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給食を食べ終わった児童が一斉に…? ある小学校の取り組みに「素晴らしい!」

By - grape編集部  公開:  更新:

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紙パック

小学生の時、多くの人はお昼ごはんに給食を食べていたことでしょう。

好きな献立に心を躍らせたり、おかずを友達とこっそり交換したり、休んだ児童のデザートをじゃんけんで争ったり…。

大人になってから振り返ると、給食も子供時代の思い出の1つといえそうです。

給食を食べ終わった後に…?

約1500名の児童が在籍する、千葉県流山市立おおたかの森小学校(以下、おおたかの森小学校)では、給食後に全学年で『ある取り組み』をしているといいます。

それは、飲み終わった牛乳パックを、児童一人ひとりが洗い、開き、乾かすことです!

紙パック

入学して間もない1年生は、5~6年生に教わりながら、開いていきます。

開き方のコツを教えると、すぐにできるようになるのだとか。

紙パック

開き終わったものは、水切りラックに集めて、ひと晩乾かすそうです。

この作業、一体何のために行っているのでしょうか。

紙パック

実はこれ、牛乳に使われている容器『紙パック』をリサイクルするために必要な工程。

牛乳を始め、飲料などに使われる容器である紙パックは、環境に優しい上、リサイクルに適した上質な資源です。

紙パック

しかし、基本的に資源は、汚れているとリサイクルすることができません。

紙パックも例外ではなく、中身を飲み終わった後、そのまま放置してしまうと、飲み残しが腐り、ニオイやカビが発生する可能性があります。

そうなるとゴミとして処理するほかないため、飲み終わったら『洗う』『開く』『乾かす』というひと手間が必要なのです。

紙パック

乾いた大量の紙パックは、1か所にまとめられ、リサイクル工場へと運ばれます。

上質な資源である紙パックは、主にトイレットペーパーティッシュペーパーなどの衛生紙に生まれ変わるのです。

ちなみに、1000㎖の紙パックが6枚あれば、トイレットペーパーを1つ作ることができるそうですよ!

紙パック

1日に1500以上の紙パックが消費されている同校。

これを燃えるゴミにしてしまうのは、もったいないですね。

学校全体でのリサイクルは、貴重な資源を無駄にしない、エコな取り組みといえそうです。

紙パック

リサイクル資源として非常に優秀な『紙パック』ですが、その回収率は低く、2022年度の使用済み紙パックの回収率はわずか29.4%でした。

つまり、約70%の『紙パック』が、飲んだ後に燃えるゴミとして捨てられてしまうなど、正しくリサイクルできていないのです。

その理由は、リサイクルの工程が面倒だったり、そもそもリサイクルできることを知らなかったりなど、さまざまでしょう。

おおたかの森小学校のように、学校全体でリサイクルをすることは、社会や地球環境のためになるだけでなく、子供たちに自然とリサイクルの習慣が身に付く、メリットの大きい取り組みといえそうです。

私たち一人ひとりも、できる範囲でリサイクルに取り組んでいきたいですね。


[文・構成/grape編集部]

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