45都道府県で確認 毒を持った『あの虫』に注意! 「確認が大切」
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夏は温度や湿度が高くなり、虫が活発になる季節。家の中に虫が出てくる可能性も高くなります。
中でも、家の中にクモが出てきたことがある人は多いでしょう。
※この記事には虫の写真が含まれます。苦手な方はご注意ください。
毒性を持ったクモに注意
このような話は聞いたことがないでしょうか。
「家の中に出たクモは殺さないほうがいい」
理由としては、「縁起のいい虫だから、殺すと不吉になる」といったいい伝えがあること。
また、アシダカグモなど、種類によってはゴキブリをエサにしているため、「害虫を駆除する働きをしてくれるから」という理由もあります。
しかし、中には毒を持ったクモも存在することを知っていますか。
セアカゴケグモとハイイロゴケグモとは
東京都保健医療局は、セアカゴケグモとハイイロゴケグモへの注意喚起を行うページを公開しています。
どちらのクモも毒を持っており、日本で生息が確認されているとのこと。
東京都以外にも、さまざまな自治体がウェブサイトで注意喚起をしており、セアカゴケグモはこれまで青森県と秋田県を除く45都道府県で確認されています。
例えば2024年5月30日には、群馬県伊勢崎市内の民家の敷地内でセアカゴケグモが発見、駆除されました。
そもそも、セアカゴケグモとハイイロゴケグモはどのような見た目をしているのでしょうか。
東京都保健医療局によれば、セアカゴケグモの成熟したメスの体長は約0.7~1cmで、全体が光沢のある黒色、腹部と背面に目立った縦方向の赤い帯状の模様があるそうです。
※写真はイメージ
ハイイロゴケグモの成熟したメスの体長は約0.7~1cmで、色彩はさまざまといいます。
どちらのクモも攻撃性はありませんが、触ると咬まれることがあるので注意しましょう。日本での咬傷例は主に6月~10月に報告されています。
生息する場所は、プランターの底やエアコン室外機の裏、庭に置いた靴の中など日当たりのよい暖かい場所。地面や人工物のあらゆるくぼみや穴、裏側、すき間に巣を作るそうです。
※写真はイメージ
また、屋外に置かれていた傘や衣服、オモチャなどに付着して、屋内に持ち込まれる可能性もあるとのこと。
セアカゴケグモとハイイロゴケグモの予防と対策
もし、家の中に毒性のあるクモがいると考えたら不安ですよね。同局が公開している予防と対策方法を紹介します。
まず予防としては、見つけても素手で捕まえたり、触ったりしないこと。屋外で作業する時には、軍手など手袋を着用することが予防になるといいます。
もし、見つけた場合の駆除方法は、ピレスロイド系の家庭用殺虫剤を使うこと。また、熱湯をかけたり、靴で踏みつぶしたりなどの物理的な方法でも構わないそうです。咬まれた場合には、医療機関を受診してください。
クモは基本的には、人間にとって無害です。先に書いたように、害虫を食べてくれる種類もいます。
しかし、家の中などに現れた時には、一度どのような種類のクモなのか、確認することが大切ですね。
[文・構成/grape編集部]