水彩画で猫を描くと… 見事な筆致に「まるで動いているよう」「ひれ伏したい」
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・まるで動いているようです。
・尻尾が素敵すぎる…。ひれ伏したい。
・色使いが好きすぎる。ずっと見ていたい。
・「どうだ、今日も私は完璧だろう?」といいたげなお顔。
画家の村上ゆたか(@i0RnrQ5Y18E0cN3)さんがXに公開した1枚の水彩画には、22万件を超える『いいね』が付くとともに、このような声が寄せられています。
村上さんが描いているのは、水彩画の中でも透明水彩画という種類。
ある日、村上さんが透明水彩画で表現したのは猫でした。
多くの家庭でペットとして愛されており、身近な動物の代表格ですよね。
透明水彩画で猫を描くと、どのような作品が生まれるのでしょうか。
絵であるにもかかわらず、まるで生命が宿っているように感じる1匹の猫が見事な筆致で描かれています。
尻尾を頭上高く掲げ、おしりを見せているような視点で描かれた猫。水彩画のにじみによって、フサフサとした毛並みや、斑模様がうまく表現されていますね。
村上さんいわく、水彩画を描く上で、狙い通りのにじみがほしいわけではないとのこと。にじみによってできる『偶然』の産物をなるべく拾えるように描いているそうです。
どのようにしてこの絵が誕生したのか、村上さんに話をうかがいました。
猫の絵を描いた画家・村上ゆたかさんにインタビュー
――猫をモチーフにしようと思ったのはなぜでしょうか。
水彩画のにじみ技法で絵を描いているため、雨の風景や猫の毛並みなど、にじみによって効果的なモチーフを探した結果、『猫作家』といわれるようになりました。
今や暮らしの中で、猫たちは切っても切り離せない関係です。
――この絵が完成するまでにかかった時間はどれくらいでしょうか。
およそ2時間くらいです。1枚の絵を描くのに要する時間は約20分ですが、気に入った絵が完成するまで繰り返し描くようにしています。
――この絵を描く上で、どのようなことにこだわりましたか。
にじみ技法によって、曖昧な動きのある箇所とピントの合った表情に、メリハリをつけることにこだわりました。
また構図に関しては、立派な尻尾から覗き見るような視点で描くことで、見る人の興味をひけるように工夫しています。
村上さんが得意とするにじみ技法を巧みに操ることで、猫好きにはもちろん、水彩画好きにも刺さる1枚に仕上がったのでした。
『元気?』とタイトル付けされたこの絵は、2025年5月27日~6月1日の間、京都府京都市にある『ギャラリー祇園小舎』で展示販売を予定しているとのこと。
村上さんの絵をもっと見てみたいと思った人は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]