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「洋楽ポップスの歴史そのものだ」 日本音楽の母と慕われる湯川れい子80年の歴史

By - grape編集部  公開:  更新:

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音楽評論家としてザ・ビートルズやエルビス・プレスリーなどの大物とも親交があり、作詞家としては『センチメンタル・ジャーニー』や『恋におちて -Fall in love-』などの名曲を生み出した、「日本音楽界の母」とも呼ばれる湯川れい子さん。

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2016年に生誕80周年を記念して行われたパーティにはポール・マッカートニーからメッセージが届くなど、未だ多くの音楽関係者やファンを魅了し続けています。

音楽評論家55年、作詞家50年の節目を迎える2016年。まだまだアクティブに音楽と関わり続ける湯川さんの音楽との出会いから、日本音楽業界への功績まで、さまざまな角度からその歴史を振り返ります。

17歳で女優デビュー

1936年1月22日、東京で生を受けた湯川さん。一時、山形へ疎開するも多感な時期を東京で過ごします。

少し意外に感じるかもしれませんが、最初に公の場所にデビューしたのは女優としてでした。

高校時代から研究生として現代俳優協会に所属しており、1953年、湯川さん17歳の時に舞台『未亡人』に出演し、女優としてのデビューを飾ります。

その後、映画などに出演する傍ら、現在の湯川さんに通じる洋楽との出会いを果たします。当時の恋人の影響で有楽町にあったジャズ喫茶「コンボ」に通い始めるのです。

ジョン・レノンに無視された出会い

1959年に音楽誌『スイングジャーナル』へ投稿したことから、湯川さんと音楽業界との接点が生まれます。これが大きな反響を呼び、同誌編集部員から声がかかり、インタビュアー・ジャズ評論家として同誌での執筆を開始します。

その後、幅広い音楽の知識とチャーミングで愛らしいトーク力を生かし、ラジオDJやテレビコメンテーターとしても活躍。

最も有名なエピソードは1966年に日本中を熱狂の渦に巻き込んだザ・ビートルズの来日。湯川さんは宿泊中にビートルズと面会を果たすも、ジョン・レノンに無視されてしまいます。

解散後のインタビューで「当時、なぜ無視したの?」とジョンに尋ねたところ、こんな答えが返ってきたそうです。

「あの頃、ホテルには売名目的で面会したがる政治家連中が大勢いたんんだ。僕らはうんざりしていて、君もそういう人間なんじゃないかと疑ってしまった。申し訳なかったね」

ジョン・レノンとは、彼が凶弾に倒れるその直前まで、良い関係を築き続けていたと言います。また、オノ・ヨーコさんとの親友と呼び合うほどの友情を育んでいます。

エルビス・プレスリーが結婚の証人!?

「エルビスの熱狂的なファン」と自他ともに認める湯川さんは、エルビス楽曲のライナーノーツを多く書き、日本におけるファンクラブの幹部まで務めます。しかし、エルビスとの最も有名なエピソードは、やはり湯川さん2度目の結婚の時のものでしょう。

1973年、エルビスと親交があったという湯川さんはこんなお願いをします。

「エルビス、結婚証明書の証人になってもらえない?」

これを快諾したエルビスが証人となり、晴れて結婚。湯川さんとエルビスの親しい関係の一端が垣間見えるエピソードです。

「伊代はまだ16だから~♬」を作詞

音楽評論家と併行して、作詞家としても活躍する湯川さん。作詞家としての実質的なデビューは1965年だったそうです。エミー・ジャクソンが歌った「涙の太陽」をR.H.Rivers名義で、英語の詩を書きました。

ちなみに、R.H.Riversとは、「れい子・湯川」を直訳した「レイコ・ホット・リバース」から来ているそう。その後、湯川れい子名義で正式にデビュー。後世に残る名曲を多く発表しています。

『ランナウェイ』(1980年)

シャネルズと言えばコレという名作。リーダーの鈴木雅之さんとは今でも親交が深く、湯川さんを「芸能界の母」と呼ぶほど慕っているそうです。

『センチメンタル・ジャーニー』(1981年)

松本伊代さんが歌ったこの曲も湯川さんが作詞を手掛けたもの。松本伊代さんのデビュー曲であり、代表曲。「伊代はまだ 16だから…」の詩は、全国民が知っていると言っても過言ではないほどの知名度です。

『六本木心中』(1984年)

アン・ルイスさんの歌唱力と、大人の女性の感情がマッチして大ヒットした名曲。

ほかにも小泉今日子さんや稲垣潤一さんなど、多くのアーティストに歌詞を提供しています。

日本の音楽業界を見守り続けた母のような存在

常に音楽と関わり続け、インターネットなどがなかった時代に、海外の優れた音楽を日本へと紹介し続けた湯川れい子さん。

湯川れい子の人生は、洋楽ポップスの歴史そのものだ

こんな賞賛も、違和感なく受け入れられてしまうほど、日本の音楽業界に大きな功績を残しています。

また、常に新しいもの、優れたものに敏感な湯川さん。新しいアーティストの、新しい取り組みを大いに歓迎しているそうです。

最近ではブルーノ・マーズやBABYMETALなどにも興味津々だそうです。

節目に迎えるスペシャル番組の第3弾

そんな湯川れい子さんがパーソナリティを務める「湯川れい子の60 Years of Rock Volume.3」が、2016年8月11日にニッポン放送でオンエアされます。

1950年代から現在まで、その時代の社会情勢に対して強いメッセージを発信し続けてきたロック・ミュージック60年の歴史。

各時代を象徴するビッグネームのインタビュー音源などを交えて、パートナーに音楽評論家の萩原健太さん、ゲストにはTHE ALFEEの高見沢俊彦さんを迎え、音楽を語り尽くします。

「ロック60年の歴史」を総括した3時間のスペシャル番組をぜひお聴き逃しなく!

ニッポン放送『湯川れい子の60 Years of Rock Volume.3』

2016年8月11日(木・祝)13:00~16:00

パーソナリティ:湯川れい子 パートナー:萩原健太 ゲスト:高見沢俊彦

PC・スマホからはラジコでも視聴可能です! http://radiko.jp

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