぶつもりだということです。
コンテナからコニーちゃんを見つけた検査官たちは、「まさか犬がいるなんて、信じられなかった」と話しています。
助けを求めて必死に鳴いて、何千個ものコンテナから見つけてもらうという奇跡を起こしたコニーちゃん。
無事に出産を終えて、その後は素晴らしい家族と幸せに暮らしていけるといいですね。
[文・構成/grape編集部]