アルコールジェルの正しい捨て方とは？注意点や捨てずに活用する方法も解説
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「新型コロナウイルス感染症が流行った時にアルコールジェルをたくさん買ったけれど、使用期限が切れて捨てなければならない」
「余ったアルコールジェルを捨てたいけれど、捨て方が分からない」
このようなお悩みを抱えていませんか。
アルコールジェルは燃えるゴミとして出したり、水道に直接流したりしてはいけません。特に、アルコールを６０%以上含んでいるアルコールジェルの場合、消防法でも『危険物』に指定されており、正しい捨て方をしないと火災の原因になるのだとか。
本記事では、アルコールジェルの正しい捨て方と注意点、捨てる前に活用する方法を紹介しました。アルコールジェルの捨て方で悩んでいる人や、使用期限がすぎた後の対処法に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
アルコールジェルを普通に捨ててはいけない？
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余ったアルコールジェルを処分する場合は、そのまま燃えるゴミとして出したり、直接水道に流したりしてはいけません。間違った捨て方をすると、火災の発生や下水道内での発火原因にもなり得るといわれています。
特に、アルコール度数の高いジェルは揮発性があり、引火しやすい点が特徴です。手指消毒で使用するアルコールジェルのなかには、６０%以上アルコールを含んでいる製品もあり、消防法における『危険物』に該当します。
なお、アルコール度数が６０%以下でも発火するリスクがあるのだとか。そのため、アルコールジェルは正しい方法で処分することが重要です。
続いては、アルコールジェルの処分方法について解説します。
アルコールジェルの正しい捨て方
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アルコールジェルは、以下の手順で処分してください。
１．換気がよく火の気がないところで、新聞紙や布に余ったアルコールジェルを染み込ませる。
２．しっかりと乾かす。
３．乾いたら『燃えるゴミ』として処分する。
アルコールジェルは、不要な紙や布に染み込ませることで、簡単に処分できます。
特に重要なのは、２番目の手順です。アルコールが残ったままの状態で燃えるゴミに出すと、アルコールが蒸発して気体となり、ゴミ収集車のなかで発火する恐れがあります。
アルコールジェルを処分する際は、そのまま燃えるゴミに出すのではなく、水分を蒸発させたうえで捨てましょう。
アルコールジェルを捨てる際の３つの注意点
アルコールジェルを捨てる際には、処分する作業中にも注意点があります。以下の３つのことを意識しましょう。
これらのポイントは、発火を防ぐために非常に重要だといえます。
上越地域消防事務組合のウェブサイトによると、アルコール濃度が６０%であれば２６℃で、８０%であれば２２.５℃で引火するそうです。東京都の２０２４年７月の平均気温は２８.７℃だったため、夏場は常温でも引火する恐れがあるでしょう。
アルコールジェルを捨てる際には、安全な環境を確保したうえで、正しい捨て方で処分してください。
余ったアルコールジェルを捨てずに活用する方法
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アルコールジェルの使用期限がすぎていたり、余分に残っていたりする場合は、必ずしも捨てる必要はありません。余ったアルコールジェルは、手指消毒以外にも多くの場面で活用できるでしょう。
ここでは、アルコールジェルのおすすめの活用法を２つ紹介します。捨てる前にほかの方法で活用できないか、ぜひチェックしてみてください。
家の掃除に使う
余ったアルコールジェルは、家のさまざまな場所の掃除に使用できるそうです。日常的な掃除にはもちろん、大掃除にも活用できるため、新たに掃除用品を買い足さずに済むでしょう。
例えば、以下のような場所の掃除に活用可能です。
掃除用に使用する際には、アルコールジェルをスポンジやキッチンペーパー、フローリングワイパーに含ませます。
コンロを掃除する前にはガスの元栓を閉め、コンロが冷えた状態かを確認してから行いましょう。掃除後はアルコールが乾ききっているかをしっかりと確認したうえで、コンロを使用してください。
また、掃除する場所や機器の素材によっては、アルコールが使用できない場合もあります。例えば、モニターやテレビの液晶画面は、アルコールを使っての掃除を避けたほうがよいでしょう。
液晶画面をアルコールで拭くと、液晶の表面にダメージを与える場合があるそうです。
アルコールジェルは、家中すべての場所に対応しているわけではないため、事前に使用できるかを確認してから掃除を行ってください。
こちらの記事でも、アルコールジェルの活用例を紹介しています。
買いすぎたアルコールジェルの思わぬ活用法に「これはやる」「ありがたい」
靴の消臭に使う
アルコールジェルは、靴の消臭にも有効だといわれています。玄関や下駄箱から漂うにおいをアルコールジェルで消臭しましょう。
靴を消臭する際には、アルコールジェルを含んだコットンやキッチンペーパーで拭きます。アルコールジェルを使うと、においと汚れが同時に取れるため、面倒なお手入れが楽になるかもしれません。
ただし、革靴など、靴の素材によってはアルコールでの拭き取りに適していない場合もあります。靴の消臭にアルコールを使用する際は、素材を確認してから行いましょう。
アルコールジェルは正しい捨て方で処分しよう
中身が入ったアルコールジェルをそのまま燃えるゴミとして捨てると、火災の原因になりかねないため非常に危険です。
また、水道に流すと下水管で発火する危険があるといわれています。使用しないアルコールジェルは、不要な布や紙に含ませ、しっかり乾かしてから捨てましょう。
アルコールは引火性の高い物質のため、夏場は常温でも発火する危険性があるそうです。捨てる際には、安全な環境を確保したうえで処理してください。
また、捨てずに活用する方法もあります。アルコールジェルは、手指消毒以外に、家の掃除や気になるにおいの消臭にも効果的なのだとか。上手に活用すれば捨てずに済むため、アルコールジェルが余っている人はぜひ試してみてください。
※この記事は、一部上越地域消防事務組合のウェブサイトを参照しています。
[文・構成／grape編集部]