給食を食べ終わった児童が一斉に…? ある小学校の取り組みに「素晴らしい!」 提供:全国牛乳容器環境協議会 By - grape編集部 公開:2024-10-24 更新:2024-10-29 小学校小学生紙パックリサイクル給食 Share Post LINE はてな 小学生の時、多くの人はお昼ごはんに給食を食べていたことでしょう。 好きな献立に心を躍らせたり、おかずを友達とこっそり交換したり、休んだ児童のデザートをじゃんけんで争ったり…。 大人になってから振り返ると、給食も子供時代の思い出の1つといえそうです。 給食を食べ終わった後に…? 約1500名の児童が在籍する、千葉県流山市立おおたかの森小学校(以下、おおたかの森小学校)では、給食後に全学年で『ある取り組み』をしているといいます。 それは、飲み終わった牛乳パックを、児童一人ひとりが洗い、開き、乾かすことです! 入学して間もない1年生は、5~6年生に教わりながら、開いていきます。 開き方のコツを教えると、すぐにできるようになるのだとか。 開き終わったものは、水切りラックに集めて、ひと晩乾かすそうです。 この作業、一体何のために行っているのでしょうか。 実はこれ、牛乳に使われている容器『紙パック』をリサイクルするために必要な工程。 牛乳を始め、飲料などに使われる容器である紙パックは、環境に優しい上、リサイクルに適した上質な資源です。 しかし、基本的に資源は、汚れているとリサイクルすることができません。 紙パックも例外ではなく、中身を飲み終わった後、そのまま放置してしまうと、飲み残しが腐り、ニオイやカビが発生する可能性があります。 そうなるとゴミとして処理するほかないため、飲み終わったら『洗う』『開く』『乾かす』というひと手間が必要なのです。 乾いた大量の紙パックは、1か所にまとめられ、リサイクル工場へと運ばれます。 上質な資源である紙パックは、主にトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの衛生紙に生まれ変わるのです。 ちなみに、1000㎖の紙パックが6枚あれば、トイレットペーパーを1つ作ることができるそうですよ! 1日に1500以上の紙パックが消費されている同校。 これを燃えるゴミにしてしまうのは、もったいないですね。 学校全体でのリサイクルは、貴重な資源を無駄にしない、エコな取り組みといえそうです。 リサイクル資源として非常に優秀な『紙パック』ですが、その回収率は低く、2022年度の使用済み紙パックの回収率はわずか29.4%でした。 つまり、約70%の『紙パック』が、飲んだ後に燃えるゴミとして捨てられてしまうなど、正しくリサイクルできていないのです。 その理由は、リサイクルの工程が面倒だったり、そもそもリサイクルできることを知らなかったりなど、さまざまでしょう。 おおたかの森小学校のように、学校全体でリサイクルをすることは、社会や地球環境のためになるだけでなく、子供たちに自然とリサイクルの習慣が身に付く、メリットの大きい取り組みといえそうです。 私たち一人ひとりも、できる範囲でリサイクルに取り組んでいきたいですね。 紙パックの開き方はこちらから 紙パックリサイクルについて詳しく知りたい 過去の記事はこちらから [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
小学生の時、多くの人はお昼ごはんに給食を食べていたことでしょう。
好きな献立に心を躍らせたり、おかずを友達とこっそり交換したり、休んだ児童のデザートをじゃんけんで争ったり…。
大人になってから振り返ると、給食も子供時代の思い出の1つといえそうです。
給食を食べ終わった後に…?
約1500名の児童が在籍する、千葉県流山市立おおたかの森小学校(以下、おおたかの森小学校)では、給食後に全学年で『ある取り組み』をしているといいます。
それは、飲み終わった牛乳パックを、児童一人ひとりが洗い、開き、乾かすことです!
入学して間もない1年生は、5~6年生に教わりながら、開いていきます。
開き方のコツを教えると、すぐにできるようになるのだとか。
開き終わったものは、水切りラックに集めて、ひと晩乾かすそうです。
この作業、一体何のために行っているのでしょうか。
実はこれ、牛乳に使われている容器『紙パック』をリサイクルするために必要な工程。
牛乳を始め、飲料などに使われる容器である紙パックは、環境に優しい上、リサイクルに適した上質な資源です。
しかし、基本的に資源は、汚れているとリサイクルすることができません。
紙パックも例外ではなく、中身を飲み終わった後、そのまま放置してしまうと、飲み残しが腐り、ニオイやカビが発生する可能性があります。
そうなるとゴミとして処理するほかないため、飲み終わったら『洗う』『開く』『乾かす』というひと手間が必要なのです。
乾いた大量の紙パックは、1か所にまとめられ、リサイクル工場へと運ばれます。
上質な資源である紙パックは、主にトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの衛生紙に生まれ変わるのです。
ちなみに、1000㎖の紙パックが6枚あれば、トイレットペーパーを1つ作ることができるそうですよ!
1日に1500以上の紙パックが消費されている同校。
これを燃えるゴミにしてしまうのは、もったいないですね。
学校全体でのリサイクルは、貴重な資源を無駄にしない、エコな取り組みといえそうです。
リサイクル資源として非常に優秀な『紙パック』ですが、その回収率は低く、2022年度の使用済み紙パックの回収率はわずか29.4%でした。
つまり、約70%の『紙パック』が、飲んだ後に燃えるゴミとして捨てられてしまうなど、正しくリサイクルできていないのです。
その理由は、リサイクルの工程が面倒だったり、そもそもリサイクルできることを知らなかったりなど、さまざまでしょう。
おおたかの森小学校のように、学校全体でリサイクルをすることは、社会や地球環境のためになるだけでなく、子供たちに自然とリサイクルの習慣が身に付く、メリットの大きい取り組みといえそうです。
私たち一人ひとりも、できる範囲でリサイクルに取り組んでいきたいですね。
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[文・構成/grape編集部]