カメムシがポロッ! 家に入ってきた時の『正しい対処法』に「これなら安心だ」【カメムシ対策】
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9~11月にかけて、目にする機会が増える、カメムシ。
この時期は、冬を越す場所を求めて活発に活動するため、外壁や網戸に飛んできたり、家の中へ侵入したりすることが増えてくるでしょう。
捕獲しようとすると、強烈な臭いを放つため、頭を悩ませる人も少なくありません。
家に入ってくるカメムシ、どう対処する?専門家に話を聞いた!
2025年9月上旬現在、神奈川県在住の筆者も住宅の壁やベランダなどで、カメムシを見る機会が多くなりました。
以前、ベランダに干していた洗濯物を取り込んだ際、衣類に紛れて部屋の中に入ってきてしまったこともあり、捕獲するのに苦労した経験も…。
そこで筆者は、秋口から私たちの生活空間で目立つようになるカメムシの対策を聞くため、殺虫剤の『キンチョール』などで知られる、大日本除虫菊株式会社(通称:金鳥)に取材を行いました。
話をしてくれたのは、金鳥の宣伝部広報室の加原朋子さんです。
この時期になると、ベランダや玄関の通路などでカメムシをよく見るようになります。
家の近くにカメムシが集まると、室内に入り込んでしまうことがありますが、侵入を防ぐ方法はありますか。
大量発生することが多い緑色のツヤアオカメムシやチャバネアオカメムシは、白っぽい光に寄せつけられて飛んできます。
そのため、外灯をオフにしておくのも1つの手かと思います。
あとは、弊社のカメムシ専用の殺虫剤『カメムシキンチョール』を窓周りや壁に散布しておくのもおすすめです。
中部地方や東北地方、北陸地方にかけての山間部などで見られることが多い、茶色のクサギカメムシやスコットカメムシなどは、白い光に関係なく越冬のため家の中に大量に侵入してくることがあるとか。
そのため、これらのカメムシには『カメムシキンチョール』など、効果が残るタイプの殺虫剤をまくのが一番有効だそうです。
また同製品は一度散布をすれば、1~2か月は効果が持続するそうですよ。
なるほど。対策が分かると、安心できますね!
では万が一、家の中にカメムシが侵入した際は、どう対処するのがよいでしょうか。
カメムシが家に入ってきた時にティッシュで掴む人が多いと思いますが、ご存じの通り、カメムシは怒ると嫌な臭いを出します。
ティッシュ越しでも手に臭いが付いたり、部屋の中に臭いが広がったりするので、ティッシュで掴まないでください。
カメムシを捕まえる際には、そっと近づいて、紙コップやペットボトルなどでゆっくり下からすくって、捕まえるのがおすすめです。
カメムシは割とどんくさいので、ぽろっと容器に落ちて安全に外へ逃がすことができます。
ガムテープでくっ付けて捕まえる方法もあるそうですが、カメムシが臭いを出す恐れがあり、あまりおすすめできないとか。
もし、紙コップやペットボトルで捕まえるのにも抵抗がある人は、『カメムシキンチョール』などで駆除しましょう。
ティッシュで掴むのはNGなのですね。これからは紙コップやペットボトルで捕まえようと思います。
ちなみに、洗濯物を外に干していると、衣類にカメムシが付いたまま取り込んでしまうこともあると思いますが、対処法はありますか。
洗濯物にくっ付いていることが多い種類は、マルカメムシやクサギカメムシなどです。
洗剤や柔軟剤の香りに引き寄せられるのではなく、白い衣類に集まる傾向があります。
衣類にくっ付いていたら、中途半端につまんだり押さえたりすると嫌な臭いを出されてしまうので、思い切ってバサッと衣類を振り払うか、デコピンをするように指ではじき飛ばしてください。
加原さんによると、カメムシを追い払う際に一番避けるべきなのは、中途半端に対処することなのだとか。
嫌な臭いを出す余地を与えないよう、衣類から一気に振り落とすのがポイントとのことです。
2025年のカメムシは多い?少ない?
カメムシの予防のために、「今年はどれくらい発生するのか」を事前に知りたいと思う人も多いはず。
カメムシが多い年、少ない年にはどのような要因が関係しているのでしょうか。
カメムシが多い年、少ない年を見極める方法はありますか。
前の年の冬が温暖な気候だった場合、越冬に成功するカメムシが多くなり、大量発生につながることがあります。
大きな台風や集中豪雨に遭わず生き延びられれば、秋にたくさん飛んでくる可能性はありますね。
なるほど…。気温だけではなく気象も重要なのですね。
ちなみに加原さんから見て、今年はカメムシの大量発生が起きそうですか。
その可能性はあります。昨年の冬は比較的気温が高かったため、越冬に成功したカメムシが多かったと考えられます。
また、今年はスギ花粉やヒノキ花粉が多く、それにともなってカメムシのエサとなるスギやヒノキの実も豊富だったため、カメムシが増えやすい条件がそろっていたといえます。
ただこれからまだ台風がくるかもしれませんので、場合によっては大量死もあり得るかなと思います。
花粉の状況によるカメムシの発生予測は、かなり的中率の高い指標とされており、各地方自治体でも活用されているそうです。
ちなみによく噂に聞く『カメムシが多い年は大雪になる』という説は、実際には根拠がありません。
以前にデータと照らし合わせて調べたこともありましたが、カメムシの発生と大雪との間に有意な関係は見られませんでした!
また、加原さんによると、近年大型のキマダラカメムシが全国的に生息域を広げているのだとか。
黄色い小斑点が散らばっているのが特徴で、成虫は2cmほどの大きさがあるそうですよ。
まとめ:臭いを防いで、安全に対処できる!
筆者も含めて、カメムシが家に入って来た時、嫌な臭いが放たれないかソワソワしながら、どう対処しようかと悩んでいた人は多かったはず。
しかし、紙コップやペットボトルといった身近なアイテムで、安全に対処できることを知れば、少しは安心できるのではないでしょうか。
また、カメムシ予防で役立つ殺虫剤も、一家に1つ置いておくと心強いですよ。
これからもっと増えるかもしれないカメムシに備えるためにも、金鳥が教える対処法を覚えておきましょう!
[文・構成・取材/grape編集部]